四電工 【東証プライム:1939】「建設業」 へ投稿
企業概要
文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、当社グループが判断したものである。
(1) 会社経営の基本方針
当社グループは、電力送配電設備の設計・施工・保守等を通じて電力安定供給の一翼を担うとともに、総合設備企業として、お客さまにご満足いただける高品質の設備とサービスを提供することにより、地域社会に貢献し、企業として持続的成長を目指すことを基本としている。
(2) 中長期的な経営戦略と優先的に対処すべき課題
建築設備工事業を取り巻く当面の事業環境は、首都圏・関西圏における再開発案件や地域の社会資本整備など引き続き底堅い建設需要が見込まれる一方で、建設人口の減少や資機材・労務費の上昇などにより、受注面、施工面への影響が懸念される状況が続くものと予想される。
送配電設備工事については、地域の電力需要の現状からみて設備投資の大きな伸びは期待できないものの、高経年化設備の更新工事が今後増加する見通しであり、そうしたなかで過不足のない施工体制を維持しつつ収益性を確保していくことが課題となっている。
こうしたことから、当社では、原価管理の徹底や施工力の有効活用、DXを含む生産性向上施策などに戦略的に取り組んでいくとともに、人的資本経営の推進を通じて、人財力・技術力の向上に努める。
一方、資本市場に向けては、2023年8月31日に「資本収益性の向上に向けた取り組みについて」を策定・公表した。人材投資をはじめとする成長投資を実践することで、利益の持続的な伸長を図るとともに、株主還元の充実等により適正な資本構成の実現に努め、ROE向上への取り組みを進めていく。
以上のように、当社としては、2021年7月に策定した『中期経営指針2025』に沿って、現下の市場環境やリスクに的確に対処しつつ業績の向上に取り組むとともに、グループ全体にてESG経営を実践していくことで、持続的な成長と中長期的な企業価値向上の実現を図っていく。
[中期経営指針2025の概要]
①共通目標と基本スタンス
〇 2025年度に向けての共通目標を「チャレンジ、次なる成長ステージへ」と定めるとともに、以下の5つの基本スタンスのもとで事業活動を展開していく。
1.当社の成長の源泉である収益力を、チャレンジ精神旺盛に、着実かつ継続的に高めていく。
2.四国はもとより、首都圏・関西圏をはじめとする様々な地域で信頼される企業を目指していく。
3.地域社会の安定と繁栄に貢献できるよう、ライフラインを守り、社会のインフラを支える役割と責任を全うしていく。
4.事業の原動力である人財・技術力を向上させ、その能力を結集することにより、チーム四電工としての競争力を高め、付加価値を創出していく。
5.ESGの観点を踏まえつつ、環境・社会との調和を図り、収益の還元・再投資を進めることにより、社会と共生し、地域の持続的発展に貢献していく。
②数値目標(連結)
| 2025年度 |
売上高 | 1,000億円 |
営業利益 | 60億円 |
ROE(自己資本利益率) | 8.0% |
③成長投資
〇 当社グループが将来に向けて持続的な成長を実現するため、「100億円の成長投資枠」を設定する。その活用にあたっては、M&Aによる建設業としての収益力強化に加え、ESGの観点等も考慮していく。
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