企業MRKホールディングス東証スタンダード:9980】「小売業 twitterでつぶやくへ投稿

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企業概要

 当社グループの経営方針・経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。

(1)会社の経営の基本方針

 当社グループは、「消費者重視」の基本方針のもと、「より良い商品・正しい情報とサービスの提供・誠実な人柄」の理念を実践しております。日々、顧客満足度の向上を念頭におき、お客様とのコミュニケーションを大切にし、お客様に喜びと感動を提供していくことで、継続的な成長に繋げてまいります。

 下記「(4)中長期的な会社の経営戦略」及び「(5)会社の対処すべき課題」に記載のとおり、現在、主力である補整下着の販売を中心に既存事業の業績拡大を図っていくとともに、お客様のライフステージに寄り添い、美と健康を中心に多彩な商品・サービスの開発・提供に取り組むことで、新たな収益事業の育成を促進してまいります。

 また、引き続き、経営体制の強化を図り、効率経営を目指します。更に、組織のインフラ整備を行い、より強固な経営基盤を築いてまいります。

(2)目標とする経営指標

 当社グループは、企業価値を高めるために、成長性・収益性の指標として、売上高伸び率と売上高営業利益率を重視しております。

 また、利益配分に関する方針に従い、長期的に安定した配当を実施してまいります。更に、健全なキャッシュ・フローの向上と財務体質の改善に努めてまいります。

(3)経営環境

 当社グループを取り巻く経営環境におきましては、新型コロナウイルス感染症の位置付けが5類に移行されたことで経済活動の正常化が進む一方、為替相場やエネルギー価格の変動に加え、賃金や金利の上昇など、景気の先行きについて不透明な状況のなか推移いたしました。また、小売業界におきましては、物価上昇により消費者の生活防衛意識が一層強まるなか、厳しい競争環境が続いております。

 このような環境のなか、婦人下着及びその関連事業におきましては、主力商品「Belleages Avance Sakura(ベルアージュ アヴァンセ サクラ)」の11年ぶりの後継となる新商品 「Liberdigne (リベルディーニュ)」の2024年1月の発売開始に向けて、新テレビCMの放映やWebプロモーションを強化するなど、新規顧客の獲得を継続的に推進し、顧客基盤をより盤石なものとしたことにより、当第4四半期においては売上が大きく伸長いたしました。

 しかしながら、新商品の受注が好調のなか、令和6年能登半島地震が発生し、新商品の縫製工場の一つが罹災し、生産遅延が発生したことで一時的に欠品となり、増収減益となりました。

 なお、提携工場をはじめ関係者の皆様のご協力により、3月下旬に欠品は解消し、お客様に安定して商品をお届けできる生産体制となり、3月単月においては直近10年で最高の売上を達成いたしました。

 また、マタニティ及びベビー関連事業におきましては、国内出生数が過去最少の見通しとなるなど、引き続き厳しい経営環境のもと推移するなか、付加価値のある新商品の投入と、販売価格及び販売戦略を見直したことで粗利率が向上し、さらに、不採算事業からの撤退などを進めた結果、収益構造の改善が進み、減収増益となりました。

 一方、婚礼・宴会関連事業におきましては、法人宴会の需要を着実に取り込むことに成功したことで過去最高の月間売上を記録したほか、自社主催を含めたイベント売上も伸長し、収益の改善が進みました。

 さらに、婚礼事業においても、施行組数、成約件数が増加傾向で推移したことから、増収増益となりました。

 次に、美容関連事業におきましては、安定的な顧客基盤に加え、新規顧客の獲得が着実に実を結んだことから、売上が増加いたしました。

 そのようななか、中長期的な成長を目指し、スタイリストの採用と育成のための先行投資を実施し、増収減益となりました。

(4)中長期的な会社の経営戦略

 当社グループは、女性の皆様が輝く人生を過ごしていただけるよう美と健康に関する多彩な商品・サービスを提供する『美の総合総社』を目指していくことをグループのビジョンとし、その実現に向けて高品質な商品と最高のサービスを幅広く提供し続け、様々な取り組みを推進してまいります。

