東映アニメーション 【東証スタンダード:4816】「情報・通信業」 へ投稿
企業概要
(1)経営方針
・世界の子どもたちに「夢」と「希望」を提供する“創発企業”となる。
当社はこの経営理念の下、1956年の創業以来半世紀以上の長きにわたり、日本アニメーション界のパイオニアとして、テレビアニメ作品237タイトル、劇場アニメ作品269タイトル、総コンテンツ数約13,800本に及ぶ日本最大・世界有数の規模のアニメーション作品を製作して参りました。
これらの多彩なライブラリー作品群、そして今後創作する新作品/新作話からなる魅力的かつインパクトのある「IP(=intellectual property)」を事業戦略の軸とし、世界を魅了する“新たな映像表現”を創造し続けグローバルに展開する、世界有数の映像製作・事業会社になることを目指しております。
(2)経営指標
アニメーションビジネスは不確定要素が多く、作品により予想と結果が著しく乖離する場合があります。
特定の指標をもって経営目標とすることはしておりませんが、堅牢な財務基盤の維持を大前提に、「IPを戦略の軸に据えたグローバル事業展開」をより一層強化し、持続的成長と中長期的な企業価値向上に資する事業機会やグローバル企画に積極的に戦略的投資を行って参ります。また配当については、安定配当を基本方針としつつ、投資戦略や業績動向に応じて柔軟に、総合的な判断を行って参ります。
(3)対処すべき課題
当社グループでは、「IPを戦略の軸に据えたグローバル事業展開」をより一層強化し、持続的成長と中長期的な企業価値向上を目指します。
日本最大・世界有数の作品数を有するアニメーション製作会社としての競争優位性を基盤に、魅力的でインパクトのある新たな作品を創作し世界に届けることを梃子に、収益化の機会を限りなく広げていくことを最重要課題として掲げています。
① IP増強:新規IP創出数の増強とIPライフサイクルの長期化
新規IP創出を加速すると共に、産み出した作品を自ら育成・発展させ、IPライフサイクルを長期化することで、作品ファンの親子二世代化・三世代化(エバーグリーン化)を目指します。
② 事業拡張:顧客接点の拡大とIP当たり収益規模の伸張
これまでに当社が獲得してきた作品製作や権利運用のノウハウを活かし、既存ライセンス事業に加えて、IPの育成・発展に寄与する自社事業にも注力し、IP当たりの収益規模の最大化を目指します。
③ 地域展開拡大:日本発IPの増強と海外発IPの強化
国内市場から海外市場へと作品展開を加速し、マーケットシェアを拡大させ、世界に冠たる「東映アニメーションブランド」の確立を目指します。
日本発IPの海外輸出は、従来からの取組みをより一層強化すると共に、新たな有望国や地域を見定め、ビジネスの拡大を図ります。海外においては、メジャースタジオとの連携等によるグローバルな配信・配給流通網を活用し、当社の指揮・統括の下、海外で企画製作した作品を、全世界に一斉展開し、関連ビジネス全体で収益獲得を目指すハリウッド型ビジネスに本格参入します。また、欧州・中東・中国市場等では、現地有力パートナーと手を組み、展開地域の文化・慣習・規制等の事業障壁を乗り越え作品展開し、ヒットを目指す地産地消型ビジネスを推進します。
④ 製作能力の進化:IP別に目的特化した製作体制構築と2D/3D先端技術の統合
IP・顧客セグメント別の訴求ポイントを明確化すると共に、国内外の提携スタジオのノウハウ・人材ネットワークの有効化と最適化により、子どもから大人まで幅広いファンを魅了する作品を創作していきます。
また、独自の演出・作画技法をはじめとする当社の伝統技術とCG・AI等の革新技術を融合し、全く新たな映像表現を産み出す製作スタジオを目指します。
- 検索
- 業種別業績ランキング