企業兼大株主メイコー東証プライム:6787】「電気機器 twitterでつぶやくへ投稿

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企業概要

 当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、次のとおりであります。

 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、当社グループが判断したものであります。

(1) 経営方針及び経営環境

 当社グループは、「モノづくりを通してお客様に最高の製品とサービスを提供し社員と社会に幸福を」という経営理念の下、企業価値の向上と持続的成長を実現する体制の構築を進めております。

 当社グループを取り巻く環境は、世界的なインフレや金利上昇の進行、米国を除く主要国の経済や消費の停滞、地政学的緊張の高まりなど、先行きの不透明感が継続する中、デジタル技術活用により社会が大きく変容する時代を迎えるとともに、地球温暖化防止への取り組みをより加速するため、最先端の電子回路基板を大量かつ安定的に供給することが求められています。

(2) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

 このような経営環境の中、当社グループは「エレクトロニクスの進化に挑戦し発展して社会に貢献する」をパーパスとして掲げ、2027年3月期を最終年度とする中期経営計画を策定しております。

 課題への対処として基板事業においては、最先端の基板の生産に対応するため新工場建設や新ラインの導入を進めております。次世代の自動車向け電子回路基板の開発・生産に対応するため、天童工場を2023年10月に竣工いたしました。以降、量産に向けたラインの立ち上げが順調に進んでおり、早期の黒字化を図ってまいります。また、新規事業として半導体パッケージ基板分野に参入するべく、石巻第2工場及びベトナム第3工場に生産ラインの新設を行いましたが、半導体市況の悪化により当初計画に対して1年程度の遅延が生じております。お客様からの認定は順調に進んでおり、市況の回復に合わせて工場の黒字化に向け尽力してまいります。これにより、当社グループは、貫通多層基板、ビルドアップ基板、半導体パッケージ基板、モジュール基板及びフレキシブル基板を製品ラインアップとして取り揃え、様々なお客様の電子回路基板需要にお応えする生産体制の強化を進めてまいります。EMS事業においては、車載関連案件の強化に加え、受託開発事業を積極的に進めグローバルのワンストップサービスを展開し、お客様の多様なご要望にお応えしてまいります。

 収益面では、工場、製造工程のスマート化、自動化を推進し、生産性向上や歩留まりの改善を進め、収益性の向上を追求し、持続的競争力維持に努めております。また、環境面においては、脱炭素社会実現に貢献するため、省エネ活動太陽光発電設備の増設を行うとともに、廃棄物削減のためのリサイクルを引き続き推進してまいります。

(3) 中長期的な会社の経営戦略

 当社グループは、顧客のニーズにあった製品開発を積極的に推進するとともに、社内リソースを最大限活用した、弛まぬ生産性改善を全社一体となって推進し、経営基盤をより強固なものとし成長し続ける企業として事業に邁進し、企業価値の向上に取り組んでまいります。

 また、当社グループは、ESG(Environment:環境、Social:社会、Governance:企業統治)に配慮した事業活動を通じて、社会への貢献、事業を展開するコミュニティへの貢献活動などに積極的に取り組んでまいります。ESGへの取り組みについては、「2 サステナビリティに関する考え方及び取組」に記載のとおりであります。

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