三菱ロジスネクスト 【東証スタンダード:7105】「輸送用機器」 へ投稿
企業概要
当連結会計年度の研究開発活動は、中期経営計画「Logisnext SolutionS 2023」の商品開発の方向性に基づき、次期中期経営計画を見据えて行われました。当社技術本部の持つ強みを最大限に活用し、海外開発拠点との密接な連携を保つことで、新製品の市場投入を計画どおり達成しました。セグメント別の主な研究開発活動は以下のとおりです。
〔国内事業〕
(フォークリフト・特殊搬送車両部門)
当社は、カーボンニュートラル実現に向けたフォークリフトの電動化推進にむけて、バッテリーフォークリフト「ALESIS(アレシス)」(1.0~2.5 トン積)に、新たにリチウムイオンバッテリー(以下、LiB)搭載車をラインアップに加え、2023年12月1日より受注を開始しました。LiB搭載仕様のALESISは、急速充電により充電時間を大幅に短縮することができ、従来はエンジン車が採用されてきた長時間稼働を求められる現場にも活躍の幅を広げています。
また、特殊搬送車両においては、空コンテナ運搬用車両FC70Hのエンジンを最新の排気ガス規制に対応したものに変更し、2024年3月より出荷を開始しました。将来、より大型のコンテナが普及することに備え、前後安定比を向上させたロングホイールベース車を新たに設定しました。車両の基本的な性能は維持し、運転席への乗降性を改善するなどの改良をあわせて行っています。
(物流システム部門)
当社は、物流サービスなどを手掛けるユーザー様と共同で実施していた無人フォークリフト(AGF)によるトラックへの荷積み自動化システムの実証実験を完了しました。
本システムは、ユーザー様において実運用を開始しています。
〔海外事業〕
(フォークリフト部門)
欧州においては、三菱ロジスネクスト ヨーロッパ社(以下、MLE)により生産・販売されている、欧州市場向けのバッテリーフォークリフト「EDiA XL」が、「レッドドット・デザイン賞(Red Dot Award)」※1 を受賞しました。 レッドドット・デザイン賞では、モダンなデザインやエネルギー効率の改善による優れたパフォーマンス性などが高く評価されました。
また、MLEは、無人搬送車(AGV)の新機種として、機動力に優れ、限られたスペースで重い荷物を運搬できる「ACT(Automated Compact Truck)」をリリースし、「iFデザイン賞(iF Design Award )」※2を受賞しました。iFデザイン賞では、物流現場の安全性や効率性を高めたことが高く評価されました。
中国においては、三菱重工叉車(大連)有限公司(以下、MFD)で生産し、中国、東南アジア、大洋州など向けに販売しているエンジンフォークリフト(1.5~3.5 トン積)をモデルチェンジし、2023年12月より出荷を開始しました。これまで販売チャネルごとに異なるモデルを販売していましたが、今回から統一したモデルとなり、三菱ブランド、Caterpillar®ブランドに加え、TCMブランド、ユニキャリアブランドの製品もMFDでの生産を開始しています。日本国内向けエンジンフォークリフト「ERSIS(エルシス)」での改良点を踏襲していますが、生産地、販売地の要望を踏まえて仕様を一部変更したほか、新規開発したカラー液晶のメーターパネルを採用しています。
※1 ドイツで1955年に設立された国際的なデザイン賞
※2 ドイツで1953年に設立された国際的なデザイン賞
当連結会計年度の研究開発費のセグメント別金額は、国内事業3,005百万円及び海外事業3,517百万円、合計6,523百万円です。
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