企業ドリームベッド東証スタンダード:7791】「その他製品 twitterでつぶやくへ投稿

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企業概要

 当社の経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。

 なお、文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において当社が判断したものであります。

1.経営方針

 当社は、「夢をはぐくむひとりひとりに、快適で美しいくらしを提供します」の基本理念のもと、常に時代の先を読み、お客様のニーズに応えられる新たな「空環(空間と環境)」創りを目指すために、「空環創造宣言」を掲げ、世の中に生きる人々、ひとりひとりの「空環創造」を支援することをミッション(使命)としております。

 また、技術力、製品力、企画力及び提案力をみがき、高品質なマットレス及びベッドフレーム・リビングソファ・インテリア用品をお客様に提供することで、日常生活の中で暮らしを支え社会に貢献するとともに、売上・利益の増大と経営効率の向上を図ることを経営方針としております。

2.中長期的な会社の経営戦略

 当社が事業内容とするベッド・リビングソファ・インテリア用品等の業界においては、少子高齢化・人口減少に伴い、新規・買替え需要の顧客獲得をかけた競争が激化しており、さらに製造小売業(SPA)の台頭も加わり、持続的発展のため、より一層の競争力強化の施策を進めていくことが必要となっております。

 そのため当社は将来の需要増に備えた生産能力の増強、デジタルマーケティング等の継続的投資及びノウハウの蓄積、東京ショールームリニューアル、ECモールへの出店等の各取組みにより、経営基盤の強化を着実に進展させてまいりました。

 当社は、原材料の高騰、消費者動向が飲食、旅行、サービス支出等へ変化したのに伴う集客の伸び悩みによる売上減少、生産能力増強による償却費等将来に向けた費用増により利益減少となりましたが、今後はコロナ終息に伴うインバウンド需要の回復見通し、2025年大阪万博に伴う宿泊需要増への期待、高付加価値商品を求める消費者動向の多様化、眠りの質への関心の高まり等の市場環境の好転から、今後の方向性として、コロナ以前の利益水準への回復と、多様な顧客ニーズに応える商品展開でさらなる成長路線を目指すものです。

 このような市場環境下において、以下の業界ポジションから当社の強みを活かしたビジネスモデルを展開してまいります。

①主要ブランドの業界におけるポジション

 当社は中価格帯から高価格帯の幅広いマルチブランド商品層を保有する、業界内でも特徴的な企業であり、主要ブランドの業界におけるポジションは次のとおりであります。今後現有ブランドのさらなる市場シェア拡大とともに新たなブランド発掘にも取り組んでまいります。

②当社の強みとビジネスモデル

 当社の強みは幅広いマルチブランド商品層を保有しているところにあり、そのマルチブランドによる幅広い商品層を核に、商業施設向けと一般消費者向けの相乗効果で売上・利益の極大化を図るというビジネスモデルを展開してまいります。

③中期経営計画「Dreambed2025 Change & Challenge Plan」

 当社は長期ビジョンとして2031年までに空環創造宣言企業としての完成を目指し、そこからバックキャストして、このたび2023年度~2025年度(2024年3月期~2026年3月期)までの3年間を対象とした中期経営計画「Dreambed2025 Change & Challenge Plan」を2023年5月11日に公表いたしました。

 企業ミッションである空環創造宣言の完成に向け、変革と挑戦に着手し基盤整備を行ってまいります。

3.経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等

 当社は、持続的な成長による企業価値の向上を目的として、収益力を高め、経営の効率化を図るため、これまで売上高及び売上総利益率を重要な経営指標と位置づけてまいりましたが、資本コストや株価を意識した経営の実現に向け、営業利益、EBITDA、ROE、配当性向を新たに指標といたします。今後は中期経営計画「Dreambed2025 Change & Challenge Plan」の施策実行により、これら各指標の向上を目指してまいります。

4.優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題として、主力「Serta(サータ)」ブランドの継続的な強化、ドリームベッドブランドの再構築、ショップ/ショールームのさらなる展開、並びに総合的な人事政策の実現が課題であると認識しております。

 従い、これら課題に対して中期経営計画「Dreambed2025 Change & Challenge Plan」に基づき、次のとおり成長施策として①~③を、基盤整備施策として④~⑤に重点的に対処してまいります。

