データ・アプリケーション 【東証スタンダード:3848】「情報・通信業」 へ投稿
企業概要
当社は、研究開発企業集団として、市場及び技術動向を的確にとらえるとともに、データ交換系ミドルウエア等の企業の業務プロセスを支える基盤型ソフトウエア製品を中心とした開発を独自に行っており、当該分野における市場優位性を確立、強化することを目的に、研究開発活動に注力しております。
なお、前事業年度は連結財務諸表を作成しておりましたが、当事業年度は個別財務諸表のみを作成しております。従って、以下の前期比較につきましては、前事業年度の個別財務諸表に係る研究開発費との比較を記載しております。
当事業年度の研究開発費の総額は261百万円(前期比10.4%増)となっており、主な内訳は、研究開発部門の人件費及び開発外注費であります。前事業年度から増加しておりますが、これは、新サービスとして提供予定であるACMS Cloud(*1)及びPlacul(プラカル)(*2)の開発に注力したことが主な要因となります。
当社は、開発の効率化による生産性の向上を図りつつ、引き続き、NP開発室を中心に最新の技術動向の調査・研究を推進し、企業価値向上に資する新たな市場の開拓を行い、製品・サービスの開発・提供を実施してまいります。
当事業年度においては、顧客ニーズの充足及び付加価値の拡大を図るべく、既存製品について以下の研究開発活動を行っております。
エンタープライズデータ連携プラットフォーム製品(ACMS Apex)
・PCI DSS 4.0(*3)への対応
・セキュリティの強化
・新たなブラウザへの対応
・新たなOSとJavaへの対応
・バージョンアップされた各種商用データベースソフトへの追随対応
データハンドリングプラットフォーム製品(RACCOON)
・AWS Graviton (*4)ベースの Amazon EC2インスタンスをサポート
・新たな文字コードとして「EUC-HJ」(*5)・「MJ+」(*6)をサポート
・変換処理における速度を大幅改善
・スクリプトの拡充
・新たなクラウド環境への対応
・新たなデータベースへの対応
・バージョンアップされた各種商用データベースソフトへの追随対応
エンタープライズWeb-EDIシステムプラットフォーム製品(ACMS WebFramer)
・シングルサインオンへの対応
・セキュリティの強化
・新たなデータベースへの対応
・Webアプリケーションを自動生成する構築支援ツールの機能強化及び改善
EDI系サーバー製品(主な製品:ACMS B2B,AnyTran)
・新たなJavaへの対応
・AWS Graviton (*4)ベースの Amazon EC2インスタンスをサポート
・バージョンアップされた各種商用データベースソフトへの追随対応
なお、当社の事業は、ソフトウエア製品の開発・販売・保守等及びこれらソフトウエア製品の導入や運用を支援するサービスの提供を行う単一セグメントのソフトウエア関連事業であるため、セグメント別の記載は省略しております。
(注)*1 ACMS Cloud
ACMS Apex をベースとしたEDIプロトコルによる対外接続と業務システム間連携を統合した、セルフ運用型データ連携プラットフォームをクラウドサービスとして提供予定。
*2 Placul(プラカル)
タスクと目標による業務管理を通して、セルフマネジメントをサポートすることを特徴とした「チームコラボレーションプラットフォーム」をクラウドサービスとして提供予定。
*3 PCI DSS 4.0
PCI DSS(Payment Card Industry Data Security Standard)は、クレジットカードの会員データの保護を目的とした、セキュリティを推進および強化するための国際的なデータセキュリティ評価基準。
2004年12月に国際カードブランド5社によって策定され、2022年4月にv4.0にバージョンアップされた。
*4 AWS Graviton
AWS Gravitonは、64-bitのArm Neoverseコアを使用してAWSによりカスタム構成されたプロセッサ。
Gravitonプロセッサは、省電力性、高性能、コスト効率が特徴。
*5 EUC-HJ
EUC-HJは、EUCで外字を2バイトの範囲で使用するために日立製作所が拡張したコードセット。
*6 MJ+
行政事務標準文字(MJ+)は、 地方公共団体情報システムの標準化に関する法律、第5、7、8条で定められた基準を満たすために、標準準拠システムの運用上必要な文字としてデジタル庁が指定した文字セット。
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