淺沼組 【東証プライム:1852】「建設業」 へ投稿
企業概要
当社グループは、「誠実なモノづくりに専心し、社会の安全・安心・快適の増進に寄与します」との基本理念に沿って、「事業活動を通じて、お客さまをはじめとする、あらゆるステークホルダーから信頼され、選ばれ、そして感謝される企業を目指します」という経営の基本方針のもと、環境と社会のさまざまな課題の解決に向けて取り組むことにより、持続可能な社会の実現と持続的な企業の成長を目指すべく、サステナビリティ基本方針を定めております。
(1)サステナビリティ基本方針
① お客さまに対する責任
顧客に対して、商品・サービスに関する適切な情報提供、誠実なコミュニケーションを行い、満足と信頼を獲得することに努めます。品質・環境・安全衛生方針に則り、お客様の要望に応え、満足して頂ける製品・サービスを提供します。
② 人権の尊重
企業活動を通じて性別、信条などをはじめ、各国・地域の文化・慣習も含めた人権の尊重を推し進めます。企業の社会的責任として多様な人材が活躍できるよう、また健康と安全にも配慮した環境を整えることは最重要課題であり、国際的な人権規範に則って人権尊重への取り組みを進めてまいります。
③ 人材育成
国籍、性別、信条などを理由とした雇用や処遇について、いかなる差別や不当な取り扱いを行いません。また、多様な人材が個々の能力を十分に発揮できる人事処遇を行い、個性を尊重した人材育成に努めてまいります。
④ 地域社会への貢献
社会貢献基本方針に則り、社会の一員として社会のあるべきかたちの実現のため、社員一人一人が社会的責任を自覚し、積極的に社会貢献活動を推進していきます。
⑤ 地球環境
企業活動における環境への負荷の軽減はもとより、地球温暖化対策、循環型社会の構築、生物多様性の保全などに積極的に取り組むとともに省エネルギーに努めてまいります。
⑥ 公正な事業活動(コンプライアンス)
コンプライアンス宣言に則り、法令・企業倫理・淺沼組企業行動規範・その他の社内ルールを遵守し、「誠意ある行動と適正な事業活動」に努めてまいります。
⑦ 社会からの信頼
「誠実なモノづくりに専心し、社会の安全・安心・快適の増進に寄与する」という企業理念の実践が社会的使命であり、それを淺沼組企業行動規範に則り、果たしてまいります。
(2)ガバナンス
当社グループでは、従来より持続可能な社会の実現と企業の持続的な成長を目指して取り組んでまいりましたが、企業を取り巻く環境の変化を踏まえ、サステナブルな課題に対する活動計画を中長期的な視点で協議・検討し、経営会議に答申することを目的として、サステナビリティ推進委員会を設置しております。
① 取締役会による監督体制
取締役会は、毎年1回、サステナビリティ推進委員会より取組状況や目標の進捗状況の報告を受けモニタリングします。また、新たに設定した施策や目標を監督します。
② サステナビリティに関する経営者の役割
サステナビリティに関する事項は、代表取締役社長が統括し、また、サステナビリティ推進委員会の委員長として、サステナビリティに関する課題への対応を統括します。
③ サステナビリティ推進委員会の役割
本委員会は、次の事項を決議または審議し、事案によって経営会議に答申します。
・当社グループのサステナビリティ推進に関する方針・戦略・計画・施策の審議および答申
・機関決定されたサステナビリティ推進に関する施策等の社内通知
・当社グループにおけるサステナビリティ推進の実績評価および報告
・その他サステナビリティ推進に関する重要事項の検討
(3)リスク管理
サステナビリティ推進委員会では、事業におけるサステナビリティに関連するリスクおよび機会の識別、評価、管理を行っています。
① サステナビリティに関連するリスクを識別、評価するプロセス
サステナビリティ項目によって、サステナビリティ推進委員会の委員から担当委員を選定し、その担当委員がリスクの特定を行い、サステナビリティ推進委員会に報告します。サステナビリティ推進委員会は、識別されたリスクについてその重要度を評価し、対応策や目標を検討・策定します。
② サステナビリティに関連するリスクを管理するプロセス
決定された施策や目標について、サステナビリティ推進委員会は担当委員から定期的に進捗の報告を受け、管理します。
(4)TCFD(気候関連財務情報開示タスクフォース)提言への対応
① ガバナンス
(2)のサステナビリティに関するガバナンスをご参照ください。
② 戦略
TCFD提言への賛同を機に気候変動による事業活動への影響をTCFDの提言に基づき、リスクおよび機会を特定し、評価の上、気候関連の問題が事業に与える影響を中長期的な視点でシナリオ分析を実施しました。
リスク/機会 項目 | シナリオ | 淺沼組の対応 | |
4℃ | 1.5℃ | ||
炭素税導入・炭素価格の上昇による建設コストの増大 |
| − − − | 「エコフレンドリーASANUMA21」の推進 ① 脱炭素化の推進 ② 資源の循環 ③ 自然と社会との共生 |
GHG排出目標の厳格化による追加コストの増加 |
| − − | |
ESG・SDGs活動に対するステークホルダーの評価の厳格化 | − | − − | ESG・SDGs活動の取り組みと広報の強化 |
施主の要求内容・評価項目の変化への対応競争の激化 | − | − − | 「ReQuality」リニューアルブランド戦略の推進 「Good Cycle Service」(新たなライフサイクルサポートサービス)の拡充 |
省エネ・脱炭素化技術の普及、促進速度の増幅による技術開発競争の激化 | − | − − | 「ReQuality」の一環でのZEB・WELL認証の取得 |
