企業東洋シヤッター東証スタンダード:5936】「金属製品 twitterでつぶやくへ投稿

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企業概要

 当社グループのサステナビリティに関する考え方及び取組は、次のとおりであります。

 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。

(1)ガバナンス及びリスク管理

 当社グループは、「安全・安心・快適・感動を提供するとともに持続可能な社会づくりに貢献する」ことを経営理念とし、建物における防災や防犯に資する製品について、製造・販売・施工・メンテナンスを事業としていることから、その事業そのもので社会的課題の解決を目指しております。

 このような社会・環境課題の解決に資する製品開発につきましては、取締役会において商品開発担当の取締役より報告を行っております。また、役員全員を中心として構成するリスク管理委員会において、グループ全体に関するサステナビリティ全般のリスク事項を洗い出し、識別された重要な課題について、その対応策の立案・実行を進めております。

(2)戦略

 当社グループは、以下に記載のように、社会的な課題及びサステナビリティ関連のリスクと機会を把握し、対応するための取組を行っております。

a:安全・安心・快適・感動を提供する商品開発

 当社グループの商品は防犯用、或いは防火、防煙という用途で使用されることが多く、また最近の地球温暖化が原因と思われるゲリラ豪雨から被害を防ぐ止水ドアなどにより、お客様の生命と財産を守ることや、「アクションフリー」「フェーズフリー」「カーボンニュートラル」を意識した商品開発を通じ、より快適・感動を与える企業であり続けます。

b:環境保全活動

・工場においては照明のLED化を推進しており、化石燃料使用量の削減を図っております。

・製品の塗装原料(錆止塗装)は、特定化学物質が含まれていない「特化則フリー」を推進しております。

・生産設備機械については、CO2削減に向けて、より環境負荷の少ない機械への切り替えを推進しております。

c:社会貢献活動

・工場周辺の小中学校からの工場見学を定例的かつ積極的に実施しております。

・大学に対する特別講義への要員派遣及び生徒支援募金への協力を実施しております。

・環境保全設備の導入にあたり、SDGsリースを利用し寄付を行っております。

・持続可能な社会づくりという開催趣旨に賛同し、奈良県で開催されるハーフマラソン大会への協賛を行っております。

・社会的課題の解決に資するソーシャルボンドの趣旨に賛同し、日本学生支援債券への投資を実施しております。

・地域社会との共生を目的とし、当社つくば工場は筑波東部地区工業団地連絡協議会の一員として、毎年の献血活動や環境美化活動にも参画しております。

①気候変動

 当社は、サステナビリティを進めていく上で気候変動を重要な要素であると考えております。2018年度より事業活動に伴うCO2排出量を算出しており、本有価証券報告書提出時点で、2021年度が算出可能な直近の年度となります。

 その結果、2018年度以降、概ねCO2排出量は減少傾向にあり、2021年度のScope1,2の合計は3,157t-CO2と、2018年度の3,965t-CO2と比較して20%ほど削減の結果となっております。

 当社のCO2排出量の主たる排出先は工場の生産設備によるものと、営業車両のガソリン使用量が大きな要因であると把握しております。今後、温室効果ガスの排出が少ない生産設備の導入や、営業車両の電気自動車への置き換えに加え、カーボンオフセットや再生エネルギーの導入等により、2018年度比30%減のCO2排出量とすることを目標に掲げ、毎年のCO2排出量の数値確認と、必要に応じて新たな削減対策を実行してまいります。

②人材育成方針

 当社は、経営ビジョンに掲げているとおり、人「財」の育成は当社永続のために欠かすことのできない要素であると認識しております。

 採用後の人材マネジメントについては、基本的な人材育成体系図を整備しております。総務部と別部門として教育企画課を設置し、従来の階層別教育とは別に社内専門技能に関する教育企画や各職種における年次毎の業務習得基準を策定するなど、人材育成についてその状況を適宜モニタリングし、改善に繋げてまいります。

 経営幹部層のサクセッションプランに関しては、社長自らが塾長となり「ひとづくりセミナー」を主宰し、次世代のリーダー育成に取り組んでおります。また、指名報酬委員会においては次世代リーダー像の意見交換を実施しております。今後、将来を担うであろう人材に対しては、経営に関わる重要ポストへ配置してまいる予定です。また、バランスの取れた経営幹部構成のために当業界以外の外部人材の採用も実施しております。

 そして、主たる顧客が建設業である影響を受けて、女性社員の占める割合が少ない現状ではありますが、人材の多様性を確保するために、女性の採用拡大及び管理職への積極的な登用を進めてまいります。

 さらに、経営に多様な知見を取り込み、環境変化への対応力を高める必要があることから、女性社員の活躍を推進する研修制度を実施しております。

 当社の人材育成の体系は以下のとおりです。

③社内環境整備方針

 従業員の心身の健康は、会社運営にあたり大きな影響を及ぼすことから、定期健康診断後の再検査を勤務時間中に受診可能にする規則改訂を実施しております。また精神的な健康管理(ストレスチェック)も2017年より全社的に実施しており、2022年は94%の社員が受検しています。今後も高水準を保持できるよう健康増進に向けた働きかけに努めてまいります。

 加えて多様な働き方を可能にする「時間単位有給制度」も2022年度より実施しており、年間合計124名が利用しております。

 なお当社の主たる顧客である建設業は一般的に労働災害の多い事業の一つですが、下請職人も含めた安全衛生委員会を地区ごとに開催し、各地域のヒヤリハットの共有等により危険への感受性を高め、安全意識の高揚を図ってまいります。

 その他に、社員の安全確保も重要な要素であると認識しており、外部委託の「安否確認サービス」をグループ全体で導入しており、気象庁からの直接のデータに基づき、地震、津波、特別警報時に自動通知が発信され、社員の安全確認には万全の体制を維持しております。定期的な訓練も実施しており、2022年9月の訓練時には回答率:訓練開始後12時間時点で86.1%、参加企業全体では12時間経過後は84.0%であり、高水準で機能していると認識しております。

 また、ワークライフバランスの充実のため、新たに男性従業員の育児休業取得を推進し、2023年度より取得目標数値を掲げて全社を挙げて取得しやすい職場環境づくりに努めております。

(3)指標及び目標

 当社グループでは、上記「(2)戦略」において記載した、人材の多様性の確保を含む人材の育成に関する方針及び社内環境整備に関する方針について、次の指標を用いております。当該指標に関する目標及び実績は、次のとおりであります。なお、連結子会社では当該指標を目標として設定していないため、提出会社の指標及び目標を記載しております。

指標

当事業年度

目標

達成時期

女性管理職比率

1.7%

15%

2030年以降

育児休業取得率(男性)

10.0%

30%

2023年度以降

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