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企業概要

 当社グループでは、高度化・多様化する最新の情報技術を取り込み、新規サービス・製品の開発及び既存サービスの進化のための研究開発活動を推進しております。

 当連結会計年度における各セグメント別の研究の目的、研究成果及び研究開発費は次のとおりであります。

(1) エンジニアリング事業

 該当事項はありません。

(2) プロダクト/デバイス事業

① 標準製品・後継機開発

同一ハードウエア仕様による長期供給、長期保守の対応を可能とする組込みPC製品を開発いたしました。今般開発した「FAB-s110(製品名)」は、これまでの自社製品シリーズのローエンド機種の後継です。コンパクトサイズでありながら、上位レンジの産業用PC仕様である24時間稼働を採用した製品となります。また、「FAB-s110」と合わせて開発を行ったバッテリオプション製品は、商用電源の停電や瞬停が発生した場合に、PCを安全にシャットダウンさせるための機能を有しております。一般的なUPS製品は大型で、大きな設置スペースを要しますが、本製品は省スペース化を実現しております。

② センサーボード開発

ロボット、大型プレス機、エスカレータ、搬送装置等の産業機器の状態を監視するためのマルチセンシングエッジ端末を開発いたしました。本端末は、設置された各種センサから収集した情報を複合的に捉え、ダッシュボードで可視化することで、予知保全を標準化、効率化、高度化するソリューションを提供します。

 プロダクト/デバイス事業に係る研究開発費は181百万円であります。

(3) ICTソリューション事業

① 移動体認識に関する基礎研究開発

 これまで取り組んでまいりました移動体認識技術に関する基礎研究の成果をロードサービス業界における作業者の安全と運用の省人化を目的に「後方接近車両検知システム」に適用しました。これにより、ロードサービス作業員は、作業中の追突車両の可能性を早期に検知でき、安全を確保することで事故を防ぐこと、また従来必要であった追突車両を警戒・監視する作業員をシステムにより代替することで運用の省人化を実現しております。

② 画像認識に関する基礎研究開発

 太陽光発電の保守点検サービス業界において、保守作業の高度化及び省力化を目的に、太陽光パネル点検に係る画像認識及びAIモデルのパフォーマンスを維持する仕組みに関する研究を行いました。これら研究成果は、地盤・パネル点検システム「REMOKEN(製品名)」として、太陽光発電保守点検の現場において点検能力の向上と省力化を実現しております。

③ 交差点の安心安全に寄与する基礎研究開発

 数多くの自治体でスマートシティ構想が掲げられる中、市街地の危険な交差点における事故回避を目的に、AI画像認識による危険情報の早期推定を行う技術の研究開発に取組んでおります。本技術は、スマートシティの実現に向けて、交差点の安全性を高め、安心できる街づくりに貢献いたします。

④ LLM(Large Language Models:大規模言語モデル)に関わる研究開発

AI技術の発展に伴い、自然言語処理に特化した生成AIの一種であるLLMが注目を集めており、LLMが様々なシーンにおけるサービスに活用されるように基礎研究を行っております。特に産業向けで重視されるLLMの活用における機密データの安全性担保に着目し、新たな製品・サービス開発の可能性を追求すべく取組んでおります。

⑤ 工場用途消耗品のモニタリングシステムの研究開発

 工場用途消耗品の交換判断を、従来の現地での目視確認から、センシングデータをクラウド経由で監視するモニタリングシステムへと移行する取組みを進めております。本システムは、対象部品の消耗具合をセンシングし、そのデータを可視化することで、交換時期の判断を容易にします。さらに、遠隔かつ複数拠点を集中監視することにより、交換作業の効率を大幅に向上させ、DXソリューションの実用化に向けた研究開発に取組みました。

ICTソリューション事業に係る研究開発費は111百万円であります。

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