気候変動に対応する環境配慮型・長寿命化型関連の建物や平均気温の上昇による室内環境の快適性に関する需要の増加 | + | ++ | 環境配慮型提案力の強化 「ReQuality」の一環での「室内環境シミュレーション技術」「地震モニタリングシステム」等の活用促進 |
平均気温の上昇による労働環境の悪化影響の増大 | − − | − | 独自技術である「Ai-MAP SYSTEM」の高度化と特許取得や事業化に向けた取り組みの強化 |
異常気象の激甚化に起因する対策コストの増加 | − − | − | 防災・減災、国土強靭化関連事業への取り組みの強化 |
自然災害からの復興のための防災・減災、国土強靭化関連の建設需要の増加 | ++ | + | 耐震技術の拡充と免震・制振技術の高度化による万全なBCP(事業継続計画)の確立 |
③ リスク管理
サステナビリティ推進委員会にて事業における気候変動関連リスクおよび機会の特定および評価を行っています。また、各事案については経営会議にて審議し、重要課題を特定の上、社内へリスクおよび機会の浸透を図っています。
| リスク/機会 項目 | 事業への影響 | 評価 | |
移 行 リ ス ク | 政策 規制 | 炭素税の導入・ 炭素価格の上昇 | ・炭素税導入や炭素価格の上昇により、建設コストが増加する | 大 |
政策 規制 | GHG排出目標の厳格化 | ・目標値達成のためのさまざまな追加コストの増加により、管理費が上昇する | 大 | |
市場 | 施主の要求内容・ 評価項目の変化 | ・脱炭素化に関する施工実績、提案内容の高度化への対応の後れにより、競争力が低下する | 大 | |
技術 | 省エネ・脱炭素化技術の 普及、促進速度の増幅 | ・技術開発の後れや開発コストの増加により、競争力が低下する | 大 | |
評判 | ESG・SDGs活動に対するステークホルダーの評価の厳格化 | ・ESG、SDGs活動の低評価により、企業評価が低下する | 大 | |
物 理 リ ス ク | 慢性 | 平均気温の上昇 | ・労働環境の悪化により、業務効率・生産性が低下する ・労働環境改善のさまざまな追加対策により、管理費および建設コストが増加する | 大 |
急性 | 異常気象の激甚化 | ・降雨・強風等に起因する工期遅延等対策(サプライチェーンの分断による調達資材の確保対策コスト含む)の増加により、建設コストが増加する | 大 | |
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移 行 機 会 | 政策 規制 | 脱炭素建物への 社会制度、規制の強化 | ・脱炭素関連認証(ZEB・WELL等)の取得による他社との差別化により、競争力が向上する | 中 |
市場 技術 | 省エネビル、既存建物 長寿命化の需要の拡大 | ・市場のニーズへの的確な対応(新築におけるZEB対応、リニューアル事業における長寿命化技術の提案力向上等)による付加価値向上により、競争力が向上する ・脱炭素建物の提供によるエネルギー費用の削減効果により、競争力(顧客からの信頼度)が向上する | 大 | |
評判 | 環境課題への取り組みに対するステークホルダーの評価の向上 | ・CO2排出削減企業に対する高評価により、企業価値が向上する ・環境配慮技術の開発による他社との差別化が進み、企業価値が向上する | 中 | |
物 理 機 会 | 慢性 | 平均気温の上昇 | ・気候変動に貢献する環境配慮型関連の建物需要が増加する ・室内環境の快適性に関する需要増加により、保有技術の活用が進み、競争力が向上する | 大 |
急性 | 異常気象の激甚化 | ・自然災害からの復興のための防災・減災、国土強靭化関連の建設需要が増加する | 大 |
④ 指標及び目標
「エコフレンドリーASANUMA21」のもと、気候変動関連の中長期的目標を策定し、事業活動における脱炭素化の取り組みを推進しています。
(5)人的資本
サステナビリティ基本方針で掲げています人権の尊重、人材育成を踏まえ、人権方針も定めており、人的資本に関する「戦略」と「指標及び目標」については次のとおりであります。
① 戦略
当社グループは中長期的な企業価値の向上に向けた人材戦略の重要性に鑑み、多様性の確保に向けた人材育成方針として、雇用や処遇について、国籍・性別・信条などによるいかなる差別や不当な取扱いを行わず、多様な人材が個々の能力を十分に発揮できる人事処遇を行い、個性を尊重した人材育成に努めております。また、社内環境整備方針として、多様な人材が個々の能力を十分に発揮することができるよう、柔軟な働き方やワークライフバランスのとれた働き方が実現できる制度を整備するとともに、その制度を十分に生かせるよう、社員意識や社内風土の醸成に資する研修制度の充実を図っております。
② 指標及び目標
当社グループは、女性・外国人・中途採用者の管理職への登用など中核人材の登用における多様性の確保のため、次々期中期3ヵ年計画が完了する2029年度末において、女性総合職に占める女性の管理職の割合については6%、中途採用者に占める中途採用者の管理職の割合については現状と同水準以上を維持、外国人総合職に占める外国人の管理職の割合については3%とする指標を用いています。当社グループでは、一定の職能等級到達者を管理職としておりますが、2023年3月末現在、女性総合職に占める女性の管理職の割合は3.70%、中途採用者に占める中途採用者の管理職の割合は45.35%であります。(外国人の管理職の該当はありません。)
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