企業フジテック東証プライム:6406】「機械 twitterでつぶやくへ投稿

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企業概要

 文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、当社グループが判断したものであります。

(1)会社の経営の基本方針

 当社は「人と技術と商品を大切にして、新しい時代にふさわしい美しい都市機能を、世界の国々で世界の人々とともに創ります。」という経営理念を掲げ、昇降機の専業トップメーカーになることを目指しています。

 この基本方針の下、持続的な成長と高い収益力によって株主、顧客、ユーザー、取引先、地域住民ならびに社員等当社グループすべてのステークホルダーの満足を追求し、高度な研究開発力、生産・フィールド技術力を養成し、高品質な商品を納入するとともに、保守やモダニゼーションを通じて長期にわたり顧客・ユーザーとの信頼関係を構築しております。このような事業活動を通して、世界の国々の産業振興と経済発展に貢献し、また世界の人々と文明・文化を相互理解することで、全てのステークホルダーと共存共栄を図っていくことを目指しています。この経営理念を、グループ一丸となって実現することこそが企業価値の源泉であり、当社の企業価値および株主共同の利益を確保・向上させることにつながると考えています。

(2)目標とする経営指標

 2025年3月期連結ベースで、売上高2,450億円、営業利益181億円、営業利益率7.4%を目指します。

(3)中長期的な会社の経営戦略および対処すべき課題

 当社は2021年12月に3ヵ年の中期経営計画「Vision24 中期経営計画(2022-2024)」を発表し、2022年3月には「Vision24」の具体的施策・資本政策を説明した追補版を公表しました。「Vision24」に記載した、新設事業とアフターマーケット事業の拡大により、シェア向上を図り、売上拡大とコストダウン推進による収益力向上を確実に実行するとともに、経営の透明性向上に努めてまいりました。

 いっぽう、当社を取り巻く事業環境の変化等に鑑み、当社の潜在価値を具現化するための抜本的な企業変革を伴う、5ヵ年の新中期経営計画「中期経営計画2024-2028 “Move On 5”」を2024年5月14日の取締役会において決議しました。新中期経営計画では、「日本の専業メーカーならではの美しさとおもてなしを誰でも実感できる業界トップの信頼のブランドを確立」を長期ビジョンとして掲げ、『不易流行』の精神で新生フジテックとしてエクセレントカンパニーへ進化することを目指してまいります。これにより、お客さまの信頼に応える"安全・安心"な商品を継続的に提供し、持続的成長と企業価値向上を目指します。「Move On 5」の戦略方針は次の通りです。

「不易」…これからも変えずに追求し続ける本質

“安全・安心″の追求 :“安全・安心”を徹底する思想に沿った開発、故障・事故の徹底防止

品質重視       :最高品質の快適な乗り心地を実現する製品開発

〇人材の育成      :技術と能力を備えたグローバル人材育成と、それを支える企業文化の醸成

「流行」…新たに注力すること

選択と集中      :全社マージン改善のための地域事業の明確なセグメント分けと

             適切なリソース配分、取り組み方向性の明確化

グループ経営の強化  :更なる成長のためのグローバルでの組織基盤の改善

〇ガバナンスとコミュニケーションの充実  :最高水準のコーポレートガバナンスの確立

○“安全・安心”の追求では、以下に取り組みます。
 ・“安全・安心”を徹底する思想に沿った開発

 -地震発生時のエレベータ運行データを自動収集

 -復旧ニーズの見える化と迅速な技術者の派遣

 -気候変動に関わるアップデートを継続実施し、豪雨等対応可能な災害を増やす
 ・故障/事故を徹底防止する仕組/体制

 -2025年の品質ラボ竣工

 -開発から調達、生産、据付に至るまで、様々なコンポーネントのE2Eでの安全試験を実施

○品質重視では、以下の取り組みで、高級ホテルで培った乗り心地をより多くのお客さまに展開することを目指します。

 -最高品質の快適な乗り心地を実現する製品開発

 -部品解析、故障解析等により品質とコストの両立を追求

 
○人材の育成では、以下の取り組みにより、“安全・安心”の追求と品質重視を貫きます。

 -組織風土であるチャレンジを促し、個々の従業員が成長を実感できる健全な職場環境を提供する

 -評価報酬制度を採用し、適宜改善する

 -全ての従業員がおもてなしの精神を持ち、顧客満足度を高め、高い信頼を得る

 -多種多様な研修を通じ、専門技術者のさらなるスキルアップを図る

○選択と集中では、以下の取り組みにより、全社マージン改善を目指します。

  -各地域の戦略的位置付けを明確化し、“着眼点”と“取り組み方向”を策定

 -デジタル技術も活用してメンテの生産性/収益性を改善

 -サプライチェーン最適化、標準機種・工法の導入によるコスト削減

 -業務標準化・効率化とITインフラ刷新、経費抑制によるSG&A比率の改善

○グループ経営の強化では、以下の取り組みにより、強靭な事業基盤を構築します。

 -中計を実行するための役割分担・結果責任を明確化した実行/PMO体制の構築

 -KPIを設定し事業パフォーマンスと施策の進捗をモニタリング

○ガバナンスとコミュニケーションの充実では、以下の取り組みにより、最高水準のコーポレートガバナンスを目指します。

 -多様なバックグラウンドを持つメンバーによる強靭な取締役会

 -経営陣の報酬を重要指標に連動させ、経営陣のコミットメントを確保

 -ESG経営の更なる強化

 このような状況の中、「新中期経営計画 Move On 5」を確実に実行し、企業価値の向上に努めてまいります。

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