企業santec Holdings東証スタンダード:6777】「電気機器 twitterでつぶやくへ投稿

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企業概要

 当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。

 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社が判断したものであります。

(1)経営方針

 当社グループは経営ビジョンに、「Creating OPTOPIA(光の理想郷の創造)」を掲げ、その実現を通じ、社会の発展に寄与できるものと考えており、経営の基本方針を次の通り定めております。

Photonics Pioneer (光の先駆者)

① 独創的な光技術でオプトピアの創造と発展に貢献します。
② 尊敬されるリーダーとして市場を先導し、輝ける未来のために世界へ影響を与えます。
③ 顧客、サプライヤー、株主、社員、そして私たちのコミュニティー全体に夢と繁栄を届けます。

(2)経営戦略等

 光通信関連市場においては、今後も通信トラフィックの増加に伴い、通信設備投資も堅調に推移するものと見込んでおりますが、過去には投資動向の急激な変動を経験しております。また、当社グループの製品は販売価格の引下げ圧力に常に晒されております。

 当社グループは、2025年3月期の基本課題として「高付加価値の新製品開発と市場牽引」を目標に掲げております。潜在的なお客様のニーズをつかみ、必要とされる新製品の開発を進めることで、各市場でトップを目指してまいります。

(3)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等

 当社グループは、高付加価値製品の創出により利益を確保し、株主価値の拡大をはかることを目指し、売上高総利益率50%、売上高営業利益率15%、フリーキャッシュ・フローの確保を目標とすべき経営指標としております。

(4)経営環境

 ウクライナ情勢や中東情勢、米中対立の長期化など先行きが不透明な国際情勢のもと、とりわけ変化の急速な光産業において競争環境は年々厳しさを増しております。

 光通信関連市場においては、目下のところ在庫調整が続いており、当社グループを取り巻く事業環境は予断を許さない状況にあります。

 当社グループの産業用光測定器の主な販売先である半導体市場においては、調整局面の中でも将来の需要拡大に向けて、半導体用シリコンウエハの製造における設備投資の需要が好調に推移いたしました。

 眼科医療機器市場におきましては、世界的な高齢化による白内障手術の需要の高まりにより、世界各国の医療機関における眼軸長測定装置の導入が増加しております。

(5)事業上及び財務上の対処すべき課題

①業績拡大に向けた取り組み

 厳しい外部環境においても、上記の目標を不断に達成するためには、市場のニーズを見極め、競争力のある新製品を開発することが不可欠です。在庫調整の続く光部品関連事業では、各部署が一丸となって、時流や顧客のニーズの変化を機敏に察知し、ステークホルダーの期待値を超える提案及び行動を続けてまいります。好調に推移している光測定器関連事業では、医療機器等の安定した収益基盤に依拠しつつ果敢に付加価値の高い新製品を開発することで競争優位性を高められるよう努めてまいります。

 また、将来的な事業開発のためにオープンイノベーションにも積極的に取り組んでおり、国内外問わず常にM&Aやスタートアップ投資の可能性を模索しております。組織外の資源も積極的に活用することで、想像力と革新力あふれる研究開発型企業としての地歩を固めてまいります。

②持続的な成長に向けた取り組み

 当社グループは、人間中心の希望に満ちた高度情報化社会(オプトピア)の創造と発展に貢献することを経営理念に掲げております。人的資本を重視し社会課題の解決に向けて主体的な役割を果たすことは経営理念の実現のために不可欠であり、これによって事業環境が急速に変化するなかでも持続的に企業価値を向上させることが出来ると認識しております。

 昨今、国際社会において企業が社会課題の解決に対して貢献することがますます重視されるようになっており、わが国においてもサステナビリティに関する取り組みの開示が企業に対して求められています。従来から当社グループでは、海外大学卒業者や留学生などを対象とした採用活動による国際化・多様化を推進しており、2024年3月末現在、外国籍の社員の割合は36%にのぼっております。その他、英会話教室の開催や資格取得の奨励といった人材の育成、高い安全性と品質を備えた製品の提供、環境保全などの持続的な成長に向けた活動を重層的に進めております。取り組みをより戦略的に推進する体制を構築し、中長期的な目標の達成に向けて更に活動を加速してまいります。

③グループ経営基盤の強化

 当社グループは、2023年4月1日に持株会社体制へ移行し、グループ経営管理を行うsantec Holdings株式会社のもと、各事業会社が事業の執行を行っております。各事業会社が適切な事業規模において機動的な意思決定を行い、ベンチャー精神を発揮し続けることなどを目指してこれまで施策と検証を行ってまいりました。こうした経営基盤の強化に向けた取り組みのもと、今後もグループシナジーの最大化に向けて継続的な改善を行ってまいります。

 また、santec Holdings株式会社が監査等委員会設置会社として透明性の高い意思決定を行っており、このたびの体制移行によって各事業会社に取締役会が設置されることで、より重層的なガバナンス体制が構築されております。今後も取締役会の実効性と内部統制の強化を図り、コーポレートガバナンスについて引き続き充実させてまいります。

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