企業兼大株主アイコム東証プライム:6820】「電気機器 twitterでつぶやくへ投稿

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企業概要

 当企業集団における研究開発活動は、連結財務諸表を作成する当社(日本セグメント)及びIcom America Inc.(北米セグメント)が行っています。当連結会計年度の研究開発費は、3,962百万円であり、主な研究開発とその成果は次の通りです。

・陸上業務用無線通信機器

 2020年10月の発売以来、多くのお客様に好評を頂いている無線IPモバイルフォン「IP200H」の姉妹機として、発売後のCX(カストマーエキスペリエンス)によるフィードバックを取り入れることで製品力強化をすべく開発を進めた「IP210H」を発売しました。

 IP200Hはオフィスや店舗のニーズにフィットするテレフォンスタイルであるのに対し、IP210Hは工場や建設現場などより過酷な条件下での使用を踏まえ、アンテナや音声ツマミなど、無線機をお使いの方に馴染みのあるインターフェースを採用。操作性や見た目の面でも、従来の無線機からスムーズに置き換えることが可能。さらに、米国防総省基準であるMIL規格に準拠した堅牢性の高いボディに加え、IP57の防塵・防水性能も兼ね備えた製品に仕上げています。

・アマチュア用無線通信機器

 JARL(日本アマチュア無線連盟)が推進するアマチュア無線のデジタル通信規格D-STARに対応した144/430MHzデュアルバンド5WデジタルトランシーバーID-50の開発および発売をしました。

 ID-50は、デジタル通信規格D-STARに対応。レピータ(中継局)を経由して、日本全国、海外とも安定した通信に加え、従来のFMモード(アナログ通信)にも対応。また、専用ソフトとAndroid™端末との接続により、画像の送受信機能や、レピータにアクセスできないエリアでも遠距離通信を楽しめるターミナルモード/アクセスポイントモードなど、D-STARの機能が充実。他にも、バンドの状況や信号の位置が一目でわかるウォーターフォール表示や、交信のチャンスを逃さないV/U、V/V、U/Uの2波同時受信など、多彩な機能で快適な運用をサポートしています。

・海上用無線用通信機器

 海運業界の業務効率の大きな向上を目的に、国際VHF無線と、携帯電話のLTEともに利用できるトランシーバー(IP-M60)の開発及び発売をしました。

 IP-M60は、航行の安全確保の手段として世界共通で利用されている国際VHF無線と、停泊後の貨物の荷渡し時や、所属する海運会社などへの連絡手段として利用されている陸上用のIPトランシーバーの2機種を1台にした、世界でも類を見ない“ハイブリッド型”IPトランシーバーです。2台分の通信機能をもたせながら、回路設計や構造部品の工夫により小型軽量化に成功。新たなマーケットやストックビジネスを創出しています。

・ネットワーク機器

 当社のIP電話システム「telelink®」に対応するIPフォンアプリ「IP200APP」および多機能卓上電話IPフォン「VP-2100」の開発および発売をしました。

 「telelink®」は、当社製SIPサーバーをキーデバイスとして、LTE回線などを利用して相互に内線・外線通話を可能にするIP電話システムです。発売した2製品は、従来のシリーズ製品である無線モバイルIPフォン(IP200H/IP210H)などとともに活用できる、スマートフォン向けアプリと固定電話端末です。今回の製品により、職種や業種に合わせた端末の選択ができるようになり、働く場所によりフィットするスタイルでの利用を可能にしています。

・その他(新規ビジネス/技術など)

 IP50G(5Gゲートウェイデバイス)の発表に伴い、収益化につながるプラットフォーム開発を進めています。

 合わせて、5G導入事例となる和歌山アイコムのスマートファクトリー化に向けて、AI技術を利用するライン作業検視実験を開始しています。また、小型化、低消費電力化など次世代の通信機プラットフォームのチップ開発やミリ波帯の電波に加え、新たな通信方式の探求にも注力しています。

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