萩原工業
【東証プライム:7856】「その他製品」
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企業概要
当社グループにおきましては、研究開発活動は主として当社が行っております。
当社の研究開発活動は、新製品開発、既存製品の改良・改善及び新技術の開発であります。合成樹脂加工製品事業におきましては製品開発部が新製品の開発、既存製品の改良・改善を担当しております。機械製品事業におきましては営業開発課と設計部が担当しておりますが、技術高度化等の開発に関してはタスクチームを編成し効率的かつフレキシブルに対応しております。
研究開発スタッフは69名、当連結会計年度は研究開発費として541百万円を投入しました。当連結会計年度における産業財産権出願件数は5件、当連結会計年度末における産業財産権の総数は189件となっております。
主な研究開発
(1)合成樹脂加工製品事業
主力製品であるコンクリート補強繊維「バルチップ」においては、2032年開催のブリズベンオリンピックに向けたインフラ工事が急ピッチで進められている中、同都市の地下鉄工事におけるトンネル吹付コンクリート及び軌道スラブに採用されました。省人・省力化及び二酸化炭素排出量削減などの効果と合わせて社会貢献してまいります。
また、2024年は猛暑日日数が過去最多になるなど住環境や労働環境に大きな影響を与えました。このような状況に対処する為に、「スノーテックス」をベースにした遮熱特性に優れた製品の開発に着手しました。2025年夏の販売を目指して生産準備をしています。さらに、染色性に優れたナイロン樹脂製の織布である「ソメテックス」を開発しました。また本製品は海外での販売に対応する為、リサイクル製品の国際的な認証プログラムであるGRS認証を取得しました。今後アパレル用途向けに拡販を目指します。
当事業に係る研究開発費は469百万円でありました。
(2)機械製品事業
スリッター関連機器においては、2023年3月に金属箔スリッターの技術譲渡をうけ、初号機を受注し設計製作を進めております。2025年の納入に向け、技術譲渡元の製造技術を学び取って、当社製品の完成度向上を推し進めております。
プラスチック関連機器においては、低炭素化の潮流や原材料の高騰などにより、プラスチックのリサイクル需要は拡大が見込まれています。当社においては、自社製品であるブルーシートの水平リサイクルから確立できたリサイクル技術を、多様な業界に横展開することを目的として常設試験設備を設置しております。大手石化メーカーとの共同開発や異業種機器とのコラボレーションによる新技術開発などを引き続き行ってまいります。
当事業に係る研究開発費は71百万円でありました。
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