CKD 【東証プライム:6407】「機械」 へ投稿
企業概要
当社グループのサスティナビリティに関する考え方及び取組みは、次のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。
(1) ガバナンス
ESGやSDGsへの対応を推進し、事業活動を通して地球環境や豊かな社会づくりに貢献するため、取締役会の諮問機関としてサスティナビリティ委員会を設置しています。サスティナビリティ委員会は、代表取締役社長を委員長とし、サスティナビリティに関する経営課題について確認及び審議しています。審議された内容は、取締役会に報告しています。
(2) リスク管理
サスティナビリティに関するリスク管理については、「第2 事業の状況 3 事業等のリスク (1) リスクの基本方針、 (2) リスクマネジメントの体制、 (3) リスクの特定プロセス」を参照ください。
(3) 気候変動への対応
① ガバナンス
気候変動に関するガバナンスについては、「第2 事業の状況 2 サステナビリティに関する考え方及び取組 (1) ガバナンス」を参照ください。
② 戦略
当社グループは、サプライチェーン全体を対象に気候変動に伴い生じ得るリスクと機会について洗い出し、事業への影響の分析及び考察を行っています。分析にはIEAが公表する4℃シナリオと1.5℃未満シナリオを用いており、それぞれの世界観における2030年時点の当社グループへの影響について考察を行っています。
a. 分析結果
各シナリオで想定されるリスクと機会を特定しました。4℃シナリオでは、台風や大雨などの異常気象の激甚化に伴い、操業停止や物流機能の停止による対応コストの増加が大きなリスクになると推測されます。
一方で1.5℃未満シナリオでは、世界的な脱炭素の取組みにより炭素税・排出権取引の導入や化石燃料由来の電力価格が高騰することが予測され、操業コストの増加が大きなリスクと推測されます。
〔気候変動に関するリスク・機会と当社グループの対応〕
気候関連問題による影響 | 時間軸 | リスクと機会(想定される事象) | 影響度 | |||
4℃ | 1.5℃ | |||||
脱炭素経済への移行に伴う 影響 | 中期~長期 | 炭素税・排出権取引の導入 | リスク | ・事業コストの増加 | 小 | 大 |
機会 | ・CO2削減等環境に貢献する商品の売上増加 | |||||
中期~長期 | GHG排出規制への対応 | リスク | ・省エネ設備への更新コストの増加 | 小 | 大 | |
機会 | ・製造過程でCO2排出量が少ない商品の売上増加 | |||||
中期~長期 | 再エネ・ 省エネ政策 | リスク | ・再エネ価格上昇による事業コスト及び省エネ設備への更新によるコストの増加 | 小 | 大 | |
機会 | ・顧客の省エネにつながるサービス需要、太陽光・水力・バイオマス発電の新規ビジネス機会の増加 | |||||
短期~長期 | 低炭素技術の進展 | リスク | ・空圧機器から電動機器へ急激な需要のシフトに対応できなかった場合の売上減少 ・脱炭素技術開発に向けた研究開発費増加 | 小 | 大 | |
機会 | ・二次電池製造工程用商品、水素関連ビジネス向け商品、生産設備のIoT関連機器、半導体関連機器等の売上増加及び電動機器拡販のビジネスチャンス拡大 | |||||
気候変動の 物理的な影響 | 短期~長期 | 異常気象の 激甚化 | リスク | ・災害による生産拠点の被害やサプライチェーン寸断による生産停止、事業継続への影響 ・BCP対策費用の増加 | 大 | 小 |
機会 | ・生産拠点の移転や再編に伴う設備投資、人に依存しないモノづくりの推進によるFA機器需要の増加 ・被災からの復興に関わるメンテナンスビジネスの拡大 |
b. 気候変動に関するリスク・機会に対する当社グループの対応
脱炭素経済への移行に伴う影響 | リスク低減 | ・子会社を含めたCO2削減目標の設定 ・太陽光発電設備の設置 ・グリーン電力の利用によるスコープ2の削減 ・CO2フリー都市ガスの利用によるスコープ1の削減 ・J-クレジット制度の活用によるカーボンオフセット |
機会獲得 | ・包材ロスが少ない薬品包装機の販売強化 ・電動商品事業の強化 ・環境負荷低減型商品の開発強化 ・二次電池向け機器のシリーズ化 ・環境貢献の積極的な情報開示 | |
