錢高組 【東証スタンダード:1811】「建設業」 へ投稿
企業概要
当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。
(1) 経営方針
当社グループは、基本方針として「社是」「経営理念」を掲げ、全役員並びに全社員が職務の執行にあたっております。
社是
一.信用第一
一.堅実経営
一.積極的精神
一.和親協同
経営理念
一.社会から認められ社会から求められる企業として永遠に発展する
一.進取の精神を発揮し地球規模企業として世界に躍進する
一.人材を育成し自己の向上をすすめ活力ある企業として繁栄する
また、当社グループとして、顧客満足の獲得と組織力の強化、財務体質の強化により「企業価値」を継続的に向上させ、すべてのステークホルダーからの信頼と期待に応えられる企業を目指しております。
(2) 経営戦略等
当社グループは、経営の基本方針に則り、以下の経営戦略に基づく経営を実践しております。
[国内外マーケット解析の徹底による受注の拡大]
国内外の建設市場の多様な変化を予測し、顧客や市場、社会の動向を注視した営業情報の収集・共有・活用を強化するとともに国内外のマーケット解析・リスク解析を徹底することにより、重点地域・有望分野における受注の拡大を目指しております。
また、技術提案力、価格競争力の向上のためのデータベースの充実、設計・積算力の強化、工業化工法・省力化工法等、生産性の向上に繋がる工法の積極的な導入、産・学・官の共同開発、異業種との協働による技術開発と実用化等に取り組んでおります。
[顧客満足に応え収益力を高める生産システムの確立]
国内外の市場や顧客が求める価格・品質・工期短縮に応えるため、営業・設計・工務・調達・施工・アフターフォローに至る総力を結集した生産システムの構築に取り組んでおります。
また、海外スタッフを含めたグローバルな人員の確保・育成に努めております。
[内部統制システムの構築]
当社は、リスクの未然防止や事前対応をはかるべく、「内部統制に関する基本方針」を定め、リスクマネジメントを強化し企業の信用・信頼の確保に努めております。また、2008年4月より施行された財務報告に係る内部統制報告制度への対応を含め、当社グループの内部統制の強化に向け「すべてを予測可能とし、危機・リスクに対する感知能力の向上を目指した」組織体制の構築並びに社内風土の醸成に努めております。
[企業の社会的責任を果たす経営の実践]
法令順守に関する教育、指導、社内チェックシステム制度を確立し、あらゆる事業活動において、高い倫理観の下、企業としての社会的責任を果たす経営の実践に努めております。また、コンプライアンス研修を定期的に実施し、役職員の意識向上に取り組んでおります。労働災害防止については、建設業労働安全衛生マネジメントシステム(COHSMS)を実行し、労働災害の絶滅に取り組んでおります。環境保全については「環境保全行動指針」に基づき、建設活動を通じてゼロエミッション等積極的な取り組みを行っております。
(3) 経営環境
今後の経済環境としましては、世界経済はロシア・ウクライナや中東情勢等の地政学的リスクにより下押しされる可能性があります。また、引き締め的な金融政策が長引く可能性があり、実体経済への悪影響が懸念されます。日本経済は、企業業績の改善が見込まれていますが、円安や物価上昇、世界経済の不確実性により、予断を許さない状況が続くと思われます。
建設市場におきましては、製造業を中心に設備投資の意欲が高い反面、資材価格の高騰により収益が圧迫され、依然として厳しい経営環境が続く見通しであります。また、時間外労働の上限規制適用など、いわゆる建設業における「2024年問題」への対応に向けて、人手不足や人件費の更なる高騰が懸念されています。
(4) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当社グループとしては、多様化する国内外の市場や顧客ニーズを先取りした企画提案、技術提案並びに環境への取り組みを進めるとともに、営業・設計・工務・調達・施工・アフターフォローに至る各分野の能力を一層高め、総力を結集した生産システムの構築に取り組んでおります。また、人財育成、財務体質の強化・健全化、コンプライアンスの徹底並びに内部統制システムの継続的改善等を重視した経営の実践により企業価値の向上に努める所存であります。
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