デリカフーズホールディングス 【東証スタンダード:3392】「卸売業」 へ投稿
企業概要
当社グループのサステナビリティに関する考え方及び取組は、次のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。
当社グループは2021年5月11日に開示した第四次中期経営計画「Transformation2024」にて以下の通り「サステナブル宣言」を公表し、SDGsに貢献するとともにESG活動に関しても積極的に取り組んでおります。
サステナブル宣言 当社グループは「農と健康をつなぐ創造企業」を経営方針に掲げ、永続的な成長を志向するとともに、持 続可能な社会への実現に貢献いたします。
その基盤となるSDGs(持続可能な開発目標)への貢献およびESG(環境・社会・企業統治)活動に関 しても積極的に取り組んでまいります。 当社の事業は持続可能な農業への支援、環境保全、食を通じた健康訴求など、サステナビリティの向上に つながる事業であると確信しております。
今後、サステナビリティの精神とともに持続可能な青果物流通ビジネスを創出し、世界的目標の達成に 貢献してまいります。
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(1)ガバナンス
当社では、サステナビリティ経営をグループ全社で横断的に推進するため、サステナビリティ関連課題に対する具体的な取り組みについて、業務執行の意思決定機関である経営会議にて協議しております。これらの中で特に重要な事項については、月次の取締役会に報告され、取締役会において当該報告内容に関する管理・監督を行っております。今後は、取締役会における議題の選定にあたり、目先の短期的な課題だけでなく、サステナビリティに係る中長期的な課題について検討する議題を一定の頻度で上程することが担保されるよう、経営会議等の運営ルールの一部見直し等を検討してまいります。
デリカフーズホールディングス代表取締役社長は、「サステナブル宣言」を掲げ、トップマネジメントとして気候変動を含む全てのサステナブル関連活動を統括しております。経営会議、取締役会の長を担うと同時に、直轄の諮問委員会である危機管理委員会の委員長も担うことで、サステナビリティに関する経営判断の最終責任を負っています。
(2)リスク管理
当社グループでは、経営環境の変化やリスクの多様化に適切かつ柔軟に対応するとともに、潜在的なリスクが顕在化することによる事業への影響を速やかに最小限に抑える観点から、リスクマネジメント活動を進めています。
具体的には、高度化する企業リスクに対し、持株会社であるデリカフーズホールディングス株式会社による経営監督機能の下、6つのチームにより構成された危機管理委員会を中軸に、コンプライアンス委員会、ハラスメント防止対策委員会等も含めた万全の体制で対応、ガバナンスの強化を図っております。サステナビリティに係るリスク事象についても、グループ子会社や各事業所が参加する各種の全国会議(本会議、営業会議、仕入会議、品質管理会議、管理部門会議、現場会議)を通じて検知された問題事象・課題につき、関連する委員会において情報共有の上、解決に向けた議論を推し進めております。
(3)戦略
当社グループは、中長期的に会社の業績に大きな影響を与える4つの重要課題(マテリアリティ)を抽出しています。マテリアリティの抽出に当たっては、当社事業が社会に与える影響についてバリューチェーン全体で評価したうえで、SDGsの17の目標の中で当社ビジネスモデルとの関連性の高いものを選定し、経営理念・事業戦略に紐付けて整理いたしました。抽出した重要課題については、確実で効率的な対応を心がけつつ、第四次中期経営計画「Transformation 2024」と、さらにその先の成長シナリオをイメージしながら事業の推進に役立てています。
4つのマテリアリティについての、主なリスクおよび機会・取り組みは以下の通りです。
マテリアリティ | リスク | 機会・取り組み |
天の恵みである野菜を 100%使い切る (製造および流通過程における食品廃棄の削減) | ●青果物流通量の減少 ●残渣・廃棄物の環境への負荷 ●残渣・廃棄物処理不十分の場合の レピュテーションリスク ●当社業績面にも影響 (仕入利益率悪化、損失の計上)
| ○規格外野菜の有効活用 ○加工・出荷現場のコールドチェーン化 ○現場オペレーション面の管理徹底 ○鮮度保持技術の開発 ○残渣の有効活用(外部用途) ○残渣の有効活用(自社製品)
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地球環境問題への 取り組み (カーボンニュートラル の実現への寄与) | ●天候不順、異常気象及びそれらに起因 する自然災害が青果物のサプライチェ ーン(生産・収穫~配送)を阻害 | ○製造現場を中心とする使用電力量の 削減や再生可能エネルギーの活用 ○物流部門における配送ルート・配車等 の効率化 ○製造現場等におけるプラスチック系 包材の使用削減
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優しさと強さを備えた 人財育成 (個人の幸福と会社の 繁栄をつなぐ人財育成 環境の構築) | ●人財不足(質・量)の結果として、 ・24時間365日稼働の青果物インフラ の維持が困難化 ・従業員のモチベーション低下、 スキル・専門性の不足が持たらす 企業活力および競争力の低下
| ○各種研修制度の整備 ○女性活躍の推進 ○外国籍労働者を含む多様な人財の活用 ○ワークライフバランスに資する 各種制度等の整備・見直し |
健康で住みやすい 社会の実現 (安全と健康を幅広い ステークホルダーに) | ●商品に関連する重大事故発生による 消費者の健康被害発生 ●風評被害、事故への損害賠償等に より、当社業績面に甚大な影響
| ○「食品安全方針」の徹底 「食品安全文化」の醸成・浸透 ○食と健康をつなぐ新商品の研究開発 ○食育セミナー等の啓蒙活動 ○各種CSR活動 ・定期的な朝市開催 ・地域子ども食堂への寄付 ・次世代スポーツ選手支援 |
(4)指標と目標
サステナビリティに対する「指標及び目標」については、別途「第五次中期経営計画(2024年5月公表予定)」にて開示の予定です。
(5)人的資本に関する戦略・方針
〔キャリア推進体制の拡充〕
当社グループは、青果物流通のリーディングカンパニーとして新しい人財育成体制の強化・拡充を進めて
おります。2022年4月に、「個人の幸福」と「会社の繁栄」をつなぐ人財育成環境の構築を目的として設立
された「キャリア推進室」では、新たに策定した経営理念・行動指針(Mission, Vision, Value・Credo)を
共通認識として展開しております。また、従業員のキャリアプランに沿った研修制度につき若手育成のみな
らず、中堅~幹部候補向けまでも含め幅広く刷新、整備しております。
〔社内の多様性の確保〕
当社グループは、多様な価値観を持った人財の活躍が企業の持続可能な成長を実現する上で欠かせない
要件であると認識し、以下の3項目を柱とする施策を実施し、多様性の確保を継続的に進めております。
■女性活躍の推進:女性管理職の積極的な育成・登用、女性活躍推進プロジェクトによる各種社内提言
■国籍問わず働きやすい企業風土の形成:国際人財室が外国人労働者等の教育や生活相談に対応
■各種制度の刷新:半日単位(0.5日)の有給休暇取得制度の導入、女性の育児時短規定改定、
賃上げの実施(平均上昇率8.7%)
(6)人的資本に関する指標及び目標
上記(5)の戦略・方針の実践を通じ、以下の3指標につき目標値の達成を目指してまいります。
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| 2023年3月期 (実績) | 2024年3月期 (目標) |
| キャリア推進プロジェクト 主催研修実施率 | 実施コース数/設置コース数 | 78.7% | 90%以上 |
| 女性管理職比率 | 女性管理職数/管理職総数 | 18.7% | 20%以上 |
| 年度内離職率 | 期中離職者累計/期初社員数 | 13.1% | 10%以内 |
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