企業テクノ菱和東証スタンダード:1965】「建設業 twitterでつぶやくへ投稿

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企業概要

 当社では空調衛生設備工事に関して、「空気と水のテクノロジー」を基本理念として、お客様のニーズに応える最適な環境システムの提供を目指しております。従来からの主力開発分野であるクリーンルーム関連技術及び静電気障害対策に関して、個別のニーズに適応した開発活動を継続しつつ、産業用空調分野全般における省エネルギー空調システム、エネルギーの遠隔監視や分析・設備診断技術の研究開発に注力しております。

 この結果、当連結会計年度における研究開発費の総額は344百万円でした。

 なお、子会社においては、研究開発活動は特段行われておりません。

 また、冷熱機器販売事業及びその他の事業に関する研究開発活動は行っておりません。

 主な研究開発成果

○ 可視化技術の開発

これまで可視化することが困難であったサブミクロン粒子を可視化する技術を開発いたしました。この技術を応用し、サブミクロン粒子をトレーサーとした気流の可視化に成功いたしました。従来のトレーサー粒子と比較して気流への追随性が良く、詳細な気流の可視化が可能であります。

○ クリーンルーム環境測定システム

クリーンルームの清浄度を自動測定できるロボットシステムを開発しました。このシステムでクリーンルーム引き渡し時に行われる清浄度試験を行い、大幅な省人化を図れることを確認いたしました。

〇 過酸化水素ガス発生装置の開発

室内除染に使用される過酸化水素ガスを過炭酸ナトリウムから発生させる従来と異なるアプローチ方法を研究しておりましたが、酸性試薬と混合することで発生効率を大幅に改善できることがわかりました。

○ 技術支援ソリューションの実施

各事業所を通じて、施工現場やお客様のご要望へ対応するため、技術支援を行っています。具体的には、気流可視化、異物や空気室の分析、CFDシミュレーション、静電気対策やそれらに関するセミナーなどであります。

○ IoT関連技術

電力見える化システム「R-Second Sight」、設備運用支援サービス「smart SOLAVICE」等のクラウド型システムで培ったノウハウをもとに、サーバーレス環境で運用する情報管理システムを開発しました。建築設備の運転状況、環境計測データ、消費エネルギー、天気予報等、様々なデータをダッシュボードで一覧表示できるシステムであります。建築設備への設置、そして蓄積データに対するAI機能の実装を目指し開発を行っております。

  BIM関連技術

建物竣工時のBIMデータを設備メンテナンスに活用するシステムの開発を行っております。建物BIMデータから生成したバーチャル空間内でアバターをコントローラで操作し、建物内部を巡回することができ、部屋と設備の位置関係が直感的に把握できるシステムであります。中央監視システムと連携することで設備の運転状況のリアルタイム表示を可能とし、さらにメンテナンス台帳システムと連携することで点検履歴を表示するなど、VR空間に情報を集約し設備管理を効率的に行うシステム開発を目指しております。

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