 婦人下着及びその関連事業におきましては、魅力ある商品の投入と安定供給に努めるとともに、Webプロモーションとイベントを中心に新規顧客の拡大を図り、顧客数の増加に対応できるよう、店舗従業員の採用と育成を強化してまいります。

 次に、マタニティ及びベビー関連事業におきましては、お客様ニーズに沿った商品拡充により売上拡大を図るとともに、商品の原価率を注視し、さらに、物流コスト削減等のコスト低減を継続することで、収益向上を図ってまいります。

 また、婚礼・宴会関連事業におきましては、法人営業の強化を図り、宴会・イベント需要の取り込みを促進するとともに、プロモーション強化とオリジナリティのあるプラン提案で婚礼需要の取り込みを強化いたします。

 さらに、新たに福岡県福岡市に新規出店し、収益の拡大を目指してまいります。

 美容関連事業におきましては、安定的な顧客基盤に加え、FURUSHO栄店を新規出店し、FURUSHO小牧と共に、愛知エリアでの収益基盤を構築するとともに、スタイリストの採用と育成の促進により、顧客満足度の向上を図ってまいります。

 さらに、業務委託型店舗の運営体制の見直しを図り、収益力の向上を目指してまいります。

(5)会社の対処すべき課題

 中長期的な会社の経営ビジョンを踏まえ、当社グループといたしましては、下記の点を重要な課題と考えております。

① 従業員満足度の向上

 当社グループは、チャレンジできる職域の拡大と適正な評価により、やりがいを高め、従業員満足度を高めることで、さらなる生産性の向上を図り、永続的な成長を目指していくことを方針としております。

 今後も多様な働き方を推進していくため、給与制度及び勤務制度の見直しと教育体制の拡充に取り組み、採用と育成の強化を図ってまいります。

② 顧客満足度の向上

 お客様にご満足いただけるサービスの提供に向けて、従業員の採用と育成をより一層強化していくとともに、新規出店や移転・改装による店舗環境の改善、新たな商品・サービスの拡充、お客様参加型の施策やイベントの開催など、継続して注力してまいります。

2025年3月期の主なお客様参加型のイベントは、自社主催のコンテスト「MCSA2024(マルコシンデレラストーリーアワード2024)」(2024年11月開催)及び、同イベントと連動した「Body Make Challenge」(お客様の体型変化に応じた割引サービスの提供)などを実施してまいります。

③ 集客力の強化

 テレビCM、Web広告、各種イベントなどの多彩なプロモーションを実施し、ブランドイメージと認知度の向上を図り、集客力の強化につなげてまいります。特に好調なWebプロモーションの獲得効率の向上を図ってまいります。

④ 商品・サービスの拡充

 お客様のライフステージに寄り添った美と健康に向けた新たな商品・サービスの開発・提供を積極的に推進し、お客様にとっての生涯価値を高めてまいります。

 また、それらの商品・サービスに関連する企業とのアライアンスなどを積極的に推進してまいります。

⑤ 収益基盤の強化

 上記①~④による売上拡大施策に加え、適正な販売価格の追求、システム改善による業務効率の改善、継続的なコスト管理を徹底し、各利益項目の改善を推進してまいります。

 また、収益基盤強化の実効性を高めることを目的として、RIZAPグループ株式会社との経営支援に係る契約を継続してまいります。

⑥ SDGsの取組みを推進

 当社グループは、持続可能な社会の実現に向けて、社会課題解決と事業成長の両立に取り組んでまいります。

 具体的には、多様な働き方に対応した人事制度の見直しを図り、女性活躍の推進を継続して進めてまいります。

 また、自社施設への太陽光発電設備(2施設)導入によるクリーンエネルギー活用(二酸化炭素削減)と電気費用の抑制など、社会課題の解決と収益性向上の両立による継続性のある施策を積極的に実施してまいります。

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