加地テック 【東証スタンダード:6391】「機械」 へ投稿
企業概要
当社は「技術に立脚し社会が求める優れた商品を提供する」ことを企業理念としており、カーボンニュートラル社会の実現に要求される製品の開発を通して、超高圧圧縮技術で常にカーボンニュートラル市場をリードし、地球環境の保全に貢献していくことを目指しております。当事業年度の試験研究費の総額は150百万円であります。
<大容量高圧水素圧縮機本体の検証完了及び20MPaG級水素圧縮機新シリーズについて>
2021年度より親会社である株式会社三井E&S(以下「MES」)と共同で大容量高圧水素圧縮機の開発を進めてまいりました。2024年3月MES玉野工場敷地内に設置した実証装置にて性能試験、耐久試験を完遂し、新圧縮機本体型式:VD4-250GH-OL(吐出圧力:45MPaG、吐出流量:600Nm3/h)の機能検証を完了いたしました。本機は、バス充填などに対応する大型水素ステーションへの採用実績のある当社型式:VD4-100GH-OL(吐出圧力:45MPaG、吐出量:340Nm3/h)をベースに大容量化しており、目標とした信頼性及び耐久性を達成しております。引き続き、市場ニーズにマッチした圧縮機の周辺機器設計を進め、市場投入を行うべく準備を進めてまいります。
また本機の市場投入準備と合わせて、20MPaG級水素圧縮機の新シリーズの準備を進めております。VD4-250GH-OLは吐出圧力20MPaGにおいて、吐出流量1000Nm3/hに対応するよう開発されております。これに加え当社従来型式VD4-55、VD4-150のリモデルを実施し、水素ステーション向け圧縮機で採用している優れた技術を取り入れた新シリーズとして吐出流量100~1000Nm3/hのラインナップ拡張(従来は最大600Nm3/h)・整備を進め、より細かい市場ニーズに対応すべく開発推進しております。
当社は、経済産業省が脱炭素社会の実現に向けたイノベーションに果敢に挑戦するゼロエミ・チャレンジ企業の
一員であり、また2020年12月7日に発足した水素社会の実現を推進する団体「水素バリューチェーン推進協議会(JH2A)」の会員として、水素社会インフラ技術を担う圧縮装置の製造・販売・開発に積極的に取り組んでまいります。
上記以外にも、成長分野市場が求める商品の開発と市場投入を実現するため、そのベースとなる高圧技術・環境対応技術の基礎研究を継続するとともに、既存商品の更なる改良開発を進めております。
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