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企業概要

 当社グループにおける研究開発活動は、光通信分野で用いられる製品の開発を中心に展開されております。また、当社の光技術を光通信以外の分野に応用する空間光変調器やOCT測定器等の研究開発にも取り組んでおります。

 当連結会計年度の研究開発費は、1,515百万円であり、当連結会計年度における各セグメント別の研究の目的、主要課題、研究成果及び研究開発費は次のとおりであります。

(1)光部品関連事業

 当事業においては、基地局、データセンタや海底ケーブル等に用いられる小型かつ多機能な光部品の研究開発に取り組んでおります。2023年9月には、高速大容量光トランシーバ向けの波長・帯域幅可変フィルタ(製品名:MTF-VB)を開発いたしました。また、2024年3月には、小型光トランシーバ向けの小型光パワーモニタ(製品名:NTP)、アイソレータ集積光パワーモニタ(製品名:INTP)及び光可変減衰器集積波長可変フィルタ(製品名:HBD-103)を開発いたしました。

 2021年より「Beyond 5G研究開発促進事業」の受託研究にも取り組んでおり、長距離通信向けのコア選択スイッチ(CSS)の開発を行っております。

 非通信分野においては、国内外の大学・研究機関と協力してLCOS(Liquid Crystal on Silicon)技術を利用した空間光変調器等の研究開発を行っております。

 当連結会計年度中における、当事業に関連する特許出願は8件、特許登録は6件となっております。

 当事業に係る当連結会計年度の研究開発費は323百万円であります。

(2)光測定器関連事業

 当事業の光通信分野においては、シリコンフォトニクスや量子フォトニクス等の新規アプリケーションへ向けた新製品の開発が研究課題となります。2023年6月には、光部品の生産や研究開発等に用いる偏波保持光スイッチ(製品名:OSX-100)を開発しました。また、2023年9月には、フォトニック集積回路等の小型コンポーネントの分析に適したO-band 波長掃引型フォトニクスアナライザ(製品名:SPA-100)を開発しました。

 産業分野においては、半導体用シリコンウエハの製造装置向け測定器の応用拡大とOCT技術を用いた新規アプリケーションの開拓が研究課題となります。

 医療分野においては、眼科医療機器の性能向上と次世代製品の開発が研究課題となります。

 当連結会計年度中における、当事業に関連する特許出願は4件、特許登録1件となっております。

 当事業に係る当連結会計年度の研究開発費は1,191百万円であります。

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