企業兼大株主プロネクサス東証プライム:7893】「その他製品 twitterでつぶやくへ投稿

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企業概要

 当社グループのサステナビリティに関する考え方及び取り組みは、次のとおりであります。

 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。

(1)ガバナンス

 当社グループは、経営理念に当社が発揮すべき価値のひとつとして「PROsocial(社会性)社会と共生する視点をもつ」を掲げており、その具体的な行動基準として、以下のとおりプロネクサスグループ「社会・環境行動基準」を定めております。本行動基準は、社会的な要請が高まっているESGの各課題と、継続的な情報開示にそれぞれ対応しています。当社グループはこれらの経営理念・行動基準に基づいた事業活動を推進することで、当社グループの成長力とともに、事業の持続可能性を高めてまいります。

<<プロネクサスグループ「社会・環境行動基準」>>

① 法令遵守と機密保持(事業の基盤に係る最重要基準)

② フェア&オープン(公平な開示、対反社会勢力)

③ 人権と人財の尊重(グループ内外の人権・人財尊重と安全衛生)

④ 環境配慮と社会貢献(環境対策と災害援助・社会文化貢献)

⑤ コーポレートガバナンスの追求(企業価値を高める最適なコーポレートガバナンスを追求)

 また、当社グループは今後事業を拡大していくにあたり、サステナビリティの視点に立った当社の社会的責任もより大きくなっていくと考えています。経営環境や社会課題の変化に対し、当社の事業特性を踏まえた重点課題を特定して確実に取り組み、中長期的な成長力と持続可能性を高めていくこと、また当社グループの事業を通じて持続可能な社会の実現に貢献することを目的に、2022年4月に「サステナビリティ委員会」を設置いたしました。

 本委員会は当社取締役会・経営会議の下に設置され、当社グループの気候変動を含むサステナビリティをめぐる課題や方針の決定・各部門における取り組みの横断的な検討・検証、必要に応じて取締役会への報告を行います。本委員会は代表取締役社長を委員長とし、委員は各担当部門の執行役員により構成されています。

 当連結会計年度におけるサステナビリティ課題に対する取り組みにつきましては、「サステナビリティ委員会」を中心に、国際的枠組みへの対応や情報開示の強化を行っております。まず、国際的枠組みへの対応としては、2022年4月国際連合が提唱するサステナビリティに関するイニシアチブ「国連グローバル・コンパクト」に署名しました。また、2022年7月には企業の環境活動に関する情報を評価し、投資家に開示するCDP(Carbon Disclosure Project)による気候変動関連の調査への回答も行っております。

 次に、サステナビリティ情報開示の主な取り組みとしては、当社のWebサイト内にサステナビリティに関する情報をコンパクトにまとめた「サステナビリティサイト」を2022年4月に開設いたしました。なお、「サステナビリティサイト」は以下のURLからアクセスすることができます。

〇当社「サステナビリティサイト」URL https://www.pronexus.co.jp/sustainability/

(2)戦略

 当社グループは、上場企業や金融商品のディスクロージャー・IR支援を主たる事業とし、システムとコンサルティングをサービスの柱としております。当社のディスクロージャー支援事業は会社法・金融商品取引法等に基づく法定開示を支援するもので、気候変動の影響によって、顧客ニーズが大きく左右されるものではありません。また、任意開示であるIRについては、国内外の投資家の関心の高まりを受け、気候変動に関する情報を含めた非財務情報の充実が求められております。このように、当社事業の特性上、現時点において、気候変動の影響を直接的に受けにくく、当該リスクは総じて低いと認識しております。

 一方、気候変動情報に関するIRニーズの高まりは間接的な収益機会として捉えており、「新中期経営計画2024」においてサステナビリティ情報をはじめとした非財務情報開示の充実に対応し、システム・コンサルティング機能を強化しております。また、お客様向けコンサルティングサービスを当社自身でも導入し、ノウハウを蓄積することで、お客様向けサービスの改善も図っています。

 今後も当社グループでは、サステナビリティ委員会において気候変動に関する直接・間接的な影響や対応について、引き続き検討を行ってまいります。

 また、当社グループにおける、人財の多様性確保を含む人財の育成に関する方針及び社内環境整備に関する方針として、前述の行動基準の一つである「人権と人財の尊重(グループ内外の人権・人財尊重と安全衛生)」を掲げております。

