新明和工業 【東証プライム:7224】「輸送用機器」 へ投稿
企業概要
文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、当社グループが判断したものであります。
(1) 会社の経営の基本方針
当社は、2020年2月に創業100周年という節目を迎えたことを機に、これまでの歴史の重みを踏まえつつ、「次なる100年」に向けて持続的成長を遂げる企業グループとなるべく、2020年4月1日付で、当社グループの存在理由及び目的、使命を示した新たな経営理念を制定しました。また、持続的成長を続けていくには、この経営理念を拠り所とする、当社グループの将来展望を掲げるとともに、それを具現化していく「長期志向経営」への転換が必須であるとの思いから、同日付で、2030年を目標年に置いた将来展望を「長期ビジョン」として掲げました。
[経営理念]
新明和グループは、たゆまぬ技術革新で、
安心な社会と快適な暮らしを支え続け、
人々の幸せに貢献します。
[長期ビジョン]
グローバルな社会ニーズに応え、
都市・輸送・環境インフラの高度化に貢献する
価値共創カンパニーを目指します。
「長期ビジョン」の実現に向けて当社グループのありたい姿を具体化し、その姿と現状とのギャップをバックキャストで埋めていく「長期志向経営」を進めてまいります。
(2) 経営環境及び対処すべき課題等
当社グループは、2021年度から2030年度までの10か年にわたる長期経営計画[SG-Vision2030]を策定しております。そして、同計画の適用期間を3つのPhase(段階・期間)に分け、各Phaseについて中期経営計画を立案・推進することとしております。
2024年度から2026年度までの3か年は、そのPhase2<拡大>の適用期間となることから、同期間を対象とする新たな中期経営計画[SG-2026]を策定し、公表いたしました。
■中期経営計画[SG-2026]の概要
(A)[SG-2026]経営指標
| 業績目標値 |
連結売上高 | 3,200億円 |
連結営業利益 | 180億円 |
海外売上高 | 800億円 |
ROE | 10%以上 |
ROIC | 7%以上 |
(為替前提:1ドル=140円)
(B)基本方針
① 持続的成長の実現 海外展開の加速、戦略的M&Aの実施、DX推進による新たな価値の創造、新事業創出 |
② 事業ポートフォリオ・マネジメント [SG-Vision2030]のゴールを見据え事業ポートフォリオを「成長力強化事業」と「収益力強化事業」に 区分 |
③ ROIC経営の浸透と推進 ROIC逆ツリー展開、適正なキャッシュ・アロケーション |
④ 人的資本の強化 成長戦略に則った人材の獲得・育成、エンゲージメントサーベイによるモニタリング |
⑤ 製品・サービスを通じた環境、社会への貢献 GHG(温室効果ガス)プロトコル Scope1・2のグループ会社への展開・Scope3の導入、ステークホル ダーへの提供価値の拡大による企業価値の向上 |
⑥ リスクマネジメント・コンプライアンスの強化 気候変動等に起因する事業リスクのモニタリング、情報セキュリティ対策強化、コンプライアンス教育 の強化等 |
中期経営計画[SG-2026]は、長期経営計画[SG-Vision2030]に掲げる最終目標の実現に向けて、その最終目標からバックキャストした<拡大>戦略と2026年度までに到達すべき業績目標等を定めたものであります。資本効率や生産性、収益力のさらなる向上を図り、これらの目標を達成することができるよう、同計画に掲げた戦略・施策への取り組みを着実に進めていくことが課題となります。
(ご参考)長期ビジョン及び長期経営計画について
2021年度から2030年度までの長期経営計画適用期間の10年間を3つのPhase(段階・期間)に分け、各Phaseについて中期経営計画を立案・推進することで、当社グループが目指す2030年度における姿を表した「長期ビジョン」の実現及び各種経営指標への到達を目指します。
長期ビジョン | グローバルな社会ニーズに応え、都市・輸送・環境インフラの高度化に貢献する 価値共創カンパニーを目指します。 | ||
長期経営計画 | Sustainable Growth with Vision 2030-価値創造による持続的成長- [SG-Vision2030] | ||
中期経営計画 | 2021~2023年度 | 2024~2026年度 | 2027~2030年度 |
Phase1<転換> | Phase2<拡大> | Phase3<飛躍> |
■長期経営計画[SG-Vision2030]
「長期事業戦略」(2030年の社会未来像を描き、これを実現する事業施策を立案・実践する)と、「経営基盤の強化」(サステナビリティ経営の推進により「長期事業戦略」の進捗を支えつつ、価値創造を支えるマテリアリティ(重要課題)の解決とSDGsへの貢献に取り組む)という2つの経営テーマに並行して取り組み、経済的価値と社会的価値を持続的に創出することで、企業価値の向上を図ります。
(A)「長期事業戦略」及び「経営基盤の強化」として取り組む施策等の概略
長期事業戦略 | 既存事業の深化・領域拡大(ICTの活用、モビリティの進化への対応、海外市場拡大等) |
新事業創出の促進 | |
戦略的M&Aの促進 | |
デジタルトランスフォーメーション(DX)推進 | |
経営基盤の強化 | 事業ポートフォリオ・マネジメントをはじめ経営資源を適切に配分するための財務戦略・資本政策の策定・推進と取締役会によるモニタリング |
会社の持続的な価値向上と従業員エンゲージメント向上を両立させる人材戦略の実践 | |
ESG(Environment:環境、Social:社会、Governance:ガバナンス)に関するマテリアリティ(重要課題)への取り組みの推進 |
(B)長期経営計画[SG-Vision2030]における経営指標と目標水準
| 目標水準 |
連結売上高 | 4,000億円以上 |
海外売上高 | 1,000億円以上 |
ROE | 12%以上 |
ROIC | 10%以上 |
(C)環境・社会・ガバナンスに関するマテリアリティと重点取り組みテーマの概略
| マテリアリティ(重要課題) | |
環境 | 地球温暖化防止 | 生産活動に伴う温室効果ガスの排出削減 |
循環型社会への貢献 | 廃棄物の削減 | |
社会 | ダイバーシティ&インクルージョンの推進 | 多様性を尊重し支援する組織風土の醸成、個人に内在する多様性の獲得等 |
働きやすい職場環境の整備 | ||
ガバナンス | コーポレートガバナンス体制の充実 | 取締役会の機能強化等 |
リスク管理体制の整備・強化 | BCPの整備、CSR調達の推進等 |
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