カーブスホールディングス 【東証プライム:7085】「サービス業」 へ投稿
企業概要
文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において、当社グループが判断したものであります。
(1) 会社の経営の基本方針
当社グループは、「女性だけの30分フィットネス カーブス」を中心とした事業を展開しております。カーブスを通じて「健康の大切さ」「予防の大切さ」「筋トレの大切さ」を世の中に広め、一人でも多くの方に「正しい運動」を始めていただき、続けていただく、そして運動を習慣化した先に「お客様の豊かな人生を実現していただくこと」を使命として担っております。
(2) 中長期的な経営戦略
超高齢社会が進む日本において、国民一人ひとりの幸せな人生の実現のためにも、また社会保障制度を健全で持続可能なものにするためにも「健康寿命の延伸」が重要な課題となっています。そして、そのための健康づくりや予防への取り組みを広げることは喫緊の課題です。当社グループは、健康寿命延伸の実現に貢献する「地域密着の健康インフラ」としてさらなる成長を遂げていくために、オンリーワンの満足度の高いサービスと独自のマーケティングによって、引き続き潜在需要を掘り起こし、新しい市場を創出して参ります。
(3) 目標とする経営指標
当社グループが重視する経営指標は、経営資源の有効活用と成長性の持続を図るため、会員数、営業利益成長率、EBITDA成長率、フリー・キャッシュ・フロー成長率、ROICとしております。適正な投下資本利益率が確保できる合理的可能性が高い領域に資本を投下するとともに、その利益を継続的に拡大するための経営戦略を推進してまいります。
また、今後5年間の連結財務指標基準として以下の2点の実現を図って参ります。
・営業利益、EBITDA、フリー・キャッシュ・フローの年平均成長率10%以上(注1)
・ROIC 12%以上を維持し、15%を目指す(注2)
(注1)EBITDA(Earnings Before Interest, Taxes, Depreciation and Amortization)=営業利益+減価償却費+
のれん・商標権等償却費
フリー・キャッシュ・フロー=営業活動によるキャッシュ・フロー+投資活動によるキャッシュ・フロー
(注2)ROIC(Return On Invested Capital:投下資本利益率)=税引後営業利益÷投下資本(運転資本+固定資産)
(4) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当面の解決すべき課題としては、顧客満足度の一層の向上、マーケティング強化による会員数の拡大、顧客の健康的な食生活の実現のための商品開発と物販の拡大、男性向け運動施設「メンズ・カーブス」など新規事業を含めた店舗網拡大を実現することと認識しております。また、フランチャイジーも含めたチェーン全体で働く人達のより一層の待遇向上、生産性向上を実現することで中長期的な成長の基盤を創って参ります。
2025年8月期の通期連結業績見通しは、売上高380億円(前連結会計年度比7.1%増)、営業利益63億円(前連結会計年度比15.4%増)、経常利益62億50百万円(前連結会計年度比14.2%増)、親会社株主に帰属する当期純利益40億円(前連結会計年度比12.1%増)を見込んでいます。
詳細は以下の通りです。
(国内事業)
・2025年8月期通期で「女性だけの30分フィットネス カーブス」店舗数は13店舗純増の期末1,991店舗と予想しております。
・会員数は期末84万~85万名と予想しております。2025年8月期も引き続き、顧客満足度の一層の向上による退会率低減および年3回の魅力的なキャンペーンを実施すること等新規入会を強化し、2.3~3.3万人程度の会員数純増を見込んでおります。
・会員向け物販売上高は会員数増に応じた定期購入型商品の販売数増および昨年投下の新商品「ヘルシービューティ」の定期契約率向上などによる売上増を見込んでおります。
・2025年8月期も引き続きマーケティングを積極展開して参ります。マーケティング効率向上および会員数増に伴うフランチャイズ加盟店からの広告分担金供出額増などにより、(当社負担の)広告宣伝費は前連結会計年度比減少する見込みです。
・人材への投資を重要戦略ととらえ、全社員のベースアップ等人件費の増加を見込んでおります。
・店舗業務の一層の生産性向上のために引き続きIT投資を積極的に実施して参ります。
・男性向け運動施設「メンズ・カーブス」の店舗数は、10店舗純増の期末29店舗と予想しています。引き続きノウハウを磨き上げるとともに出店数を増加させていく計画です。
(海外事業)
・重点地域である欧州(イギリス、イタリア、スペインなど)においては、既存店舗においてノウハウを磨き上げるとともに、変化する経営環境に適応した実験店舗の出店など、事業の成長に向けて新しいビジネスモデルの実験と検証を積み重ねていく計画です。そのため、2025年8月期も成長に向けての準備期間と位置付け、通期で営業赤字が続く見通しとしております。
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