 グループ内外の人権と社員一人ひとりの個性を尊重し、会社の財産である社員(人財)の成長を支援し、社員が

 安全に健康的にいきいきと働ける職場環境の整備に努めます。また、事業領域の拡大やビジネスモデルが大きく変化している中、多様な人財がその意欲、能力を最大限発揮することで当社の持続的な成長と中長期的な企業価値の向上につなげるという考えのもと、多様な個性、経験、能力を持つ社員一人ひとりの「多様な個の力」を活かす企業文化、職場づくりに向け、人財及び働き方や雇用におけるダイバーシティを推進しております。

 取り組みの詳細については、以下「サステナビリティサイト(社会)」にて開示しております。

〇当社「サステナビリティサイト(社会)」URL https://www.pronexus.co.jp/sustainability/social/

(3)リスク管理

 当社は、代表取締役社長を委員長とする「リスク・コンプライアンス委員会」を設置し、気候変動を含む全社リスクの識別及び評価ならびに対策の立案を行っております。気候変動に係るリスクについては、TCFD提言に定める「移行リスク」、「物理的リスク」の両面から想定されるリスクを特定、評価を行いましたが、前述のとおり、その影響は少ないと認識しております。

 一方、気候変動に係る機会については、サステナビリティをテーマとした非財務情報開示の充実等によって、プラスの財務的影響が期待でき、結果としてリスクよりも機会による影響が大きくなると見込んでおります。

(4)指標及び目標

 当社グループでは、現時点において気候変動のリスクが総じて低いと認識しておりますが、サステナビリティ・ESGに関する取り組みを重要な経営課題として認識しております。印刷工場での環境マネジメントシステムの推進やゼロエミッション、オフィスでの電力・エネルギー使用量の削減等を推進するとともに、当社事業が資本市場のインフラ的な役割を果たしているという認識のもと、安定したサービスを持続的に提供するための環境整備を進めております。

 また、当社は上記「(2)戦略」において記載した、人財の多様性の確保を含む人財の育成に関する方針及び社内環境整備に関する方針について、次の指標を用いております。当該指標に関する実績及び概要は、次のとおりであります。

指標

実績

(2022年度)

概要

管理職に占める女性労働者の割合

3.2%

現在の全社員に占める女性の割合は27%程度ですが、新卒の入社者は近年男女ほぼ同数であり、管理職候補となる人財層も厚くなってきているため、優秀な人財を性別問わず管理職へ登用をすすめます。

また次期管理職候補となる役職に積極的に登用した結果、女性の次期管理職候補となる役職者が13名在籍しており、今後女性の管理職者の増加を見込んでいます。

男性労働者の育児休業取得率

42.9%

育児介護休業法に対応し社内に育休相談窓口を設置し、過去取得事例の収集と取得事例を社内へ公表し、育休取得啓発を行った結果、配偶者が出産した男性労働者のうち、約半数が育児休業を取得する結果となりました。

今後も同運用を継続することで男性労働者の育児休業取得率向上に努めます。

労働者の男女の賃金の差異

(男性の賃金に対する女性の賃金の割合)

74.3%

労働者の男女の賃金の差異は、下記の計算式に基づき算出しています。

女性の平均年間賃金/男性の平均年間賃金×100%

※賃金とは、給料、手当、賞与その他名称の如何を問わず労働の対象として使用者が労働者に支払うすべてのものを対象とする。

当社では、男女において賃金規程等の制度上、昇進・昇給等の運用上及び採用基準上の差を設けておりません。

賃金差異の主な要因としては上位役職者が少ないことと、近年女性社員の採用を積極的に行った結果、平均勤続年数が男性より約5年少なく相対的に賃金水準の低い労働者が多いことが挙げられます。

(平均勤続年数 男性労働者:13.9年 女性労働者:8.5年)

従業員エンゲージメントスコア

58.5

㈱リンクアンドモチベーションの提供する「モチベーションクラウド」を用いたエンゲージメントサーベイを実施し、その結果分析から求められる課題の共有、課題解決のためのアクションプランの実施、課題にフォーカスしたサーベイ実施による定点観測というPDCAサイクルを回すことで、全社的な職場環境改善を推進しています。

課題を「洗い出す・解決する・評価する」ことに継続して取り組み、よりよい環境づくりを実現した結果がスコアにも表れはじめています。 ※別表をご参照ください。

(注)実績及び概要は、主要な事業を営む提出会社の従業員の状況となります。

(注)エンゲージメントスコア=従業員の企業に対する愛着や相互理解、相思相愛度合いを数値化した偏差値です。

「50」が全参加企業・組織の平均となります。

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