菊水化学工業 【東証スタンダード:7953】「その他製品」 へ投稿
企業概要
文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、当社グループが判断したものであります。
(1) 経営理念
≪社是≫
当社グループは、社是「みんなのために よりよい商品 ゆたかな愛情」のもと、社会性、科学性、人間性の追求と売上利益のみならず、環境との調和を図ることを基本にしております。そして、建物や構造物の下地調整材から仕上材までの製品を扱う業界唯一の総合仕上塗材メーカーとして、すべての局面で責任を持った製品をご提供することが、業界を牽引するメーカーとしての責務と認識し、これからも環境や健康に配慮した製品の開発・製造・販売・工事に取組み、建物や構造物などの長寿命化の一翼を担ってまいります。
1.「みんなのために」
〈社会性〉
社会的に存在感のある企業であり続ける。
2.「よりよい商品」
〈科学性〉
科学的に裏付られた独創的な製品・施工を提供する。
3.「ゆたかな愛情」
〈人間性〉
企業の活動が顧客、その他まわりの人達に愛情と思いやりに満ちたものとする。
≪ビジョン≫
「環境共生時代にふさわしいものづくりで、持続可能な社会に貢献する」
当社グループは、人や社会、更には地球環境にとって何が大切かを追求し、環境共生時代のニーズにマッチしたものづくりで、持続可能な社会の実現に貢献をしてまいります。
≪サスティナビリティ方針≫
「Repaint the future」~未来に向けた私たちの思い~
当社グループは、サスティナビリティな経営を推進する上で、何もしなくてはくすんでしまう未来を、菊水化学の力で明るく塗り変えたいとの思いと、人を大切にしたい、自然を大切にしたい、人々の暮らしや街を大切にしたいという想いを込め『Repaint the future』を方針として掲げました。
≪中期経営計画≫
「環境共生時代にふさわしいものづくり」
住環境における建物や構造物の長寿命化対策の市場に対して、水系・無機にこだわった製品の開発・製造・販売・工事で、下地から仕上げまでの多種多様な需要にチャレンジすることで、持続可能な社会に貢献していきます。
≪行動基盤≫
当社グループは、全ての行動基盤となる基本方針・品質方針・コンプライアンス宣言を掲げ、市場の変化を迅速に捉え、その対応を的確に行うことが、顧客、株主、取引先、及び従業員に必要とされる企業であると考えています。また、提供する全ての製品・工事が企業理念であり社是である「みんなのために よりよい商品 ゆたかな愛情」のもと、常にお客様目線に立ち「業界№1品質」を目指す事で、持続可能な社会に貢献できると考えております。
〇基本方針
1.われわれの力でやり遂げよう
自力実行これが最良の味方である。
2.科学性を高めよう
科学性と合理性の裏付けのないところに、進歩も前進もない。
3.利益をより多く求めよう
利益を上げてこそみんなが豊かになり、社会に還元することもできる。
4.創造性を高めよう
製品の創造性と独自性が、これからの市場を制覇する。
5.コストダウンを推し進めよう
品質保証の裏付けで。
6.レベルアップしよう
新しい制度を恐れずに難しい仕事に取り組もう、これが体質改善の第一歩だ。
〇品質方針
当社グループは3つの品質方針を掲げています。
1.商品の設計開発・製造・販売・工事の全ての段階で、『安全』『品質』『コンプライアンス』を最優先とする。
2.設計開発の段階で適正品質を確立し、製造・工事の工程で商品の品質を保証する。
3.常にお客様志向であり、『業界№1品質』を目指す。
○コンプライアンス宣言
1.当社は、法令等を遵守する。
2.当社は、反社会的勢力との関係を遮断し、不当な要求を排除する。
3.当社は、カルテル・入札談合等の不公正な競争や取引を行わず、公正な取引を確保する。
4.当社は、公正妥当な会計原則にしたがい、適正な会計処理を行う。
5.当社は、企業活動に対する重要な情報を適時・適切に開示する。
6.当社は、業務上知りえた社内外の個人情報を、使用目的以外のために使用せず、漏洩しない。
7.当社は、知的財産権を尊重し、その創造・保護・活用を図り、他社の知的財産権を侵害しないよう管理する。
8.当社は、業務にあたって、関係者の安全確保、第三者災害の防止、地域社会の安全の確保を最優先に考えて行動する。
9.当社は、取り扱う商品に自信をもち、その品質を確保する。
10. 当社は、公私の区別をわきまえ、社内規程にしたがい、職務を執行する。
11. 当社は、職場における良好な労働関係を維持するとともに、不当な行動を禁止する。
12. 当社は、資源・エネルギーの節約、廃棄物のミ二マム化、リサイクル促進等を行い、地球環境の保全に寄与する。
(2)経営環境について
当社グループが属する建築仕上塗材業界は、業界紙の統計で市場規模が約1.6兆円と見込まれており、その内訳は新設と改修・修繕の2つに分類されます。内訳比率は、新設18% 改修・修繕82%です。
