ミツウロコグループホールディングス 【東証スタンダード:8131】「卸売業」 へ投稿
企業概要
当社グループのサステナビリティに関する考え方及び取組は、以下のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。
(1)ガバナンス
当社グループがサステナビリティ関連のリスク及び機会を監視し、管理するためのサステナビリティ推進体制は以下のとおりです。
<環境経営推進体制>
当社は、地球環境を保全する上で、気候変動を経営上の重要な課題として認識し、取締役会が気候変動への対応方針の意思決定をし、対応状況の監督をしています。具体的には、定期的(少なくとも年1回)に、取締役グループCIDOより取締役会に当社グループの気候変動に関する機会・リスクとその対応状況が報告され、取締役会はそれに基づいて、気候変動に対する対応方針と目標(KPI)を決定します。その上で、取締役会は、毎月開催される定時取締役会において、対応方針への取り組み状況と目標(KPI)の進捗状況につき、コーポレート・ガバナンス報告の項目の一つとして取締役グループCIDOより報告を受け、監督を行っています。
なお、当社グループのコーポレート・ガバナンス全般に関する事項は、「第4 提出会社の状況 4 コーポレート・ガバナンスの状況」をご参照ください。
(2)戦略
当社グループは「持続可能な社会づくりへの貢献」を重要な経営戦略の1つに据えています。
ESGの観点から長期的な視野で当社グループの事業を鑑み、あらゆる社会課題の中から経営が優先的に取り組むべき課題を検討し、6つのマテリアリティを特定しています。
各マテリアリティには定量目標と目標年度を設定し、これらの達成を目指すことで、多様なステークホルダーの皆様と新たな価値創造を継続し、持続可能な社会づくりに貢献していきます。
6つのマテリアリティと、主な取組みは以下のとおりです。
① 環境への貢献
・SmartOWL(AI・IoTを活用したLPガス業務効率化ソリューション)によるCO2直接排出の低減
・2030年を目途に全営業車両のEV化
・自社消費電力及び、お客様への販売電力におけるCO2低減(ミツウロコグリーンプラン)推進
・ミネラルウォーターのラベルレス商品の販売
・高効率給湯器(「エコジョーズ」「エコワン」等)の販売促進
・LPガス配送分野におけるCO2低減(LPガス配送業者様へのSmartOWLの展開及びサポート) 等
② 地域社会への貢献
・一般財団法人クリステル・ヴィ・アンサンブル(クリステル財団)への募金活動
・子育て世帯のサービスソリューション(ミツ・メル いまここ)の提供
・採水地周辺の森林保護育成活動
・「全国ミツウロコ会」の会員店への経営支援、勉強会等を通じた地域社会の活性化
・スポーツを通じた地域コミュニティの交流と活性化への貢献活動 等
③ コンプライアンスの徹底
・「コンプライアンスハンドブック」の発行及び配布、コンプライアンス通報制度の運用
・コンプライアンス研修の実施(ITコンプライアンス研修、ハラスメント研修等)
・情報セキュリティカードの発行及び全従業員への常時携帯の徹底 等
④ 安全及び災害対策の強化
・法令以上に厳しい社内基準の策定、供給機器の期限管理徹底、CO中毒事故撲滅対策(エネルギー事業)
・食品安全管理規格(JFS-B規格適合証明)の取得、取引先の厳選(フーズ事業)
・安否確認システムの導入、安否確認訓練の実施
・BCP及び災害対応マニュアルの策定、事故対応訓練の実施、BCP対策としての長野オフィスの開設 等
⑤ 健康経営
・健診受診100%の継続、二次検査の受診推奨
・敷地内全面禁煙、禁煙デーの設定、禁煙外来受診費用の補助等の受動喫煙防止対策
・女性社員や男女管理職に向けた各種セミナーの実施、女性特有疾患の定期健診の補助
・メンタルヘルス対策(社内外の相談窓口の設置、各種研修の実施等)
・新しい生活様式への対応(テレワークの推進、及びテレワーク時の心身ケアを目的としたセルフケアマネジメントの推進等) 等
⑥ ダイバーシティの推進
・女性就業比率及び女性管理職比率の引き上げ、女性活躍推進プロジェクトチームの発足
・多様な働き方の実現(リモートワークのツール支給、ハイブリッド型勤務、時差勤務等)
・ワークライフインテグレーションへの取組み(育児休業制度、介護休業制度、子の看護休暇制度、時間単位有給制度、リフレッシュ休暇等)
・「育児・介護両立支援ハンドブック」の発行及び配布 等
また、当社グループは、「豊かなくらしのにないて」として、お客様により良いサービスを提供するために、社員一人ひとりの能力開発・育成を進めるとともに、その力を最大限に発揮するための環境を整備しています。
① 評価制度
当社グループでは、社員の能力開発の援助とその発揮の促進、職務の遂行度の正確な把握とOJT、公平かつ公正な評価、上位昇格へのチャレンジと公正化、能力全般を通して昇格・異動・配置・教育などの公正な処遇システムへの帰結を目的に、多角的な考課を行っています。
② 研修制度
当社グループでは、社員のスキルとモチベーションの向上を目指し、社員力向上プログラムの整備に取り組んでいます。また、株式会社スイートスタイルでは各機関・各学校からの実習受け入れ活動を通して、次世代の職業人財育成を支援しています。
(3)リスク管理
当社グループでは、「リスク管理規程」を制定し、すべての事業を対象にリスクマネジメント体制を整備・運用しています。
当社グループは、リスク管理の実践を通じ、事業の継続・安定的発展を確保します。また、製品・サービスの品質と安全性の確保を最優先に、顧客、取引先、株主や投資家、地域社会等の各利害関係者、ならびにグループ全役職員の利益阻害要因の除去、軽減に誠実に努めます。
