企業兼大株主ナカヨ東証スタンダード:6715】「電気機器 twitterでつぶやくへ投稿

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企業概要

文章中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、当社グループが判断したものであります。

(1)経営環境及び経営方針

 当社の経営環境は、デジタル技術の進化に伴い、スマートフォンやクラウドサービスがオフィスや社会にさら

 に浸透することで、主力製品であるビジネスホンの需要が軟調に推移するリスクを抱えています。また、少子高

 齢化による労働人口の減少は、人材不足の深刻化など、厳しい環境が継続しております。さらに、気候変動問題

 の深刻化や地政学リスクによりサプライチェーンの不安定化や調達価格の高騰に直面するなど、当社を取り巻く

 経営環境は、これまでにない規模と速さで大きく変化しています。
   これらの大きな潮流や変化は、一方で、デジタル技術を活用した生産性の向上や、社会課題解決へのニーズの

 高まりといった新たな機会をもたらしていると考えています。

 企業理念である「良き企業市民として、時代のニーズを先取りした価値を創造し、社会の発展に貢献します」

 を再確認し、不確実性が増す中で企業活動の持続性に大きな影響を及ぼす経営環境において、企業理念を実践す

 ることの重要性が一層高まっていると認識しています。

 このような認識を踏まえ、当社は、長期ビジョンNX2030(NAKAYO Transformation 2030: 変わる・新しいナカ

 ヨへ)を策定しました。2030年にめざす姿として、「ビジネスホンの会社」から「ビジネスソリューションの会

 社」への転換を目指し、「自社企画ソリューションの提供を通じてビジネス・社会課題を解決、サステナブルな

 社会の実現に貢献するとともに持続的に成長・進化する良き企業市民でありたい」をビジョンに設定しました。

 また、社会への長期的な価値提供として、「ビジネスや社会課題を起点とした解決策(ソリューション)を、

 社内外の技術、商材、サービスを組み合わせて、様々な形態でタイムリーに提供する」という方針を掲げていま

 す。当社は持続的な成長を追求し、資本コストを上回るROE(自己資本利益率)の継続的な達成を長期目標に、企

 業価値の最大化を目指してまいります。

(2)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等

 長期ビジョンNX2030に向けた1st Stageとして、「持続的な成長の経営基盤を構築する4年間」と位置づけ、資本コストや株価を意識した経営の実現に向けた対応を踏まえ、「第六次中期経営計画(NX2030 1st Stage 2024-2027) 」を策定し、その最終年度2027年度の目標として、2つの目標指標を設定しております。

・(資本効率性)ROE:5%以上

・(収益成長性)純利益:800百万円以上

(3)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

① 第六次中期経営計画(NX2030 1st Stage 2024-2027)への取組

(a) 経営構造改革(資本効率向上):生産拠点の集約により、人員の最適配置、作業の合理化、リードタイム

 の短縮を目指した工場生産品の抜本的な構造改革を行います。また、拠点と設備の集約により事業資産を

 徹底的に活用し、価格の見直しや原価低減活動を通じて粗利益の確保を実践します。

(b)ソリューション事業の育成(成長力強化):ソリューション事業の育成のため、「営業、保守サポート力強

 化」、「イノベーション創出能力強化」、「積極的な成長投資」の3つの取組を実施し、持続的な成長の経

 営基盤を構築します。

(c)サステナビリティへの取組強化:持続的な成長と中長期的な企業価値向上に向け、「脱炭素・環境負荷軽減

 に向けた取組」「人的資本経営の基盤強化に向けた取組」「全社的なデジタルトランスフォーメーション

   (DX)推進の取組」への取組を強化します。

② 人材の確保及び育成

 人材確保に向けて、採用方法及び働きやすい環境づくりが必要であると考えます。その為、従来の採用活動に加え、インターシップ制度の導入拡大や通年採用を通じ、安定して人材確保できるよう努めております。

 また従業員に対して、育児等による時短勤務の拡充、長時間労働抑制のためのPCシャットダウンアプリの導入、社員の試行錯誤によるチャレンジを推奨する制度の導入、社員教育の充実や働き方改革の推進など、社員のパフォーマンスを最大限に発揮できる環境を整備することで、経営体質を強化してまいります。

③ 内部管理体制の強化

 健全な成長を持続するためには、コーポレート・ガバナンスと内部管理体制の強化が重要であると認識しております。経営の効率性・健全性を確保するため、内部監査及び内部統制システムの整備・拡充を引き続き行ってまいります。

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