気候変動の物理的な影響 | リスク低減 | ・災害時の防災管理規定/BCP規定の整備及び強化 ・生産拠点の分散 ・省エネタイプの空調への更新を促進 ・感染症対応の整備 |
③ リスク管理
気候変動に関するリスク管理については、「第2 事業の状況 2 サステナビリティに関する考え方及び取組 (2) リスク管理」を参照ください。
④ 指標及び目標
当社グループでは“脱炭素社会の実現”に貢献するため、2050年度CO2排出量実質ゼロを基準として、バックキャスティングによりCO2排出量の中長期削減目標を新たに設定し、CO2排出量削減に取組んでいます。
〔指標〕
指標 | 2022年度実績 |
CO2排出量削減率(売上高原単位、2013年度比) | 36.7% |
〔CO2排出量削減目標〕
2030年度 50%削減 (売上高原単位、2013年度対比)
2050年度 実質排出ゼロ
(注)1. CO2排出量はスコープ1・2の合計です。
2. スコープ1は、当社、国内子会社及び在外子会社 (工場のみ) の主な排出量の合計で、環境
省HP公開の排出係数を使用しています。
3. スコープ2は、当社、国内子会社及び在外子会社 (工場のみ) の主な排出量の合計で、環境
省HP公開の基礎排出係数を使用しています。なお、当社営業所及び在外子会社 (工場) は本
社と同じ排出係数を使用しています。
4. J-クレジット制度、グリーン電力証書によるCO2排出量の相殺分を含みます。
5. 2023年度よりCO2排出量削減目標として「2030年度 50%削減 (総量、2022年度比) 」を
追加設定しました。
(4) 人的資本
① 戦略
人材重視の企業風土の構築に向けて人材育成方針及び社内環境整備の方針を定めております。
〔人材育成方針〕
当社グループは、エンゲージメントの高い働きがいのある職場づくり、計画的な未来人材の育成、ダイバーシティ&インクルージョンを通じて「人材重視の企業風土」を築いていきます。
〔社内環境整備方針〕
当社の人材育成方針を実現するために、3つの重点方策毎に効果的な施策や制度の整備・意識改革を推進しております。
1. エンゲージメントの高い働きがいのある職場づくり
・イノベータ・チャレンジ制度や社内公募制度など、社員の自己実現に向けた施策
・優れた取組みを表彰する場としてGO CKD! Awardの開催
・健康経営への取組み
2. 計画的な未来人材の育成
・次世代リーダーの計画的な育成に向けた外部研修
・グローバル人材の育成に向けた海外拠点へのトレーニー派遣制度
・デジタル人材育成に向けた研修
3. ダイバーシティ&インクルージョン
・海外拠点から日本へのトレーニー派遣制度
・育児休業を取得しやすい雇用環境整備
・女性社員の活躍促進
・シニア(60歳以上)の活躍促進
・障がい者の職場開発
② 指標及び目標
社内環境整備方針について、以下の指標を用いております。当該指標に関する目標と実績については、以下のとおりであります。
重点項目 | 指標 | 2025年度目標 | 2022年度実績 | 補足 |
エンゲージメント | ワークエンゲージ メント | 52 | 47.9 | 外部調査結果に 基づく偏差値 |
健康経営 | ホワイト500 | 優良法人2023 | - | |
未来人材育成 (教育・研修) | 次世代リーダー育成 | 累計81人 | 累計42人 | 2017年度より導入 した研修参加人数 |
グローバル人材育成 | 累計65人 | 累計50人 | 2012年度より導入 した研修参加人数 | |
デジタル人材育成 | 累計1,000人 | 累計446人 | 2022年度より導入 した研修参加人数 | |
ダイバーシティ& インクルージョン | 海外から日本への トレーニー | 累計23人 | 累計19人 | 2014年度より導入 した研修参加人数 |
男女別の育児休業 取得率 | 男性70.0% 女性100.0% | 男性54.4% 女性100.0% | - | |
女性管理職比率 | 10.0% (2030年度目標) | 4.0% | - |
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