企業兼大株主日本テレビホールディングス東証プライム:9404】「情報・通信業 twitterでつぶやくへ投稿

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企業概要

 当社グループは、公共の資源である電波を預かる放送事業者として、多様化する視聴者ニーズと放送局を取り巻く技術面での課題に応えるため、AI(人工知能)を使用した番組制作の効率化や、将来の番組制作設備に関する技術検証などに取り組んでおります。

 メディア・コンテンツ事業における研究開発項目は、以下を主要テーマとしております。

  (1)   コンテンツ制作や放送・配信運行へのAI活用

 映像・音声のAI解析結果をCG 表示する基本プログラム「エイディ」を使用した、スポーツ中継や様々な番組の業務支援に寄与するアプリケーションの開発

  (2)   効率的かつ効果的に社内設備導入するための技術検証

 放送設備のIP化や映像・音声番組素材のファイル化、放送設備機能のソフトウェア化など新たな技術の調査研究や検証など

 当連結会計年度におけるメディア・コンテンツ事業の研究開発費は222百万円であり、主な研究開発費の対象と成果は以下のとおりです。

①「エイディ」を使用した「スピードガン表示システム」、バスケットボールとラグビーのワールドカップにおける「自動テロップ表示システム」の開発などを行いました。また、「エイディ」は、ボリュメトリックビデオを用いたプロ野球中継の映像に投球軌跡を表示する技術により、キヤノン株式会社・株式会社読売新聞東京本社と共に「経済産業大臣賞(第26回 日本映画テレビ技術大賞)」、「日本映画テレビ技術協会 第76回映像技術賞」、「AIS グッドプラクティスアワード 2023 本賞」を、キヤノン株式会社と共に「映像情報メディア学会 第50回技術振興賞 コンテンツ技術賞」を、日本テレビとして「2023年 日本民間放送連盟賞 技術部門 優秀」を受賞するなど社外から高い評価を得ております。

② 番組表現上放送に不適切な単語等がないかを自動判別して制作者に注意喚起する「番組制作者向け考査補助ツール」を開発し、生放送番組へ導入致しました。

③ 番組収録後の速やかな編集を可能とするために、収録時に複数の編集ソフト用ファイルフォーマットへの変換を行う「収録同時デジタイズ機器」を加賀ソルネット㈱と共同で開発し、収録スタジオへの常設化を進めています。

また、多様化する放送サービスへの対応と、配信による新たなサービスの提供、さらには新規事業開拓に向けて、より幅広い分野における最新技術の調査と開発項目として、以下テーマに取り組んでおります。

 放送・配信分野におけるビジネスモデルを支える開発

 デジタル広告市場においては、コンテンツの価値向上と収益強化を図るために、「アドプラットフォーム」開発を進めています。この施策は、コンテンツを地上波、TVerに加え、今後、外部プラットフォームにも配信する際に、地上波を含むすべての広告在庫を、管理・販売・計測していくシステムを構築することで、より広いリーチと、コンテンツホルダーとしての優位性を発揮することを狙っています。

 具体的には、放送CMにアドテクノロジーを適用することで、従来では運用上難しかった発注リードタイムの短縮、素材指定の柔軟性、結果レポートなどのデジタル広告の利点を取り入れる開発を進めています。

 今後は、デジタル新商品の研究とセールスの場を開発することでビジネス面でも新商流の開拓に繋がることを期待しています。

 当連結会計年度は、研究開発に関する出願済み特許のうち5件が特許登録されました。

 なお、生活・健康関連事業及び不動産関連事業に係る研究開発活動は行っておりません。

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