鶴弥 【東証スタンダード:5386】「ガラス・土石製品」 へ投稿
企業概要
文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において、当社が判断したものです。
(1) 会社の経営の基本方針
当社は、「強く・美しく・取り扱いやすく・値打ちで、より安全な屋根材を提供する」という経営理念に基づき、天然資源の粘土を主原料とする高温焼成物の粘土瓦を含む屋根材を製造する企業として、社会的責任を果たすために、コーポレート・ガバナンスを経営の最重要課題とし、7項目の経営基本方針を定め、経営管理体制の確立を図ることを経営の基本としております。
① 住文化に貢献し、社会に役立つために、公正かつ明瞭な自由競争を行うとともに、適正利潤を追求し、事業の持続的成長を追求する。
② 高品質で安全な粘土瓦を開発・製造するための生産システム並びに品質保証体制を構築し、維持する。
③ 省資源・省エネルギー化を推進し、環境にやさしい屋根材を製造するための環境管理システムを構築し、維持する。
④ 個人情報管理体制を構築し、維持する。
⑤ キャッシュ・フロー重視の経営を推進し、企業価値を高めるよう努める。
⑥ 従業員の生活の安定・向上を、常に、念頭におき、株主とともに、業績に応じた適正で安定的な配当を維持する。
⑦ 激動する時代に対応するために、利益は適正に内部留保する。
(2) 経営環境、中長期的な会社の経営戦略・優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当事業年度における住宅産業界の景況感は、景気動向の先行き不透明感から持家着工戸数が前年同期比で大きく減少するなど、厳しい環境下にあり、加えて円安・物価上昇の影響も顕在化しております。この状況下当社では製品価格の改定による適正取引価格の浸透やコスト削減に努め、103百万円の営業利益を計上いたしました(前事業年度営業損失228百万円)。
当社では、新たに中期経営計画(2025年3月期~2027年3月期)を策定し、「挑戦~未来と自分は変えられる~」をビジョンとして、下記の行動指針を軸に具体的施策を進め、全てのステークホルダーからの信頼を得ることで企業価値の一層の向上を目指しております。
① 粘土瓦事業の進化と深化
市場ニーズを捉えた新製品開発、販売量確保と生産性向上による収益性の安定化
② 陶板事業の拡大
全社を挙げた取り組みの本格化と事業採算性の確保
③ 新領域への挑戦
海外市場を含めた既存事業領域に留まらない事業展開の推進
④ 経営基盤の強化
組織・人材の強化と挑戦意識向上
今後につきましては、2024年7月から製品価格の改定を予定しており、適正な価格水準の維持に努めるとともに、一層のコスト削減や資産の有効活用を進め、利益体質の改善を図っていく所存であります。また、経営管理体制の強化によって上記戦略のスピード・実効性を高めていくことで、引き続き、強固な経営基盤を維持・拡大することを目標に、企業として高いモチベーションを持って、事業活動を拡充していくための施策を推進してまいります。
また、当社では、 2「サステナビリティに関する考え方及び取組」 に記載のとおり、サステナビリティ・ビジョンとその達成に向けての具体的項目を策定し、持続可能な開発目標(SDGs)達成への取り組みを継続・強化しております。
当事業年度においては、このサステナビリティ・ビジョンの達成に向け、①限りある天然資源の有効活用、消費型社会からの脱却という側面から、2023年10月よりアップサイクル型粘土瓦(いぶし瓦)の発売を開始、②日本の住文化を守ると同時に、安全かつ強靭(レジリエンス)な住居の提供に貢献するという側面から、2023年10月よりWEBメディア「ヒトツチ」を開設いたしました。
(3) 経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標
経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標につきましては、 4「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」 (3) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 ① 財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容 に記載のとおりであります。
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