①マルチブランド戦略の強化拡大

②販売チャネルの強化拡大

③生産技術・能力・機能の拡充

④戦略遂行を支える財務・投資戦略

⑤ES(Employee Satisfaction)・エンゲージメント向上・サステナビリティ経営の実現

(1)マルチブランド戦略の強化拡大

 当社の強みは、米国Serta(サータ)ブランドの国内独占販売権を有して、これを当社の高い技術力と製造力で支えることによって、マルチブランド戦略を展開して幅広い商品群を販売しているところにあります。

 マルチブランド戦略を更に強化拡大することにより、Serta(サータ)ブランドの更なる収益拡大、他のブランドの収益力強化を図り、さらには新たなブランドの発掘に取り組むことで、事業の強化拡大を図ってまいります。

 マルチブランド戦略は主に製品戦略とプロモーション戦略に分けられます。

 製品戦略として、2024年3月期に好調であったラグジュアリーホテルとのコラボレーション企画のマットレス販売を、2025年3月期も継続いたします。また2024年1月に発売を開始したオーダーメイドマットレスの拡販、さらにマーケットリサーチに基づいて自社ブランドの海外展開の開始、加えてligne roset(リーン・ロゼ)ブランドにおけるジャパンフィットしたモデルやトータル提案商品の市場投入に、それぞれ取り組むものです。

 またプロモーション戦略として、継続的に実施しているデジタルマーケティング(SNS広告)の広告効果を最大化して、ブランド価値を伝えるとともに、CRM(顧客関連管理)の導入により、顧客との良好な関係を構築・促進して、より一層のBtoBtoC構築を進めてまいります。

 さらに物流サービスにおいて、運送業務と積込み業務を分離して業務の平準化を図り、ラストワンマイルの物流サービスの向上に、それぞれ取り組んでまいります。

(2)販売チャネルの強化拡大

 次の取組みにより、販売チャネルの強化による売上拡大を図ります。

 2024年6月にはリーン・ロゼ名古屋を開設しており、今後もショップ/ショールームのいずれかを全国主要都市に年間1店舗ずつ新設します。また、2023年12月に首都圏にある各営業所、商業施設向け販売を担うコントラクト事業部門、及びハウスメーカー向け販売を担うハウジング営業部門を東京ショールームと統合のうえ、東京支社として営業拠点を設置しましたので、継続的にそれぞれの販売営業力を活かしたシナジー効果を創出してまいります。

(3)生産技術・能力・機能の拡充

 次の取組みにより、生産技術・能力・機能の拡充を図ります。

 縫製完成棟が2024年1月に稼働したことにより、製品優位性をさらに高め、生産能力及び生産効率の向上を図ります。また、社長直轄の品質保証室が主管して、TQC(全社的品質管理)を展開してさらなる品質向上に努めるとともに、オーダーメイドマットレスの取扱いを契機に取り組みをスタートした産学連携をさらに推し進めて、コイルその他の新技術の開発や製品単位当たりの原価低減に、それぞれ取り組むものです。

(4)戦略遂行を支える財務・投資戦略

 ショールームやショップ等、事業展開のための積極的な戦略投資、自己株式取得や自己資本利益率の向上による株主還元の充実、さらに内部留保を増やしつつ自己資本比率を向上する等、成長及び基盤整備施策を支える財務投資戦略を展開してまいります。

(5)ES(Employee Satisfaction)・エンゲージメント向上・サステナビリティ経営の実現

 Employee Satisfaction(従業員満足度、ES)のための働き方改革、処遇改善や健康経営推進による自社の人的資本への投資のほか、環境に配慮したサステナビリティ商品の開発やマットレスリサイクルシステムの推進によって、サステナビリティ経営の実現を目指します。

 具体的には、ES・エンゲージメントにおいて、2024年3月期に調査を始めました人事制度改革の進捗効果モニタリング、従業員よりの申告書を活用しての人事戦略への反映、残業時間の削減、女性管理職比率向上に向けた研修の充実、男性育児休業取得率の向上維持、男女間賃金格差の軽減、及び完全週休二日制導入の準備等に、それぞれ取り組みます。

 また、サステナビリティにおいて、解体しやすいマットレス(Dream Refine)に続く環境に配慮した商品開発、及びマットレス廃棄問題の解消や顧客利便性向上等のためのマットレス回収リサイクルシステムの構築、並びにCO2削減に向けた取組みにより、今後も持続可能な社会の実現に貢献してまいります。

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