社会全般において幅広く使用されている製品やサービスを供給する者としての責任を自覚し、それらを安定的に供給することを社会的使命とし、コンプライアンスの精神に則り、各種法令、企業倫理憲章をはじめとする行動規範や規則等を遵守し、それぞれが自律的に、何が倫理的に正しい行為かを考え、その価値判断に基づき行動をします。
<リスクマネジメント推進体制及びプロセス>
当社グループではコンプライアンス及びリスク管理の推進を図ることを目的として、「リスク管理委員会」を設置しグループ全体のリスク管理を統括するとともに、ファイナンス&コントロールがこれらを横断的に推進、管理しています。部門ごとに「内部統制責任者」、「内部統制推進者」、「内部統制推進委員」を選任し、当該部門におけるコンプライアンスに係る情報の発信や、現場従業員の相談窓口としての役割を果たしています。
リスクマネジメントプロセスについては、ファイナンス&コントロールにおいてグループ全体を横断的に推進、管理し、月次でグループから報告されたリスクを取締役会に報告し、問題発生を未然に防いでいます。また、検出されたリスクについて、金額的影響やリスクの重要度を勘案し、全社的な対応が必要と判断した場合、リスク管理委員会が対応を協議の上、取締役会にて最終判断を行い、具体的な対応策を検討、対応を行っています。
<モニタリング>
ファイナンス&コントロールは「コーポレート・ガバナンスに係るモニタリングシート」を通し、グループ全体のリスクを的確に把握し、重点的に対策を講じる必要があるリスクを抽出することで注力すべきリスクとそのプライオリティを可視化しています。「コンプライアンス」、「ルール遵守・情報の共有化」、「人事」、「財務経理」、「事業」等についてのリスクを管理し、月次で当社取締役会に報告することで、問題発生を未然に防いでいます。年間を通じて特に重要なリスクを中心にモニタリングするとともに、必要に応じて関係部署や内部監査室が調査を行い、是正措置・再発防止を講じています。
<リスクマネジメント推進体制>
(4)指標及び目標
当社グループが定めた6つのマテリアリティに対して、グループ全体のKPIと目標値及び進捗状況は以下のとおりです。
① 環境への貢献
KPI | 定量目標 | 目標年度 | 2021年度実績 | 2022年度実績 |
顧客のCO2削減率 | カーボン ニュートラル※1 | 2050年度 | +3.6% | - (集計中) |
自社のCO2削減率 | +31.7% |
※1 CO2排出量から植物等による吸収量を差し引いて、排出量を実質的にゼロにすること。
② 地域社会への貢献
KPI | 定量目標 | 目標年度 | 2021年度実績 | 2022年度実績 |
一般財団法人クリステル・ ヴィ・アンサンブルへの 募金箱設置箇所の拡大 | 11カ所(2021年の 設置数)から増加 | 各年 | △2カ所 (店舗閉鎖のため) | △1カ所 (店舗閉鎖のため) |
地域/社会貢献活動の実施(地域清掃など) | - | 中止 (感染拡大防止優先) | 中止 (感染拡大防止優先) |
③ コンプライアンスの徹底
KPI | 定量目標 (全社員対象) | 目標年度 | 2021年度実績 | 2022年度実績 |
ITコンプライアンス研修回数 | 年1回 | 各年 | 1回 | 1回 |
ハラスメント研修回数 | 1回 | 1回 | ||
人権に係る研修回数 | - | 1回 |
④ 安全及び災害対策の強化
KPI | 定量目標 (全社員対象) | 目標年度 | 2021年度実績 | 2022年度実績 |
安否確認訓練回数 | 年2回 | 各年 | 2回 | 2回 |
⑤ 健康経営
KPI | 定量目標(全社員に対する比率) | 目標年度 | 2021年度実績 | 2022年度実績 ※1 |
定期健診受診率 | 100%の継続 | 各年 | 100% | 100% |
精密検査受診率 | 90% | 2023年度 | 74.4% | 88.7% |
適正体重維持者率 | 80% | 62.9% | 52.2% | |
ストレスチェック受検率 | 100% | 100% | 100% | |
喫煙率 | 18% | 32.8% | 31.5% | |
運動習慣者比率 | 40% | 24.8% | 27.1% |
※1 提出日現在の速報値のため、確定値とは異なる可能性があります。
⑥ ダイバーシティの推進
KPI | 定量目標 | 目標年度 | 2021年度実績 | 2022年度実績 |
育児休業取得率 | 女性100%の継続 男性20% | 各年 2023年度 | 女性100% 男性 11% | 女性100% 男性 16% |
女性就業比率 | 33% | 2026年度 | 26.6% | 27.4% |
女性管理職比率 | 11% | 6.9% | 6.9% | |
ダイバーシティ研修回数 | 年1回(全社員対象) | 2022年度 | - | 1回 |
キャリアセミナー回数 | 年1回 (若手女性対象) | - | 2回 (若手男女向け1回/ 若手女性向け1回) | |
産前産後休業・ 育児休業研修回数 | 年1回(管理職対象) | - | 1回 |
なお、当社グループの「環境・社会・ガバナンス(ESG)」における課題、考え方、取り組み等の詳細な内容につきましては、「サステナビリティレポート2022」(2023年3月24日発行)をご参照ください。
- 検索
- 業種別業績ランキング