日本碍子 【東証プライム:5333】「ガラス・土石製品」 へ投稿
企業概要
当社グループは、研究開発を重要な経営課題のひとつとし、ファインセラミックスを中心とした材料技術とプロセス技術とをベースに、高付加価値、高機能な新製品の提供を目指し、研究開発に積極的に資源投入しております。
推進体制としては、本社部門では、マーケティングを主体とした「NV推進本部」、差異化技術を強みとする「研究開発本部」、モノづくりを強みとする「製造技術本部」の3本部が連携して、「研究開発」から「商品開花」へのスピードを高めていく体制を取っています。また、事業本部や子会社では、本社部門とも連携しながら、商品化・事業化に近い研究開発を中心に進めています。
当連結会計年度におけるグループ全体の研究開発費は31,605百万円であり、この中にはグループ外部からの受託研究にかかわる費用1,686百万円が含まれております。各事業別の主要な研究開発テーマ、成果及び研究開発費は次の通りであります。
〔エンバイロメント事業〕
エンバイロメント事業では、エンジン排ガス用NOxセンサーやガソリン・パティキュレート・フィルター(GPF)の商品開発、及び自動車排ガス浄化用触媒担体、ディーゼル・パティキュレート・フィルター(DPF)の生産技術改善等の研究開発に取り組んでおります。
なお、当事業に係る研究開発費は7,388百万円であります。
〔デジタルソサエティ事業〕
デジタルソサエティ事業では、半導体製造装置の高機能化に対応するセラミック部品及びモジュール、圧電セラミックス技術をコアとした各種応用デバイス、SAWフィルタ用複合ウエハー、情報通信用各種セラミックパッケージ、EV他向けのパワーモジュール用絶縁放熱回路基板、自動車・産業機器・家電用コネクタ、リレー、摺動部品用などのベリリウム銅及び非ベリリウム銅製品等の研究に取り組んでおります。
なお、当事業に係る研究開発費は3,822百万円であります。
〔エネルギー&インダストリー事業〕
エネルギー&インダストリー事業では、電力貯蔵用NAS®電池に加え、がいし製品及び配電用機器、一般産業用セラミックス製品及び機器装置の商品開発や性能向上に取り組んでおります。
なお、当事業に係る研究開発費は1,293百万円であります。
〔本社部門〕
本社部門では、NV推進本部、研究開発本部、製造技術本部の3本部が連携して、商品化・事業化へのスピードを高めていく体制を取っています。
NV推進本部は、潜在顧客の開拓や市場や顧客のニーズを研究開発にフィードバックすること、研究開発本部は、中・長期にわたるセラミックス基礎技術の創出・育成と新商品の種を生み出すこと、製造技術本部は、試作・量産技術などを用いてモノづくりの面から研究開発を支援することを役割としています。
また、当連結会計年度における研究開発テーマとして、DAC(Direct Air Capture)用セラミック担体、CO2分離用DDR型ゼオライト膜、亜鉛二次電池「ZNB®」等があります。
なお、本社部門に係る研究開発費は19,100百万円であります。
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