日産車体 【東証スタンダード:7222】「輸送用機器」 へ投稿
企業概要
当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。
(1)経営の基本方針
当社グループは、信頼される企業として、グローバルな環境の変化に対応し、お客様に魅力ある質の高いクルマとサービスをタイムリーに提供し、企業の存在意義を明確にするコーポレートパーパス「人々の生活を豊かに。イノベーションをドライブし続ける。」を実現することを経営の基本としております。
また、当社は環境保全に対する重要性を認識し、人・社会・自然にやさしいクルマづくりに努め、地域環境の保全と豊かな社会の発展に貢献します。更に、社会で共生できる企業を目指して、地域社会との交流を積極的に行うと同時に、地域の医療・福祉活動や災害の復興などに向けて支援活動を実施しています。これらの方針に基づき、安定的かつ持続的な企業基盤の強化に努めてまいります。
(2)経営環境
2023年度は、新型コロナウイルス感染症の拡大に伴う経済活動の抑制や、一部の部品供給問題の影響等を受けた前連結会計年度と比べ生産活動は回復したものの、2024年1月に発生した能登半島地震の影響による構成部品の供給不足や、需要の変動など厳しい状況となりました。世界的なエネルギー・原材料価格の高騰や欧米各国の金融引締め等による世界的な景気後退懸念等、当社グループを取り巻く経営環境は引き続き厳しく、予断を許さない状況です。
(3)中期的な会社の経営戦略、優先的に対処すべき課題
当社は、「気候変動への対応の必要性」、「市場のニーズの変化」、「企業に求められる社会的責任の高まり」、「労働人口、従業員の意識の変化」、これらの環境変化を認識し、昨年度2023-2027中期経営計画をスタートしました。目指す姿を「商用車とプレミアムカー、特装車、サポート事業で社会に貢献し、お客さまから頼られる唯一無二の存在となる」と定め、「持続可能な企業基盤」、「魅力ある商品の創出」、「独自性の進化と深化」の3つを重点課題として取り組んでおります。
「持続可能な企業基盤」
2050年カーボンニュートラルの実現にむけ、照明のLED化や電力監視モニターの活用、再生可能エネルギーの導入を進めました。
DE&Iの推進では、企業風土の醸成にむけたスタートの年と位置付け、階層別研修などを実施しました。
地域社会への貢献として、工場見学や企業祭を再開したほか、近隣自治会との防災訓練なども実施しました。
「魅力ある商品の創出」
エルグランドやADでは、法規要件への対応に加え、各種先進安全装備や快適装備等のマイナーチェンジを実施しました。さらに、新たな車中泊ニーズに応えるモデルとしてキャラバンMYROOMの生産を開始しました。また、14年ぶりのフルモデルチェンジとなる新型インフィニティQX80の生産準備を進めました。
「独自性の進化と深化」
技術開発では、技術委員会での論議を通じて、新型フレーム車に採用する技術開発を完了しました。
引き続き、電動化で求められる技術やサービス部品を効率よく生産する工法などの技術開発を推進していきます。
デジタル化の推進では、間接業務でのRPAの活用に加え、工場へのデジタルツール導入による業務効率化を進めています。
2023-2027中期経営計の2年目に当たり、引き続き当社の強みである開発から生産まで一貫したモノづくり体制を活かし、市場の動向に柔軟に対応できる生産運営の構築、並びに法令遵守やコーポレート・ガバナンス強化に取り組んでいくことで、お客様、株主様、取引先様、地域社会の皆様、そして従業員を含むすべてのステークホルダーの皆様からの信頼を高められるよう、全社一丸となって努めてまいります。
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