大崎電気工業 【東証プライム:6644】「電気機器」 へ投稿
企業概要
文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、当社グループが判断したものであります。
(1) 経営方針・経営戦略等
当社グループは、企業理念(パーパス)「見えないものを見える化し、社会に新たな価値を生み出す」およびビジョン「Global Energy Solution Leader」のもと、グループシナジーを最大限に活かし、スマートメーターを基軸としつつ、脱炭素社会の実現などの社会課題に対する新たなソリューションの提供を通じて、グループの持続的な成長を目指します。
(2) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
国内計測制御事業においては、スマートメーター事業を主軸としつつ、社会のニーズをとらえてGXサービスやスマートロックなどのソリューション事業を拡大します。
海外計測制御事業においては、スマートメーターと上位系システムのセット販売の推進や組織改革により、利益を重視したビジネスへの変革をさらに進めます。
これらの戦略を支えるためのグループ経営基盤の強化にも取り組み、持続的な利益の創出による企業価値の向上を目指します。
なお、当社グループは、次の重点戦略を掲げ、中期経営計画の連結計数目標、経営指標の達成を目指します。
a.中期経営計画の重点戦略
① スマートメーターを主軸とした社会インフラへの付加価値の提供
国内においては、2027年3月期から本格導入が始まる第2世代スマートメーターの最適な生産体制を構築し、確実な収益確保をめざします。同時に、再生可能エネルギーや電動車の利用拡大を見据えた直流計器の投入など、社会インフラへ新たな価値を提供し市場を開拓します。
② デジタル技術を活用した現場の業務改善(顧客DX)の支援
賃貸住宅市場で管理業務の省力化に寄与しているスマートロックにおいて、新製品の投入やパートナーとの連携強化により、賃貸住宅市場、その他の住宅市場や法人事業所等への導入拡大を図ります。また、施設管理業務の負担を軽減する自動検針サービスにおいて、新規導入および既存顧客の交換需要を獲得します。
③ 脱炭素社会の実現に向けたトータルGXサービスの提供
脱炭素化のニーズの高まりをとらえ、エネルギーマネジメントサービスでは、現状の顧客である多店舗展開を行う流通小売業だけではなく、他業種への新規顧客開拓を進めます。また、既存顧客へのより付加価値の高いGXソリューションの提案により収益力を高めるとともに、次の成長の柱となる事業基盤の構築を進めます。
④ 利益を重視したビジネスへの変革
海外においては、オセアニア、英国を中心とした欧州、アジアや中東・アフリカの各地域において次の施策に取り組み、利益を重視したビジネスへの変革をさらに進めます。
・ 市場特性に合わせた高付加価値ソリューションの提供
・ 産業用メータービジネスの再強化
・ 低収益ビジネスからの撤退
・ 組織改革
⑤ グループ経営基盤の強化
グループ全体で次の施策に取り組み、経営基盤を強化します。
・ グループ人材育成・活用の強化
・ グループリスク管理の強化
・ バランスシートの効率化とキャッシュの最適配分
・ サステナビリティ活動の推進
b.中期経営計画の連結計数目標
(単位:百万円)
| 2024年3月期 実績 | 2025年3月期 計画 | 2026年3月期 計画 | 2027年3月期 計画 |
売上高 | 95,147 | 90,000 | 95,000 | 100,000 |
営業利益 | 5,874 | 4,700 | 5,500 | 9,000 |
親会社株主に帰属する 当期純利益 | 2,407 | 2,000 | 3,500 | 5,500 |
ROE(自己資本当期純利益率) | 5.0% | 4.0% | 6.5% | 10.0% |
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