ナカバヤシ 【東証スタンダード:7987】「その他製品」 へ投稿
企業概要
当社グループは、中長期的な企業価値向上の柱として、「健康・医療」「環境」「生活・福祉」「農業」「文化」の5つの領域において生命関連産業のリーディング・カンパニーとなることを目指し、次の5つの基本方針をもって持続可能社会の実現を図り、サステナビリティを高めることによるリスクの減少、収益機会の増大を実現します。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。
1.あらゆる人権を尊重します。
2.グループで働く人の健康、労働環境、公正・適切な処遇を常に維持向上します。
3.購買先・販売先との公正・適正な取引を維持し、良好な関係性を高めます。
4.自然災害等へのリスク管理体制を整え、内外のリスク低減を図ります。
5.事業活動を通じて、人類の共通課題である地球環境の維持・改善、気候変動問題への取組に挑戦します。
特に気候変動についての取組におけるリスクと収益機会については以下の通りです。
気候変動による事業に対する財務面での重大な影響は、監査等委員会から取締役会に指摘があった事項のうち、取締役会が「重大」と判断したものについて戦略に織り込んでいます。
当社において、取締役会に常に出席する上席執行役員管理統括本部長が、リスク管理部門長であり、環境ISO14001マネジメントシステム上の「環境管理責任者」かつ「環境委員会」の委員長でもあります。また管理統括本部長が、環境マネジメントシステムの最高責任者であり、取締役会への報告責任者でもあります。環境管理責任者は、環境マネジメントシステム上の「環境影響評価」の最終承認者であり、環境影響評価においては、当社のあらゆる活動の環境側面をボトムアップ方式で抽出し、その抽出された環境側面に対するリスクと機会両面の影響を認識評価しています。環境影響評価は、年1回の頻度で年度末(3月末)に実施され、その評価結果に基づき翌年度の環境に係わる重点活動が決定、実施されます。その過程で重要事項は環境管理責任者を通じて取締役会に報告される組織構造(仕組み)であり、また、環境ISOマネジメントシステムについては、年1度の頻度で外部審査を受けており、その結果も環境管理責任者に直接に報告、伝達され、この審査結果も環境管理責任者を通じて取締役会に報告される組織構造(仕組み)となっています。
なお、上記プロセスにおいて対象とする時間軸は限定しておらず、短期・中期・長期全てが対象、かつ「定常時」「非定常時」「緊急時」の視点でもリスクと機会は検討評価されています。
(1)ガバナンス
2023年4月以降における取締役会による気候変動対応の監視体制は、下記の体制にて実施する予定であります。
(a) 取締役会が気候関連課題について報告を受けるプロセス、議題として取り上げる頻度、監視対象 、サステナビリティ経営をグループ全社で横断的に推進するため、環境課題に関する具体的な取り組み施策について、「経営会議」で協議・決議します。また、半期に一度開催される「サステナビリティ委員会」において、「経営会議」で協議・決議された環境課題への対応方針等を共有し、当社グループの環境課題 に対する実行計画の策定と進捗モニタリングを行ってまいります。 取締役会は、「経営会議」および「サステナビリティ委員会」で協議・決議された内容の報告を受け、当社グループの環境課題への対応方針および実行計画等についての論議・監督を行ってまいります。
(b) 経営者の気候関連課題に対する責任、報告を受けるプロセス(委員会等)、モニタリング方法について代表取締役社長は、「経営会議」の長を担うと同時に、直轄の諮問委員会である「サステナビリティ委員会」の委員長も担っており、環境課題に係る経営判断の最終責任を負っております。「経営会議」および「サステナビリティ委員会」 で協議・決議された内容は、最終的に取締役会へ報告を行います。
(2)リスク管理
2023年4月以降は、下記の体制にて実施する予定であります。
(a) 気候関連リスクの特定・評価プロセスの詳細、重要性の決定方法については、「グループ連結売上高の5%以上の影響がある場合」を財務面での重大な影響と定義することとし、適切に対応することで、持続的な成長につながると考えております。 環境課題に係るリスクについて、「サステナビリティ委員会」の中でより詳細に検討を行い、各事業子会社と共有化を図ってまいります。各事業子会社では、気候変動の取り組みを実行計画に落とし込み、各事業子会社社長を長とする会議の中で論議しながら実行計画の進捗確認を行ってまいります。その内容について、「経営会議」や「サステナビリティ委員会」において、進捗のモニタリングを行い、最終的に取締役会へ報告を行っていきます。
(b) 全社リスク管理の仕組みへの統合状況については、リスクを全社的に管理する体制を構築することが重要であることを踏まえ、「内部統制推進室」が行います。「内部統制推進室」では、外部環境分析をもとに、環境課題に係るリスクを含めた企業リスクを識別・評価し、優先的に対応すべき企業リスクの絞り込みを行い、進捗のモニタリングを行ってまいります。「内部統制推進室」で論議・承認された内容は、取締役会による監督体制の下、当社グループの戦略に反映し、対応してまいります。
次に人的資本に対する取組みについては以下の通りです。
『当社グループの目指すべき人材像』
・環境の変化に対応すべく、常に自らの強みや専門性に磨きをかけ続け、こだわりをもって顧客や関係者に高い付加価値を提供できる人物
・オーナー意識をもってチャレンジし、失敗を恐れずに思い切った新しい価値を適切な方法で提供できる人物
・決して受動的にならず、自らが率先して動き、手本を示すことで周囲に良い影響を与えることができる人物
・仕事はチーム一体となって行うことを自覚し、周囲を巻き込み調和を図りながら、高い成果を出すために決断し、メンバーを牽引できる人物
『人的資本の取組みについて』
|
| 『As-is』人財・コスト | 『To-Be』人財・投資 | 目指す姿 |
多
様
性 | ダイバーシティ& インクルージョン | ・リモートワークの定着 ・時間有給等、ライフスタイルに合わせた休暇取得 | ・戦略的中途採用の強化 ・他社人材の受け入れ ・褒める・認め合う表彰制度の実施 | 中途採用管理職比率 5年後40% |
女性活躍推進 | ・女性管理職比率7.5% ・女性リーダー層情報交換会の実施 | ・女性外部交流機会の創出 ・Woman’s Councilの組成 | 2024年度女性管理職 比率10%(公表済) | |
LGBTQ | ・全社的LGBTQの指針はない | ・バリアフリートイレの整備 ・LGBTQ教育・指針の作成 | 2024年度指針公開 全社員研修実施 | |
キ ャ リ ア 形 成 | 人事制度改革 | ・年功色の強い制度 | ・協業姿勢は強化しながら、個々の頑張りに対し報われる体系 | 2023年4月開始済で To-Beへ早期定着化 |
人財育成 | ・新入社員・選抜型研修 ・選択型オンライン研修 ・業務経験の幅は狭い | ・外部機関出向研修の実施 ・早期経営人材の選抜・育成 ・関係会社出向含む異動 | 20代異動経験率 5年後50% | |
戦略思考の人事運営 | ・人事運営の硬直化 ・部分最適は可だが全体最適は課題 | ・人事運営の流動化 ・人財ポートフォリオ戦略 ・重点組織への再配置 | カンパニー間異動 5年間で60名 | |
幸
福
度 | エンゲージメントと Well-beingの向上 | ・エンゲージメント調査は未実施 | ・エンゲージメントの実施 ・男性育休取得 | 男性育休取得 2年後100% |
健康経営 | ・若手相談窓口の設置 ・平均時間外労働時間 月間平均10時間 | ・全社員向けよろず相談窓口の設置 ・残業を前提としない働き方 | 平均時間外労働時間 月間平均5時間 |
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