新設では、安価で汎用的なアクリル系、ウレタン系の製品が多く採用され、改修・修繕では、長寿命化対策とランニングコストを考慮した製品選択により、付加価値の高いシリコン系、ふっ素系の製品が多く採用されています。その影響もあり、建築仕上塗材業界では、新設に変わり拡大する改修・修繕の市場で、塗料メーカー各社の製品競争も激しくなり、付加価値、差別化となる製品開発がシェアを拡大させるカギとなっています。
市場環境では、原材料価格及び運送費高騰への対策として、販売価格への転嫁及び製品構成の見直しなど、適宜対応できる体制を構築していきます。
<当社グループが目指すポジション>
建設業界では、持続可能な社会の実現のため、建築物の省資源化、省エネルギー化、長寿命化への取組みが推進されています。建築仕上塗材業界でも、改修市場を中心に、長寿命化対策や環境に配慮した製品・施工方法を選択するニーズが高まりはじめ、それに対応する付加価値の高い製品開発が求められています。(高耐候/高耐久/低汚染/水系シリコン/水系ふっ素/無機/遮熱/断熱 など)
当社グループは、下地から仕上げまでの建築仕上材の総合メーカーとして、これまで塗装業、防水業、タイル業、左官業、吹付業など、様々な業種と関わり、常に新たなテーマへ挑戦し続けてきました。当社の役割は、リフォームのソーシャルワーカーとして、「環境対策」「省エネ対策」「美観回復」「剥落対策」「機能回復」「漏水対策」の6つのソリューションを強みに、住環境の整備と建物や構造物の長寿命化の一翼を担うことです。また、製品販売と合わせ、施工を伴う完成品の提供も社会的責任ととらえています。
(3)対処すべき課題
当社グループの属する建築仕上塗材業界におきましては、経済活動の正常化と共に改修市場を中心に回復傾向で推移しています。しかしながら、ウクライナや中東地域をめぐる情勢の長期化による原材料価格及びエネルギー価格の高騰、世界的な金融引締めに伴う景気への影響により、依然として先行き不透明な状況が続いております。
このような状況の中で当社グループは、社是「みんなのために よりよい商品 ゆたかな愛情」のもと、未来に向けた思いとしてサスティナビリティ方針「Repaint the future」を掲げ、「製品を通じた街づくり」「安心して働ける環境づくり」「ガバナンスの強化と充実」の3つを重要課題(マテリアリティ)と捉え、持続的な成長に向けた事業基盤の強化に努めてまいります。
この3つの重要課題に対しては、次の内容に取組み、更なる業績の拡大を図ります。
1.製品を通じた街づくり
時代に合った製品の開発、無機・水系製品の普及・環境負荷低減を推進することで、魅力あるキクスイの独自性を追求し、よりよい製品の提供と共に、よりよい街づくりの一翼を担う活動に取り組み持続可能な社会の実現に向け取り組んでまいります。
2.安心して働ける環境づくり
社内環境の改善、人材育成の強化、福利厚生の見直し、働き方改革の推進などを行い、当社で働く社員はもちろんのこと、関わるすべてのステークホルダーが幸福であり続けられるように努めてまいります。
3.ガバナンスの強化と充実
コンプライアンスを徹底し、経営の透明性を高めます。また、地域社会への貢献を通じ企業価値を向上させ、未来へつなげる新たな事業にチャレンジしてまいります。
(4)経営上の目標とする客観的な経営指標
当社グループは、持続的な成長と企業価値の向上を目指すにあたり、本業でもある製品販売及び工事による業績を示す『売上高』、市場のニーズにマッチした付加価値の提供及び全社コスト削減で収益性を示す『営業利益』、財政状況の健全性を示す『自己資本比率』を重要な経営指標としております。
2024年連結会計年度の目標は、売上高240億円、営業利益7憶80百万円、自己資本比率50%以上です。
(注)有価証券報告書提出日現在において予想できる事情等を基礎とした合理的な判断に基づくものであり、その達成を保証するものではありません。
(5)社会課題への取組み
~ 地域の未来を創造することに貢献し、持続可能な社会の実現をめざします ~
当社は、社是である「みんなのために よりよい商品 ゆたかな愛情」のもと、社会性、科学性、人間性の追求と、売上利益のみならず、環境との調和を図ってまいりました。SDGsは、当社の社是に通じるものがあり、これまでも、これからも社会の一員として、持続可能な社会の実現に向け取り組む目標と考えており、当社の事業活動を通して、SDGsの達成に貢献してまいります。
「SDGs宣言」
1.よりよい製品を通じて、よりよい街づくりの一翼を担うため、時代に合った製品の開発、無機・水系製品・環境負荷低減を推進する。
1.すべてのひとがいきいきと能力を発揮するための、働き方改革の増強、健康経営・ダイバーシティーを推進する。
1.企業価値を高めクリーンであり続けるため、コンプライアンスの徹底、地域への社会貢献活動を促進する。
- 検索
- 業種別業績ランキング