UTグループ 【東証プライム:2146】「サービス業」 へ投稿
企業概要
当社のサステナビリティに関する考え方及び取組は以下のとおりであります。
文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。
(1) ガバナンス
当社グループでは「はたらく力で、イキイキをつくる。」というミッションステートメントの下、一人でも多くの人がイキイキと人生の可能性を追求できる良質な職場をお客様とともに作り上げ、人と企業の成長が好循環する場を世の中に増やし続けていくためにサステナビリティ基本方針を定めております。取締役会において定期的にサステナビリティに関する議論を行いガバナンスの強化を図っております。
(2) 戦略
当社グループでは、働く意欲を持つ一人ひとりが、働くという行為を通じて自分自身の個性を発揮する能力を身につけ、その力を発揮できる機会や環境を作り出すことを事業の根幹に据えております。当社グループを通じて働く人材一人ひとりが重要な資産であり人的資本として捉え、その価値向上に向けた人的資本経営に取り組んでおります。
① 企業理念
当社グループでは「はたらく力で、イキイキをつくる。」というミッションステートメントを頂点とした理念体系を構築しています。この理念体系の中心にあるのは当社グループを通じて働く一人ひとりが尊重され成長を実感しながらイキイキと働くことにあります。一人ひとりの成長と顧客の成長が相互に影響を与え合い好循環する「ツインカスタマー戦略」はこの理念体系を体現した事業戦略となっています。
② 人的資本経営の取り組み
当社グループでは、当社グループを通じて働く人材が会社にとって最も重要な資産であり、人的資本の価値向上が企業価値向上にとって不可欠であると考えております。当社グループでは人的資本を「多様性」「市場価値」「エンゲージメント」の3つの要素で独自の捉え方をし、その価値向上に向けた取り組みを強化しています。
多様性と市場価値を高めるための人材採用や育成に関しては、年齢、性別、国籍、学歴、経歴等によらず、一人ひとりの自己実現に必要となる就業、教育、カウンセリング等のキャリア形成の機会を等しく提供するとともに、その役割や成果に対して常に公正な評価と処遇がなされるよう「UTグループ人材採用方針」及び「UTグループ人材開発方針」を定めております。
一方、当社の主力事業は人材派遣事業であり、人材が働く環境は主に派遣先企業の中にあります。このような環境下でも多様な人材が働き公正に処遇される職場を作るために「UTグループ職場開発方針」を定め、派遣先企業との協働により安全で働きやすい労働環境の継続的な改善に取り組んでおります。
なお、当社グループの管理下にある間接部門につきましては、多様な人材が柔軟に働けるようリモートワーク制度やフレックス制度を導入しております。
エンゲージメントを高めるためには、当社が働く人に提供する基本的価値である「安心」「つながり」「成長」を提供し続け、それを実感できることが大切であると考えております。これらも「UTグループ人材開発方針」や「UTグループ職場開発方針」等のもとで、様々な施策に取り組んでおります。
③ 脅威と機会
現在日本では少子高齢化が進み生産年齢人口の減少が深刻になっています。国立社会保障・人口問題研究所による将来人口の推計では2030年には日本の人口の1/3が高齢者になると予測されることから、時間とともに人手不足は深刻な問題となっていく事と考えられます。また、近年ではいわゆる日本型雇用は現在の経済社会環境に適応していくことが困難なことが明らかになるとともに、働く人の意識もコロナ禍以降で大きく変質してきました。人口減少や求職者ニーズの多様化は当社グループでの採用を困難にする可能性がありますが、事業機会にもなると捉えています。
当社グループでは、今後日本において働く人が一つの会社だけで働き続ける状況は減少していき、求職者のニーズに合わせた柔軟な働き方が増えていくと考えています。これは、いわゆる非正規雇用のような働き方が増えていくことを意味すると捉えています。一方で、非正規雇用では正規雇用と比較して賃金が低く、人事制度や評価の仕組みがないことや教育訓練の機会なども少ないなどの課題が存在します。
当社グループでは創業以来、派遣は不安定であり、成長できない働き方であるという既成概念に疑問を抱き、無期雇用や習熟に応じて賃金が上がる制度などをいち早く導入することで、雇用の安定や働く人が成長できる職場を数多く作り、製造派遣業界トップシェアの地位を築いてまいりました。
今後の日本の労働市場の変化は、当社の強みを活かすことで、非正規雇用と呼ばれる働き方を選ぶ人達がよりイキイキと働ける環境を作り出すための新たな事業機会になると考えています。
(3) リスク管理
当社グループではサステナビリティ関連のリスクの中でも人的資本に関するものは事業の根幹に関わるリスクであると認識しています。そのためリスクマネジメントプロセスの一環として、サステナビリティを含む網羅的なリスクアセスメントを定期的に行っております。これら重要リスクは経営会議で管理され、その状況は取締役会によってモニタリングされております。
(4) 指標及び目標
当社グループは、以下を目標として設定しております。
指標 | 目標 | 実績 | |
2022年3月期 | 2023年3月期 | ||
女性の管理職比率(※1) | 2025年3月期に15% | 11.2% | 12.7% |
年収の中央値の上昇率(※2) | 2025年3月期に2021年3月期比で20%上昇 | 3.7% | 11.8% |
(※1) UTグループ株式会社、UTエイム株式会社、UTコネクト株式会社、UTテクノロジー株式会社及びUTコンストラクション株式会社
(※2) マニュファクチャリング事業及びエンジニアリング事業の技術職社員
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