イワキ 【東証プライム:6237】「機械」 へ投稿
企業概要
当社は、「常に最前線で産業を支え、社会の発展と人々の幸福に寄与する。」の経営理念のもと、産業界で幅広くケミカルポンプ・流体制御機器をご利用いただくことで社会に価値を提供してまいりました。
企業を取り巻く環境が大きく変化する中、社会課題の解決による持続可能な社会の実現と持続的な企業価値向上を両立させることの重要性はより高まっています。そのような中、サステナビリティの観点を踏まえた経営を推進していくため、各種取り組みを進めてまいります。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。
(1)サステナビリティ
①ガバナンス
当社では、サステナビリティの観点を踏まえた経営を推進するため、代表取締役社長を委員長とする「サステナビリティ委員会」を設置しております。
本委員会では、サステナビリティに関する方針の策定やサステナビリティに関する各種課題への取り組み状況の確認、施策などについて審議を行ってまいります。
また、サステナビリティ委員会で審議された内容は取締役会に対して適宜、提言や報告を行い、取締役会ではその対応について必要に応じて審議・決議を行うとともに、取締役の職務の執行を監督いたします。
<サステナビリティ推進体制>
②戦略
当社では、2025年3月期を最終年度とする「イワキグループ10年ビジョン」に次ぐ、新たな長期ビジョン(以下、新ビジョン)策定に向けプロジェクトを発足し、当連結会計年度より検討を開始しております。
社会課題の解決による持続可能な社会の実現と持続的な企業価値向上を両立させることの重要性が高まる中、サステナビリティの観点を踏まえた経営を推進すべく、新ビジョン及び重要課題(マテリアリティ)の特定について並行して検討を進めており、本内容については新ビジョンの策定及び重要課題の特定と合わせて今後、開示の拡充に取り組んでまいります。
③リスク管理
当社では、サステナビリティに関連するリスクについては、サステナビリティ委員会にて評価・検討を行ってまいります。
サステナビリティ委員会にて特定されたリスクについては、その他リスクとともにリスク・コンプライアンス委員会に集約され、相対的な評価を行うとともに、その対応方針や施策の検討を行ってまいります。検討された内容については、リスク・コンプライアンス委員会の下部にあるリスク・コンプライアンス協議会などを通じて関連部署へ指示がなされ、その進捗状況はリスク・コンプライアンス委員会が定期的にモニタリングを実施してまいります。
なお、重大なリスクであると判断されたものに関しては、取締役会にてその対応を審議・決議いたします。
④指標及び目標
サステナビリティに関する指標及び目標については、「(1)サステナビリティ ②戦略」同様、新ビジョンの策定及び重要課題の特定と合わせて今後、開示の拡充に取り組んでまいります。
(2)気候変動対応(TCFD提言への対応)
①ガバナンス
気候変動対応に関するガバナンスは、サステナビリティのガバナンスに組み込まれており、詳細は「(1)サステナビリティ ①ガバナンス」を参照ください。
②戦略
気候変動に起因する当社事業への影響を考察するために、1.5/2℃、4℃シナリオを参考に、定性・定量の両面からシナリオ分析を実施しています。
考察の結果、いずれのシナリオにおいても、気候変動起因による主なリスクとして、洪水や高潮による自社拠点への被災やサプライチェーンの寸断によって売上機会が減少する可能性を認識しております。
一方、1.5/2℃シナリオにおいては、機会として、脱炭素社会への移行に伴う二次電池をはじめとした新エネルギー分野のニーズに当社製品が適応することで、売上機会が増加する可能性が高いことを認識しております。
当社では、新エネルギー市場を強化市場としており、今後も事業拡大など、積極的な取り組みを推進してまいります。
対象 | 1.5/2℃シナリオ | 4℃シナリオ |
政府 | ■炭素税の導入や、再エネ・省エネに関する政策など、 環境関連対応を推進。 | ■気候変動対策は現状維持。 ■異常気象への対応支援。 |
投資 | ■ESG投資がスタンダードに。 ■環境経営情報を投資先選定で重視。 | ■環境配慮よりも収益性重視。 ■投資先選定ではBCP対策有無を注視。 |
気象 | ■異常気象の激甚化は4℃に比べ緩やか。 | ■異常気象の激甚化による物理的なリスクの顕在化。 |
エネルギー | ■再生可能エネルギーが普及。化石燃料由来のエネルギーは減少。 | ■化石燃料由来のエネルギーが主流。高効率な発電技術が進展。 |
企業 | ■政策・規制に伴うエネルギー価格の上昇により、操業コストが増加。 ■政策・規制に伴う原材料の変化により、原材料コストが増加。 | ■異常気象による自社設備への被害が発生。 ■平均気温の上昇による従業員への健康被害が発生。 |
顧客 | ■使用製品に関し、価格・性能に加え環境配慮の有無を重視。 ■再エネ・省エネに寄与する製品やサービスの進展。 | ■使用製品に関し、価格や性能を重視。 ■サプライチェーンに対して、BCP対策を要求。 |
※特定したリスク・機会含めその他詳細は、以下、当社ウェブサイトに開示しております。
https://www.iwakipumps.co.jp/sustainability/environment/tcfd/
③リスク管理
気候変動対応に関するリスク管理は、サステナビリティのリスク管理に組み込まれており、詳細は「(1)サステナビリティ ③リスク管理」を参照ください。
④指標及び目標
当社は、気候変動対応への進捗を管理するための指標として、温室効果ガス(GHG)排出量の削減目標を採用しております。
持続可能な社会の実現のために、パリ協定で掲げられた1.5℃目標に沿って、2050年カーボンニュートラルを目指し、中長期的な戦略および施策の検討を行ってまいります。
<事業活動におけるGHG排出量(Scope1、2)の削減目標>
区分 | 年度 | 削減目標 |
Scope1 + Scope2 | 2030年度 | 2020年度(2021.3月期)比 50%削減 |
2050年度 | カーボンニュートラル |
※上記目標については、株式会社イワキ単体での削減目標となります。
※その他詳細は、以下、当社ウェブサイトに開示しております。
https://www.iwakipumps.co.jp/sustainability/environment/tcfd/
(3)人的資本・多様性
①ガバナンス
人的資本・多様性に関するガバナンスは、サステナビリティのガバナンスに組み込まれており、詳細は「(1)サステナビリティ ①ガバナンス」を参照ください。
②戦略
中長期的な企業価値の向上に向けた人材戦略としてダイバーシティに取組み、又、「健康経営方針:従業員の健康を第一とし、安全な職場、働きやすい環境を提供する。」を定め、2023年度より運用開始いたします。
③リスク管理
人的資本・多様性に関するリスク管理は、サステナビリティのリスク管理に組み込まれており、詳細は「(1)サステナビリティ ③リスク管理」を参照ください。
④指標及び目標
ダイバーシティの観点を踏まえた経営を推進していくために2023年度中に基本方針の策定やマテリアリティの特定、各種課題への取組状況の確認、施策などについて検討・検証し、指標及びその目標設定を行ってまいります。
又、健康経営の指標としてワークライフバランスに着目し、
ⅰ)育児・介護休業後の復帰率(目標値100%)、
ⅱ)女性の平均勤続年数の男性との差異(女性平均勤続年数/男性平均勤続年数:目標値100%)とし、2023年度より運用開始いたします。
- 検索
- 業種別業績ランキング