北洋銀行 【東証プライム:8524】「銀行業」 へ投稿
企業概要
当行グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、次のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当行グループが判断したものであります。
(1)会社の経営の基本方針
当行グループは、厳しさを増している経営環境下において、職員一人ひとりが果たすべき役割とそれを通じて北海道の未来に貢献するという使命を明確にするため、グループとしての統一した経営理念を掲げ、その実現のために、4つの行動規範を定めております。
この経営理念及び行動規範に基づき、当行グループは、お客さまの信頼の下にあることを意識し、お客さま・地域の多様化するニーズや課題に最善の提案を持って応えるとともに、こうした一つひとつの取組みを通じて、北海道の持続可能な未来のために、自ら困難に立ち向かってまいります。
(2)経営戦略
人口減少に伴い縮小が懸念される北海道マーケットにおいて、道内企業や個人のお客さま、地域社会のサステナビリティの実現をサポートすることが北洋銀行グループの使命と考え、2023年度より中期経営計画「『新たな成長へのチャレンジ』~お客さま、地域と共に持続可能な成長を~」(2023年4月~2026年3月)をスタートさせております。
「成長」と「環境・社会」をキーワードに、中期経営計画で掲げている3つの全体戦略「①北海道とお客さまのサステナビリティ向上サポート ②お客さまの成長を支える人財の育成 ③店舗機能再構築・事務効率化による生産性の向上」をベースにお客さま本位・従業員本位を実践し、当行の企業価値の向上(社会的価値と経済的価値の両立)を目指してまいります。
(3)目標とする経営指標
中期経営計画『新たな成長へのチャレンジ』では、収益性や健全性、効率性などの持続可能性に重要と考えられる以下の指標を目標に掲げ、各種施策に取り組んでおります。
目標とする経営指標 | 2025年度(計画) | 3年間増減 |
親会社株主に帰属する当期純利益 (連結) | 170億円 | +74億円 |
自己資本比率 (連結) | 14%程度 | +2.2pt程度 |
中長期的に目指す経営指標 | 2025年度(計画) | 3年間増減 | 中長期目標 |
ROE (連結) | 4%程度 | +1.7pt程度 | 5%程度 |
コアOHR (連結) | 70%程度 | △7.3pt程度 | 60%台 |
(注)1.自己資本比率はバーゼルⅢ最終化(経過措置期間)ベース
2.ROE=親会社株主に帰属する当期純利益÷{(期首自己資本+期末自己資本)÷2}
3.コアOHR=経費÷コア業務粗利益
(4)経営環境及び対処すべき課題
当行グループが営業基盤とする北海道は、少子高齢化を伴う人口減少の加速や後継者不在による事業所数の減少などの課題を抱える一方で、再生可能エネルギーなどのGX(グリーントランスフォーメーション)や次世代半導体製造企業の進出など、産業構造の変革への節目にあります。
金融業界においては、日本銀行の金融政策変更のほか、デジタル化の急速な進展やそれらに伴う異業種の参入、CO₂排出量削減をはじめとする環境課題への対応、人生100年時代と言われる老後の長期化など、業界を取り巻く環境も刻一刻と変化しており、対応すべき多くの課題に直面しています。
このような環境下において、当行グループは経営理念・行動規範の更なる実践とともに、中期経営計画を確実に実践することで、対処すべき課題の解決につなげてまいります。
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