ホクリヨウ 【東証スタンダード:1384】「水産・農林業」 へ投稿
企業概要
21世紀を生きる企業として子供たちの未来のために地球の環境を守ることは最優先課題です。この課題に取り組むため、当社は「環境方針」を定め、「かけがえのない星=地球を将来にわたってまもっていくために」(当社環境方針から抜粋)、家畜排せつ物の適切な処理、排水の適切な処理、産業廃棄物の削減を3つの基本方針として定めていますが、その中でも特に上場畜産会社として「鶏糞処理」をサステナビリティ上の最優先課題と認識しており、そのガバナンス、戦略、リスク管理、指標/目標は以下の通りであります。
人的資本への取り組みは、当社としてのサステナビリティを中から支える重要課題であり、これに関する戦略、及び指標/目標も合わせ記載しております。
なお、文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において当社が判断したものであります。
(1)ガバナンス
当社が北海道及び東北で保有する9つの農場から発生する鶏糞の処理については農場部門の責任者たる生産本部長がその管理責任者となっております。組織としてのモニタリング、ガバナンス体制としては、内部監査室長が年に最低1回各農場における鶏糞処理状況を視察し、その結果を最低年一回取締役会に報告することとし、その際問題があれば取締役会から対応指示を行います。
(2)戦略
①サステナビリティに関する戦略
当社農場で発生する鶏糞については農地還元による処理を基本とし、8つの農場の内近隣に農地がある7農場においては生鶏糞、または発酵鶏糞を近隣農家に提供することで農地還元を実行しております。
近隣に農家が少ない1農場については、農場内に発酵鶏糞ペレット肥料製造工場を設置、製品はホームセンターや肥料卸へ外部販売を行うとともに、本年度より本格的に東南アジアへの輸出に取り組んでまいります。
②人的資本に関する戦略
当社は人材育成方針、社内環境整備方針を以下の通り定めております。
人材育成方針
優秀人材の獲得・定着、年功序列を排した能力評価によるリーダー層の創出
挑戦・失敗ともに成長の糧とできる人材育成のための指導・支援の仕組みの充実
先取・オリジナルなアイデア発想のための職員個人の能力開発への支援強化
社内環境整備方針
ダイバーシティ推進への取組による新たな発想の醸成
身体的・精神的健康の確保、労働安全衛生水準の向上
コンプライアンスへの取り組み強化
(3)リスク管理
鶏糞処理に係るリスクの特定、評価、管理方法は以下の通りです。
リスクの特定:鶏糞が処理できず、在庫として農場に積みあがること。大雨等で農場外に流れ出すこと
リスクの評価:農場内で鶏糞在庫を一定数量内に抑えることができているか
リスクの管理:農場ごとに毎月月末に鶏糞在庫数量と外部還元数量を本部長宛報告
(4)指標及び目標
鶏糞処理については農地還元率を指標とし、目標は全農場で100%農地還元(外部販売を含む)とします。産業廃棄物としての処理は行わず、100%農地還元を達成することで循環型社会の形成に貢献します。
人材の育成に関する方針及び社内環境整備に関する方針に関する指標の内容並びに当該指標を用いた目標及び実績は以下の通りです。
人材の育成に関する指標
①社員定着率(入社3年以内) 目標:全社員90%、新卒社員80% 実績:全社員72%、新卒社員60%
目標達成のための施策:適材適所の人事異動、研修の拡充、年間休日増加等の福利厚生の充実を通じ従業員満足度を向上させ、定着率アップを図る。
②研修への投資(一人当たりの研修費用) 目標:20千円 実績:5千円
目標達成のための施策:階層別研修の拡充、資格取得に対する支援と通信教育参加者の増加を図る。
社内環境整備に関する指標
①障害者雇用率 目標:5% 実績:3.72%
目標達成のための施策:既に法定雇用率2.3%を超えているが、今後もサポート体制の整備された職場での特別支援学校等からの新規採用を継続し、障害者を含めたより多様性ある職場作りを進める。
②労働災害発生件数 目標:重大災害0件、軽微災害0件 実績:重大災害5件、軽微災害7件
目標達成のための施策:職場での自主的活動を支援(研修ツールの導入等)するとともに定期的に安全衛生委員会を開催、リスクアセスメントによる労働環境の整備・改善、ヒヤリハットの共有等を通じてより安全な職場環境を構築していく。
女性管理職比率、男性育児休業等取得率、男女賃金格差については、「第1 企業の概況 5 従業員の状況」に記載しております。
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