企業兼大株主テレビ東京ホールディングス東証プライム:9413】「情報・通信業 twitterでつぶやくへ投稿

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企業概要

 当社グループでは、多様化する放送サービスへの対応と、配信による新たなサービスの提供、さらには新規事業の開拓に向けて、より幅広い分野における最新技術の調査と研究開発に取り組んでおります。特にコンテンツの価値向上と収益力の強化には、デジタル技術の導入活用が不可欠であり、番組コンテンツ制作や基幹システムのDX(デジタル・トランスフォーメーション)等に効果的なクラウドやIP技術の導入、さらにはAI(人工知能)など新技術の検討と活用を積極的に進めております。

 グループ先端技術の窓口として設置したテック戦略局テックラボ(注:2024年4月の組織改編により㈱テレビ東京テック開発局テックラボに変更)を中心に、関連部署やグループ会社と密に連携して、放送サービスに関わる最新技術の導入を検討・推進するとともに、動画配信サービスやインターネットメディアなどの新規サービスにも利用可能な技術開発を進めるなど、より効果的に運用して、視聴者に良質で魅力的なコンテンツをお届けする体制作りに注力しております。

 引き続き基幹放送事業者として、地上・BSデジタル放送の安全信頼性の確保と価値向上、さらには動画配信を含めて視聴者のニーズに柔軟かつ速やかに対応するために研究開発の成果を反映して放送・配信事業等に役立ててまいります。

 当連結会計年度の研究開発費の総額は200百万円であり、セグメントごとの活動は次のとおりであります。

(地上波・BS放送事業)

①デジタル放送関連

 放送設備(マスター設備等)へのIP技術やクラウド技術の導入検証やその効率的な運用手法の検討
 ・大規模災害に対応した放送の安定送出を目指した設備と運用の検討
 ・BS2K放送の全局SI集配信システムの継続と、効率的な運用に関する検討
 ・BS放送用周波数の効率的な利用方法に関する検討と、周波数有効利用のための帯域再編に関する検討

②番組制作関連

・3次元CGバーチャル技術を活用したコンテンツ制作の実証

・AI(顔認証、音声認識、音声合成等)を使ったコンテンツ制作の効率化の検討

・モバイル通信やクラウド技術を活用した番組制作の効率化、海外からの映像伝送の実証

・放送設備のIP化・クラウド化として、IPリモートによる番組中継システムの実証

・ボリュメトリック撮影やAR技術を活用した番組PRやイベント向けコンテンツの制作

基幹システム、データマーケティング関連

・様々なデータを利活用し収益力強化を目的とした基幹システム及び業務フローの最適化に関するDXの調査研究

・プライバシーの保護に配慮した視聴データの利活用手法やシステム基盤の調査研究

・番組宣伝スポット枠におけるAIを活用した最適配置の調査研究

・オウンドメディアの機能強化に向けた研究

・コンテンツ評価指標の研究

・生成AIを活用した業務効率化の調査研究

(アニメ・配信事業)

・インターネット通信を活用したマルチ映像配信やイベント会場内での音声サービスの実証

・身近なモバイル端末を活用したAR技術の開発

(ショッピング・その他事業)

・テレビ東京グループが展開するインターネットメディアに関する最適化の検討

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