天龍製鋸 【東証スタンダード:5945】「金属製品」 へ投稿
企業概要
文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。
(1) 経営方針
当社グループは、日本の機械鋸産業界のパイオニアとして、1913年の設立以来、一貫した生産を行う鋸刃専門メーカーであり、国内はもとより広く海外のマーケットに事業を展開してきました。また、社是である「誠実と和」を以って全社一丸となり、経営理念である「感謝の心をもって、従業員の幸せと株主の幸せを追求し、社会の幸せに結びつけます」の精神のもと総力を結集し、社業発展に邁進しております。
当社グループは、メーカーとして引き続き最適・最良の製品・サービスを開発・製造・提供することに努め顧客の満足と信頼を獲得するとともに、就業環境の整備を図り従業員の自己啓発を高め多様化する市場環境に順応できる企業体質の向上や地域社会の発展に貢献し魅力ある企業に発展させることを経営方針としております。
(2) 経営戦略等
当社グループは、2024年5月14日の取締役会において、「中期経営計画(2024年度~2026年度)」を決議しました。その主な内容については、下記の「(3)経営環境、優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題」において記載しております。
(3) 経営環境、優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
ウクライナ情勢や中東の地政学的緊張の高まり、中国経済の減速懸念などにより、依然として予断を許さない状況が続くと見込まれます。
このような状況下、2024年度は、当社の新中期経営計画(2024年度~2026年度)初年度となり、以下の重点戦略4項目の達成を目指してまいります。
①環境負荷の低減に寄与する新製品の開発及び既存技術の向上を追求します。
a.チップソーの刃先の厚さを薄くすることにより歩留まりの向上及び切断時の電力使用量の削減に繋げられたが、さらなる生産技術の向上を図り環境負荷低減製品の開発を継続する。
b.環境に配慮した原材料の見直しや梱包・副資材の脱プラ・エコ化を一層推進する。
②CO2排出削減を図るため新規設備投資を実施し、脱炭素生産の確立を目指します。
a.設備の非化石エネルギーへの転換によりCO2排出量を削減する。
b.主力製品への設備投資を積極的に行い自動化・省電力化を推進する。
③グローバル市場に対応する販売・技術サポート体制を強化し、環境に配慮した製品及び高付加価値製品の拡販を図ります。
a.営業業務におけるDX化を推進し業務効率の向上を図る。
b.販売・製造・開発の情報共有化を一層強化し市場ニーズにタイムリーに対応する。
④人的資本経営、ウェルビーイング経営を実現するために、ハード・ソフト両面から就業環境の整備や健康増進策を実施します。
a.本社事務棟の建替えや老朽化施設の躯体・設備の点検、補修、交換を行う。
b.階層別及び職位別研修の開催など研修体系・体制の構築をさらに図る。
c.各部門にて業務フローの見直しを行い、IT化の推進により業務効率の向上を図る。
(4) 経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等
当社グループは、安定した営業利益の確保が健全な経営基盤を堅持するために最も重要であるという認識から、従来より「売上高営業利益率」を経営指標としております。また、今般、資本コストや株価を意識した経営の実現に向け「ROE」、「PBR」を経営指標に追加しました。
新中期経営計画(2024年度~2026年度)の初年度である2024年度の目標は、以下のとおりです。
・売上高営業利益率:12.5%
・ROE(自己資本利益率):3.8%
・PBR(株価純資産倍率):0.49倍
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