バルニバービ 【東証グロース:3418】「小売業」 へ投稿
企業概要
当社は「食から始まる日本創再生」をVISIONに掲げ、地方創生を目指して事業活動を行っております。私たちは「食」を通してそのエリアの良さを再認識し、持続可能な循環型社会の実現に向けて、ステークホルダーの皆様と一緒に取り組んでまいります。
◆お客様
エリアや地域の良さを発掘し、その特性を活かした店舗開発と運営を行うことで、人々が楽しく、幸せを感じられる場所を提供していきます
◆地域社会
地方創生の推進、環境・資源・生物多様性保護への対応、エネルギーや食糧問題への対応など、持続可能な社会づくりに貢献します
◆スタッフ
スタッフが「食を通してなりたい自分になる」ことを支援し、スタッフの想いに寄り添いながら企業活動を推進します
◆地域の人々・お取引先
地域の人々、取引先とのコミュニケーションを大切にし、相互理解と積極的な提案を行うことで、信頼関係を構築してきます
◆株主・投資家
株主の期待に応えるよう、透明で公正な情報開示を行うと共に、成長への飽くなき調整を続けます
(1)ガバナンス
当社ではサステナビリティに関する方針や目標の策定と進捗管理、推進体制の構築・整備を行い、取締役会に対して重要事項の上程及び報告を実施します。代表取締役社長を委員長とし、取締役、執行役員、一部の子会社代表を主要な構成メンバーとして、年1回以上の会議を通じてサステナビリティを推進しております。
ガバナンス体制全般については「第4 提出会社の状況 4 コーポレート・ガバナンスの状況等」をご参照ください。
(2)戦略
ESGに関わる課題を抽出し、当社にとっての影響度及びステークホルダーにとっての重要度の観点より、当社のマテリアリティを特定いたしました。
区分 | マテリアリティ | 施策 |
環境 | 気候変動への対応 | ・店舗でのエネルギー、廃棄物、仕入管理の強化 ・再生可能エネルギーシステムの導入 |
資源循環の推進 | ・店舗でのプラスチック製品の削減 ・店舗での備品・什器のリユース製品の活用 | |
社会 | 「食」を起点とした社会課題への取り組み | ・地方創生への取り組み強化 ・豊かな食生活とライフスタイルの提案 |
従業員とのエンゲージメント強化 | ・スタッフの自己実現への支援 ・地方での採用及び都市部と地方での柔軟な働き方の推進 | |
ガバナンス | リスク管理の強化 | ・EB事業での不動産にかかるリスク管理強化 |
気候変動におきましてはシナリオ分析において産業革命前と比べ2100年までに世界の平均気温が4℃上昇するシナリオと、上昇を1.5℃に抑える1.5℃シナリオを採用し、各シナリオにおいて政策や市場動向の移行(移行リスク・機会)に関する分析と災害などによる物理的変化(物理リスク・機会)に関する分析を実施いたしました。
移行リスクでは炭素税の引き上げによる税負担の増加、食材・輸送費・エネルギーコストの増加が大きなリスクとして挙げられますが、引き続き、その近隣地域の食材の有効活用を推進することで仕入コストの上昇を抑えることや店舗別のエネルギー管理を強化することで光熱費の上昇に備えてまいります。
物理リスクでは長期的に平均気温の上昇や降水・気象パターンの変化、異常気象の激甚化により農作物の価格高騰や品質低下、来店者数が減少する可能性がありますが、気候や食材にあわせた柔軟なメニューの開発を進めることで対応していけると考えております。
エステートビルドアップ事業ではエリア開発における再生可能エネルギーの導入や地産地消型のエネルギーシステムの構築など、そのエリアの環境面や防災面での提案を行うことでよりその地域への貢献を進めてまいります。また地域の農家、畜産業者、漁業関係者の皆様との連携により地域の食材の活用を進めることで品質のよい食材を安定的に仕入れることを行い、更には当社自ら地域での農業に取り組んでいくことで、従業員や地域の皆様と「環境と食」の問題を考えてまいります。
人材の育成及び社内環境整備に関する方針としては、今後の出店及びエリア開発を見据えた場合、同時に多くのプロジェクトが進行することになるため、その運営を行う子会社の経営能力が非常に重要となります。2023年8月1日には運営子会社5社を当社に吸収合併いたしました。今後は店舗運営子会社制度を更に強化し、人材の育成やオペレーション能力向上など更なる発展を目指してまいります。
現在、運営子会社の経営幹部が自社の店舗運営の課題や人材育成の状況を分析し、経営方針や戦略を策定することで各社独自の事業推進を開始しております。今後、各社の経営会議を強化することで、経営能力の向上及び各社成長のための取り組みを実施してまいります。グループ横断の取り組みとしては、グループ経営会議による成功事例の横展開や課題の共有、経営者間でのアドバイスを行うことで全体の経営レベルの向上を図ります。また本部主催の経営管理やコンプライアンス等に関する各種勉強会を実施し、基本的な経営知識の底上げを行ってまいります。
気候変動に関する戦略は「2022年7月統合報告書 第4章 未来をともにつくる(環境)」をご参照ください。
(3)リスク管理
全社的なリスクの特定と、顕在化を防止するため、社内で多面的な角度から分析する管理体制を整えています。各部門が現場で各種施策を立案する際にリスクを含めた検討を実施するとともに、リスク管理担当部門が全社的・網羅的リスクの把握と対策状況のチェックを定期的に実施し、リスク管理委員会(代表取締役社長が委員長)に報告しています。リスク管理委員会では、リスクの重要度や対応する責任者を定め、方針指示等を行い、現状を取締役会に報告します。内部監査室はこれら全体のリスク管理体制・状況を独立した立場から検証します。
リスク管理詳細は、「2022年7月期統合報告書第 7章 リスクマネジメント体制」をご参照ください。
(4)指標及び目標
環境・社会課題を解決するための取り組みとしては、中期経営計画及び「エコ・ファーストの約束」により指標や目標を設定、進捗管理し、実効性が向上する施策を推進しています。特定したリスクや機会に関して、リスク低減あるいは機会獲得の進捗を評価するために、指標を設定し定期的にモニタリングしています。
自社の事業活動で排出するGHG排出量(Scope1・Scope2)を算定いたしました。今後はGHG排出量を削減する取り組みを推進していきます。2030年には2021年を基準として42%の削減、2050年には排出量実質ゼロを目指し、エネルギーの効率的な使用や太陽光発電設備の導入を進めてまいります。
Scope3については現在算定中ですが、主に輸送や廃棄物、仕入食材にかかるGHG排出量を把握し、スタッフ一人ひとりが意識を高めることにより、通常のオペレーションの中でGHG排出量を削減してまいります。
GHG排出量(単位t-CO2)
| 2020年7月期 | 2021年7月期 | 2022年7月期 |
Scope1 | 2,293 | 2,300 | 2,347 |
Scope2 | 6,028 | 5,855 | 5,881 |
※2023年7月期は算定中です。
また、当社グループでは、上記「(2)戦略」において記載した、人材の多様性の確保を含む人材の育成に関する方針及び社内環境整備に関する方針について、次の指標を用いております。当該指標に関する目標及び実績は、次のとおりであります。
指標 | 目標 | 実績(当連結会計年度) |
子会社を含む役員への勉強会の実施 | 出席率100% | ― |
グループ経営会議の実施 | 月1回の実施 | 月1回の実施 |
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