企業菊水化学工業東証スタンダード:7953】「その他製品 twitterでつぶやくへ投稿

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企業概要

 当社グループの研究開発活動につきましては建築・土木市場、及び戸建住宅における下地から仕上げまでトータルコーディネートできる商品の設計開発を行っています。研究開発では機能性原材料や新技術を採用した製品開発、新市場、環境や使う人に配慮した製品などの開発に努めております。これらの研究活動に携わる技術部は建材塗料事業本部(建築用仕上塗材用)、住宅事業本部(住宅用)に関わる分野を中心に研究開発に取り組んでおります。当連結会計年度において当社グループが支出した研究開発費の総額は295,770千円(2024年3月期)であります。

 なお、2024年3月末日現在の特許及び実用新案権の登録中の件数は39件、出願中のものは41件であります。

 当社グループは、製品販売・工事の単一セグメントであるため、セグメント別に替えて事業部別に記載しております。

[1] 建材塗料事業本部

主力分野である国内建築用仕上塗材の研究活動は、社是「みんなのために よりよい商品 ゆたかな愛情」のもと、建物の下地調整塗材から仕上材まで品質と安心を提供できる製品開発と無機材料技術、水性化技術、持続可能な社会の実現に向けた独自技術の向上に取り組んできました。現在は現在当社が注力している6つのソリューション、「環境対策」「省エネ対策」「美観回復」「剥落対策」「機能回復」「漏水対策」を掲げ、持続可能な社会の実現を目指して住宅を含む建物などの長寿命化の一翼を担ってまいります。

 近年の世界的な原料高騰、働き方改革による国内物流問題、建設業全体の人出不足、高齢化問題がある一方、環境意識の高まりと建物の長寿命化のニーズにも適応できる製品開発に取り組んでいます。

 創業時からの開発方針と「下地から仕上げまで」の開発実績を活かして原材料製造時の二酸化炭素排出量低減が期待されるジオポリマーを使用した業界初の塗材「ジオアース」の更なる展開、バイオマスバランス・アプローチに基づく二酸化炭素排出量を低減させたエマルションを使用した使用した水性高耐候性塗料「水系ファインコートフッ素BMBシリーズ」の製品化などに取り組んでまいりました。

今後も環境配慮、安全確保、機能性向上、省力化への新工法などをコンセプトとし幅広い領域での建築・土木製品の研究開発に努めてまいります。

 建材塗料事業本部に係る全体の研究開発費は266,441千円であります

[2] 住宅事業本部

 住宅やマンションのリフォーム市場の活性化が一層期待される中で、材(自社開発塗材製品)と工(自社施工体制)を一体化させたメーカー責任施工により安定した完成塗膜を提供し、顧客に安心と満足を与えることを研究開発の目的としています。

 顧客ニーズを取り込んだ製品および工法の開発・改良を行い、製品の高性能化、新たな意匠性塗材の提案、品質保証体制の充実化に重点を置き取り組んでまいります。

 住宅事業本部に係る研究開発費は29,329千円であります。

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