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企業概要

 当社グループは、2025年(第100期事業年度)を見据え、グループビジョン「yamada toward 2025」を掲げ、企業価値の向上に取り組んでまいりました。

 世界経済がパンデミックに巻き込まれたなか、中期経営計画を1年前倒し「Jump2024」とし、コロナ禍から脱出し収益を回復することを優先課題と位置付け目標達成に努めました。

 第100期事業年度のスタートにあたり、新たなグループビジョン「For the Next Century with YAMADA PRIDE」を掲げ、中期経営計画を3年ごとの3フェーズに区切り、次の100年を見据えて事業の持続的成長に取り組んでまいります。

 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。

(1) 経営の基本方針

 当社グループは「堅実で公正な企業活動を通じて、お客様のニーズ、社員の喜び、株主の期待、産業と社会の発展に誠実に取り組む」ことを企業理念として掲げております。

 新たなグループビジョンのもと、100年の間に培ったYamada Quality をさらに磨き上げ、オートモティブ産業の基盤を支えるとともに、さまざまな産業で活用されるポンプ事業を成長エンジンと位置付け、次の100年も社会に貢献し続けるグローバルカンパニーを目指します。

(2) 目標とする経営指標

・企業の持続的な成長や価値向上のためには、持続的な投資が不可欠であるという認識から、投資の原資となる収益を重視し、営業利益率の適切なマネジメントに努めます。

・経営効率を高め、安定した株主還元を継続することを経営上の重要事項と位置付け、株主資本利益率(ROE)の維持・向上に努めます。併せて、株価収益率や配当性向および純資産配当率の維持・向上に努めます。

・施策を実行し目標を達成するためには「人」が重要な経営課題と認識しており、2023年3月に制定した「人財ビジョン」に基づき、人財の育成を促進します。また、製造業の命題である原価低減や生産性向上にも継続的に取り組んでまいります。

(3) 経営環境

 国内の主要事業であるオートモティブ部門は、自動車のEV化などにより市場や需要が大きく変質していくことが想定されますが、当面は底堅いニーズがあると見ております。将来のニーズを予想、捕捉し変化に対応していくことが重要であると考えております。

 海外市場においては、地政学的リスク等の高まりもあり世界経済の動向は不透明感が増しておりますが、当社の主力製品であるダイアフラムポンプに対する多様なニーズや潜在需要を鑑みますと、更なるグローバル展開により持続的な成長を目指すことが可能と考えております。そのためには、地域毎の情勢に応じたきめ細かい事業戦略やグローバルカンパニーとしての組織力や人財力の向上が引き続き重要であると認識しております。

(4) 中長期的な経営戦略

・さまざまな産業を支えるポンプ事業を成長領域と位置付け、世界のさまざまな国や地域へ製品を供給できる体制を築き、各地域で求められるQualityを提供していくことで、ダイアフラムポンプでトップブランドを目指します。

・基盤を支えるオートモティブ事業を継続領域と位置付け、モビリティの進化やニーズの変化に適応し、進化に対応した商品やサービスで自動車整備産業に貢献してまいります。

・当社の求める人財像を「変化」「お客様志向」「共創」の3つの価値観に明確化した「人財ビジョン」を制定しておりますが、これを実現し、社員と会社の成長を支えてまいります。

・人にやさしいデジタル活用でビジョンの実現を促進してまいります。

(5) 中期経営計画PhaseⅠの基本方針

 グループビジョンの実現に向け、中長期的な経営戦略を踏まえて、第100期から三ヶ年の中長期経営計画をPhaseⅠとし、下記の基本方針を定めております。

i)  ・ポンプ事業の拡大 ~更なるグローバル展開へ向けて~

   ・オートモティブ事業戦略の再構築

ii)  相模原工場 Next Stageへの進化 ~更なるグローバル展開を支える生産体制へ~

iii) 人財ビジョンの定着 ~次世代組織に引き継ぐ土壌づくり~

iv)  DXへの第一歩 ~アナログからデジタルヘ~

v)  その他の取り組むべき課題

・新型ポンプの市場投入 ~より高性能のポンプを提供~

・構内物流・製商品物流の再構築 ~2024年問題への対応と生産性向上~

・子会社戦略の再構築 ~商品・サービス提供と生産体制の最適化~

・ESG経営の推進

・BCPの推進

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