他社比較
日立電線 企業概要
当社グループは、エネルギーや情報を「伝える」というコア技術をベースに、顧客のニーズに的確に応えていくための研究開発に注力しております。研究開発体制は、技術研究所と事業本部の開発部門で構成しており、両部門が連携して国内外の市場・技術動向の把握や研究開発スタッフの育成に努めながら、時代に先駆けたスピーディな技術・製品の開発を進めております。
また、㈱日立製作所をはじめとする日立グループの研究開発機関と密接な連携・協力関係を保つとともに、必要に応じ顧客及び政府の研究開発機関とも共同研究を推進する等により、先進技術の研究開発を効果的に進めております。
当連結会計年度における当社グループの各セグメント別の研究開発項目及びその成果は、次のとおりであります。なお、当連結会計年度の研究開発費は、77億3百万円であります。
(1)産業インフラ
当セグメントにおいては、産業用・車輌用・通信用電線、光ファイバに関連する電線・接続技術の研究開発に取り組んでおります。なお、当セグメントに係る研究開発費は、15億19百万円であります。
当連結会計年度の主な成果は、次のとおりであります。
①「EN規格とBS規格に適合した鉄道車両用電線 POLYENEXの開発」
近年、環境や安全性に配慮したハロゲンフリー材料を使用した鉄道車両用電線のニーズが高まっております。
当社では海外市場で適用が広がりつつあるEN規格に加えて、主にアジア市場の地下鉄件名で求められるBS規格に適合した鉄道車両用電線 POLYENEXを開発しました。
EN規格やBS規格は、人体への影響に配慮した高難燃性、低発煙性、低毒性などの火災安全性を要求しますが、当社独自の材料技術で電気特性や耐薬品性、低温特性など相反する特性の両立に成功しました。
(注)1 POLYENEXは日立電線の登録商標であります。
2 ENはEuropean Normの略語であります。
3 BSはBritish Standardの略語であります。
②「鉄道車両用ノンハロゲン耐熱LANケーブルの開発」
近年、鉄道車内におけるインターネットや動画配信などの高速大容量情報通信サービス利用に対する需要が広がりを見せており、鉄道車両用通信線には、車内イーサネット化に対応したLANケーブルが使われるようになってきています。
当社は、こうしたニーズに応えるため、鉄道車両用として要求される高耐熱性を有し、かつEN規格要求レベルの高い火災安全性を兼ね備えたエンハンストカテゴリ5対応の鉄道車両向けノンハロゲン耐熱LANケーブルを開発しました。
本ケーブルは、当社の各種電線・ケーブルで培った高分子配合技術を用いて90℃の耐熱性を実現し、90℃の環境でもエンハンストカテゴリ5レベルを満たす電気特性を維持しております。
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