大阪チタニウムテクノロジーズ 【東証プライム:5726】「非鉄金属」 へ投稿
企業概要
文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において当社が判断したものであります。
当社は、2015年5月に2015年度から2017年度までの中期経営計画(2015‐2017)を策定し、その後2015年度にポリシリコン事業に係る固定資産の減損損失を計上したことを受け、2016年4月にポリシリコン事業の基本方針、事業戦略及び同事業の業績目標を修正しました。
修正後の計画の概要は以下のとおりであります。
Ⅰ 中期経営計画(2015-2017)の基本方針
1.航空機需要の拡大が見込まれるチタン事業を成長の核とし、グローバル市場において市場成長を上回るシェア
拡大を目指す
① 顧客との長期的なパートナーシップの強化とボリュームゾーンでの拡販
② 徹底したコスト・品質競争力の維持・強化
2.ポリシリコン事業での品質最優先による安定生産と主要顧客との関係強化
3. 高機能材料事業の拡大
Ⅱ 分野別事業戦略
1.チタン事業
(1) 国内外大手顧客との関係強化とニーズ汲み取りによるシェア拡大
・エンジン用・機体用の購入仕様差別化 → 機体用(ボリュームゾーン)の拡販強化
・競争力強化と上方対応力確保の成果活用
・顧客ニーズへの対応
⇒市場の成長率を上回る拡販を目指す
(2) 競争力強化
① 生産性の更なる向上
・現状実力生産能力年産44,000トン(公称40,000トン)を2017年度に47,000トンまで向上させる
・大型還元炉のみで40,000トン体制の確立
⇒世界No.1の生産能力による上方対応力の確保と世界No.1の生産性を実現
② 徹底したコスト合理化 → コスト合理化目標 20億円(2014→2017年度)
(3) 生産量40,000トン超えへの対応
① 年産47,000トンまでは休止中の予備還元炉の再稼動により対応
② 年産47,000トン超えへの対応として海外生産拠点を視野にグローバル供給体制を検討
2.ポリシリコン事業
(1) 品質管理体制の徹底強化
→ 品質ロスコスト、機会損失の削減
(2) 主要顧客との関係強化
(3) 高品質ポリシリコンの安定生産技術の確立と拡販
3.高機能材料事業
[高純度チタン] (1)顧客との戦略的パートナーシップによる拡販
(2)高品質ニーズへの積極的対応
[TILOP(タイロップ)] 市場ニーズに合わせたコストミニマム生産技術の確立
[新規事業] 積層造形用チタン粉末事業等への展開
Ⅲ 業績目標
| <2017年度 業績目標> | (億円) | |
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| チタン | 330 |
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| ポリシリコン | 140 |
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| 高機能材料 | 30 |
| 売上高 | 500 | |
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| チタン | 50 |
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| ポリシリコン | 3 |
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| 高機能材料 | 10 |
| 営業利益 | 63 | |
| 経常利益 | 63 | |
| 当期純利益 | 40 | |
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| 為替レートの前提 | 110円/$ |
現状、チタンの航空機需要は想定通り増加しており、また上記チタン事業の拡販戦略に基づき当社の輸出販売数量は市場の成長率以上に増加していますが、供給能力が需要を上回る世界的な需給ギャップが続いている中、通貨安を追い風とした海外競合他社の安値攻勢等により競争環境は厳しさを増しており、販売価格について厳しい状況が続いています。また国内向けについては、海水淡水化案件が途切れ、その他の一般産業用展伸材需要は今後回復が見込まれるものの想定より減少しています。半導体用ポリシリコンについては、需給ギャップの解消にはなお時間を要する見込みであり厳しい価格競争が続いております。
このような事業環境の中、徹底した製造コストの合理化や一段の生産性向上、業務効率化等のコスト改善により競争力強化に取り組む一方、更なる拡販に努め、収益体質の向上に注力してまいります。
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