日本ナレッジ 【東証グロース:5252】「情報・通信業」 へ投稿
企業概要
当社のサステナビリティに関する考え方及び取組は、次のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において当社が判断したものであります。
(1)ガバナンス
①取組姿勢
当社にとってのサステナビリティとは、事業を通して、気候変動をはじめとした地球規模への環境問題への配慮、人権の尊重、従業員を含む全てのステークホルダーへの公正・適正な活動など、社会や企業のサステナビリティをめぐる課題の解決に寄与することであり、当社の持続的な成長が、社会の持続的な発展に貢献できるような世界を目指すことです。
具体的には、経営理念や経営ビジョンのもと、「持続可能な開発目標(SDG’s)」のうち「産業と技術革新の基盤をつくろう」「質の高い教育をみんなに」「働きがいも経済成長も」「つくる責任つかう責任」「パートナーシップで目標を達成しよう」を5つの重要課題を定めており、事業活動の中でこれらの課題に取り組んでおります。
②監督体制
当社は、環境・社会・経済に配慮するサステナビリティ経営に取り組んでおります。具体的には、上記5つの重要課題を事業活動の中で進めており、従業員が仕事を通して社会への貢献や、やりがいを感じられるように努めております。
さらに環境・人権や人的資本等・企業統治のESG経営の高度化や、本社機能の最適化による経営基盤の整備について、人権・労働、コンプライアンス、リスクマネジメントの領域ごと各委員会の中で協議・推進することとし、取締役会、取締役連絡会においてこれらの監督を、監査役会は、独立した立場からの意見を行うこととしております。
(2)戦略
①サステナビリティに関する戦略
TCFD提言が推奨するシナリオ分析手法により、将来の気候変動が当社事業に影響を及ぼし得るリスク・機会を特定しております。当社を取り巻く事前環境や社会環境の変化を想定したシナリオを設定し、気候変動に関するリスク・機会を特定いたしました。
(事業戦略への影響)
大:リスクにおいては自然災害発生によるデータセンターや開発拠点の稼働停止、機会においては技術革新による表現活動の変化等の可能性が広がることから、事業戦略への影響または財務的影響が大きいことが想定されます。
中:リスクにおいてはステークホルダーからの評判や信頼の低下、機会においては消費者の嗜好の変化や表現の多様化に対応したサービス展開による事業戦略への影響または財務的影響が中程度と想定されます。
小:炭素税の導入に伴うコストアップや気温の上昇によるリスクがあるものの、事業戦略への影響または財務的影響が小さいことが想定されます。
区分 | 気候変動がもたらす影響 | リスク・機会 | 期間 | 評価 | 対応方針 | |
移行 | 政策 規制 | ・炭素税の導入等によるオペレーションコスト増加 ・配送・移動等のコスト増によるオペレーションコストの増加 | リスク | 中長期 | 小 | 再生可能エネルギーの利用促進と配送業者等の複数選定、DXの推進によるオペレーションコストの低減 |
評判 | ステークホルダーからの評判や信頼度の低下 | リスク | 中長期 | 中 | 気候変動に関連する開示の充実とGHG排出量の明確化 | |
物理的 | 急性 | ・自然災害によるデータセンターや開発拠点の稼働停止 | リスク | 短中期 | 大 | データセンターや開発拠点の分散化 |
慢性 | ・気候変動に伴う海面上昇によるコスト増や工場移転等の間接的な影響 | リスク | 中長期 | 小 | 取引先の複数選定によるリスク回避 | |
製品/サービス | ・環境意識の高まりや消費者の嗜好の変化、技術革新によるサービスの多様化 | 機会 | 短中期 | 中 | 環境意識の高まりや消費者のし好の変化に対応した、革新的なサービスの提供 | |
市場 | ・AIの活用等の技術革新を通じた既存サービスの変化と新しい市場の構築、気候変動に伴う電気量削減等、効率化への技術的対応 | 機会 | 中長期 | 大 | 新たな技術研究や情報収集による技術力の保有など長期的な成長機会への対応 |
②人的資本に関する戦略
当社では、「人材」を価値創造、競争優位の源泉と位置づけ、人材に投資することで、「人材が育ち、人材で勝つ会社」を目指します。「人材」の価値を高めることで、組織能力を向上させ、事業を強くし、事業戦略の実現および当社の持続的成長・価値向上を実現してまいります。
(3)リスク管理
当社にとって、重要なサステナビリティを軸に5つの重要課題を特定しているほか、TCFDの提言に準じた気候変動シナリオ分析に基づいたリスク管理を行い、リスク管理委員会において報告と議論を実施してまいります。
(4)指標及び目標
①サステナビリティに関する指標及び目標
中長期的な温室効果ガス(GHG)の排出削減目標の達成を考慮し、Scope1,2,3についても目標設定等の開示に向けて取り組んでまいります。
(目標値:GHG排出量)
| 2023/3月期(実績) | 2024/3月期 | 2025/3月期 |
Scope1 *1 | ― | ― | ― |
Scope2 *2 | 114.75 | 114.75 | 100.01 |
*1 Scope1:企業が自ら排出するGHG排出量
*2 Scope2:購入した電力・熱等の間接的な排出量、空調は地域の電力料金に基づき概算で算出(単位:t-CO2)
当年度以後は当年度と同等としておりますが、2025年3月期は売電(太陽光発電設備の稼働)分を控除
しております。
*3 Scope3:Scope3温室効果ガス排出量については、今後、測定を行ってまいります。
②人的資本に関する指標及び目標
こうした取組みを持続的に発展させていくために、当社では優秀な技術者人材の採用・育成を最重要課題と位置づけ、以下の目標を設定するとともに、その取り組みを進めております。
(目標値:採用・育成)
| 2024/3月期 | 2025/3月期 | 2026/3月期 |
技術者採用数(名) | 100 | 100 | 100 |
技術者採用費用(百万円) | 75 | 50 | 37 |
技術者教育費用(百万円) | 15 | 15 | 15 |
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