メディキット 【東証スタンダード:7749】「精密機器」 へ投稿
企業概要
当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。
(1)経営方針
当社グループは、社是に掲げた“創造、迅速、確実”をモットーとして、品質の高い製品を医療現場に提供し、
日々進歩する医療に対して提案できる企業であることを基本方針としております。この基本方針のもと、当社グルー
プは、健全なる企業の発展と企業価値の向上に努め、株主の皆様をはじめ医療関係者の方々の信頼を高めてまいりま
す。
(2)経営戦略等
当社グループは、上記の経営方針に基づき、製品の開発から生産、販売に至るまでの業務を一貫して手掛け、品質
の高い製品を効率的にお客様にお届けする体制を構築しております。それとともに、販売会社である当社と開発及び
製造を行う連結子会社である東郷メディキット㈱を別会社とするという企業構造をとることにより、それぞれの会社
の役割を明確化し、成長性と収益性の双方をバランスよく追求すべく取り組んでおります。
(3)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等
当社グループは、連結売上高、連結売上原価率、連結売上総利益(率)、連結営業利益(率)を重視しておりま
す。特に、販売会社である当社は、成長性の観点から売上高、連結子会社(製造会社)である東郷メディキット㈱
は、収益性の観点から売上原価、売上原価率を重視しております。
(4)経営環境
当連結会計年度におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症に対する制限緩和により社会経済活動の正常化
が一段と進み、インバウンド需要の増加など、景気は緩やかな回復基調となりました。一方、長期化するロシア・ウ
クライナ情勢や緊迫化する中東情勢、世界的な資源価格の高騰、更なる円安の進行など、先行きは不透明な状況が継続しております。
当社グループの属する医療関連業界におきましては、医療現場においては手術件数や検査件数がコロナ禍前の水準
に回復する動きが見られる一方、物資の高騰や医療従事者の慢性的な人手不足等の影響により、医療関連業界を取り巻く環境は引き続き厳しい状況が続いております。
このような中、当社グループはそれまでの中期経営計画(2021年12月公表。「当初中計」)の見直しを行い、「中期経営計画“NEXT 300 Neo”」を策定致しました。これは、当初中計の策定時より2年以上が経過したことによる内外の環境変化等を勘案し、改めて今後の経営戦略を見直した上で、当社グループとして着実に成長を遂げるべく取りまとめたものです。
国内においては、人工透析類では針刺し防止機構付き止血弁内蔵透析用留置針「ハッピーキャスProFlex」、静脈留置針類では針刺し防止機構付き留置針「スーパーキャス5」並びに「スーパーキャス7」等の販売・普及に努めるとともに、インターベンション類では、スーパーシース「スーパーシースCoat Plus」、不整脈治療用のブレイデッドシース「AbRoad STOUT」及びスティーラブルシース「AbRoad FLEX」の販売拡大に努めました。2023年3月に国内販売契約を終了させた石灰化病変治療デバイス事業の影響によりインターベンション類の売上は減少となりましたが、その他製品の販売拡販により全体売上を補うこととなりました。また、2022年12月に買収した株式会社Bolt Medicalは、引き続き脳血管治療領域における製品の上市に向けた取り組みを進めております。海外においては、国内で高い評価をいただいております透析針、静脈留置針、シースイントロデューサー等の販売が好調で、引き続き積極的なプロモーションを行って参りました。
(5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当社グループは、「成長性」「収益性」「安全性」をキーワードとして、①グループ連携の強化、②安全性と新商
品提供、③グローバル展開、④生産体質の強化を課題と考え、業務を行っております。
①グループ連携の強化
当社グループは、グループ会社間の連携が製品の開発から生産、販売、物流までの一連の流れを強化することに繋が
るものと確信しております。販売会社は、顧客ニーズを探求し販売に繋げること、製造会社は、ニーズを踏まえた開発
と製造、お互いの役割を明確化したうえで一体となって取り組むことで、市場ニーズを捉えた製品のスムーズな市場投
入を実現してまいります。
②安全性と新商品提供
当社グループは、品質保証・安全管理体制を構築し、安全性を重視した商品の開発・販売を行っております。また、
患者様はもちろんのこと、使用される医療従事者様に対しても安全な製品の提供は、医療機器製造販売業者の責務であ
り、既存製品についても引き続き改善・改良等に取り組んでまいります。
③グローバル展開
海外展開の拡大を重要な戦略分野と位置付け、グローバルレベルでの開発力、商品力、販売力の強化に取り組むとと
もに、海外薬事への対応も着実に進めてまいります。
④生産体質の強化
当社グループの持つ技術及び生産能力を最大限に発揮するための品質管理とコスト管理を行い、競争力強化に努め、効率的且つ柔軟な生産管理体制の強化を推進してまいります。
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