マイクロ波化学 【東証グロース:9227】「サービス業」 へ投稿
企業概要
当社は、マイクロ波プロセスの研究開発に取り組んでおり、当事業年度は、以下を重点領域として、技術プラットフォーム強化を行いました。
(1) シミュレーション精度向上
前事業年度より引き続き、数値解析と実験の結果比較例を増やし、両者に差異を与える因子を抽出し、それらの因子に着目する形でモデル化(抽象化)の手法の体系化に取り組みました。これにより、精度が高く効率の良い開発が可能となります。
(2) 複素誘電率・測定技術向上
マイクロ波反応器デザインにおける電磁場解析の精度を左右する物性値「複素誘電率」の測定を反応条件下で行う高温複素誘電率測定装置を新設し測定技術の開発に取り組みました。
(3) ラボ標準機開発
ケミカルリサイクル、気固系、高温系などの共通性の高い技術領域において、ラボ標準器の設計・製作に取り組みました。これにより、実験操作の標準化、対応可能な案件の増加が可能となり、早期事業化に向けた開発効率の向上が期待されます。
(4) 鉱山プロセス標準ベンチ装置開発
マイクロ波を利用した鉱石の高温焼成・反応に対応可能な標準ベンチ装置を開発しました。本装置は様々な鉱石に対応可能で1000度での連続処理が可能です。これにより、鉱山プロセスの早期事業化が期待されます。
2024年3月31日現在、研究開発部は20名、エンジニアリング部は19名在籍しており、これは総従業員数の66.1%に当たります。
当事業年度の研究開発費の総額は504,083千円であります。
なお、当社はマイクロ波化学関連事業の単一セグメントであるため、セグメント情報に関連付けた記載は省略しております。
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