企業カンロ東証スタンダード:2216】「食品業 twitterでつぶやくへ投稿

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企業概要

 文中の将来に関する事項は、有価証券報告書の提出日(2025年3月31日)現在において判断したものです。

(1) 会社の経営の基本方針

当社は2025年2月に、事業環境の変化と当社の現状・課題を踏まえ、新たに「Kanro Vision 2.0」を定めました。「Kanro Vision 2.0」は、企業パーパス「Sweeten the Future 心がひとつぶ、大きくなる。」の下、ビジョン(あり姿)「Sweetな瞬間を創り続けることで人々と社会に笑顔を。」と4つのバリュー「Sweetな瞬間を創造する」「事業基盤を変革する」「未来へ紡ぐ」「創発的な組織の更なる進化」からなり、今後当社の進む方向性を示したものです。

企業理念体系

① 企業理念

「Sweeten the Future 心がひとつぶ、大きくなる。」を、優しい未来へリードする素材の力と機能を追求した商品・サービスで実現する

② クレド(行動指針)

 創意工夫: 変化を恐れず、自ら考え、新たな価値をつくり続ける

 信義誠実: 誠実な言動を通じて、すべてのステークホルダーからの信頼に応える

 百万一心: 多様性や専門性を受け入れ活かし合い、パーパスに向かって社員、会社共に成長する

Kanro Vision 2.0の全体像


(2) 中長期的な会社の経営戦略

 当社は「Kanro Vision 2.0」の実現に向けて、2025年12月期から2030年12月期までの6ヶ年を対象とする「中期経営計画2030」を策定いたしました。

 当中計は「国内グミ事業を中心に更なる成長を実現すると共に、持続的成長のための事業領域拡大・ビジネス モデル拡張を進める」期間と位置づけております。

 主要施策及び主要指標は以下のとおりであり、「Kanro Vision 2.0」で掲げた4つのバリューに基づく施策について、本年度より具体的な取組みを開始しております。

「中期経営計画2030」主要施策 及び 主要指標


(3) 2025年度の経営指標

 当社は、2025年度の経営指標として売上高336億円、営業利益43.2億円、経常利益43.4億円、当期純利益32.6億円を目標としております。

(4) 経営環境及び会社の対処すべき課題

生産体制の強化

近年の国内グミ市場の伸長は著しく、当社商品の販売についても大きく伸張しております。昨年、当社は長野県松本市所在の松本工場のグミ生産能力を増強しておりますが、今後も更なる拡大が予測されるグミ市場に対応すべく、2027年生産開始を目指し、長野県朝日村所在の朝日工場の増築棟建設、グミライン新設、自動倉庫新設等を決定いたしました。

当社はキャンディ市場シェアNO.1企業として、今後も事業戦略に沿った生産体制の強化・充実を図り、飴・グミ市場の更なる成長を牽引してまいります。

事業基盤の変革

コア事業(国内飴・グミ事業)では、当社の商品開発力、ブランド力並びにマーケティング施策が功を奏し、キャンディ市場において当社はNO.1シェアを引続き維持しておりますが、「Kanro Vision 2.0」の実現には、「事業基盤の変革」が不可欠だと考えております。

当社は海外市場での調査結果及びインバウンド需要等から海外市場における当社商品の受容性が高いとみており、その機会を捉えるため、2025年1月よりグローバル事業部を新規事業本部からコア事業本部へ移管いたしました。今後はコア事業本部のリソースを最大限活用し、既進出済の中華圏(台湾・香港・中国)に続き米国市場への本格的な進出に取組んでまいります。

一方、拡大するEC市場については、当社のブランド価値向上のプラットフォーム「Kanro POCKeT」並びにファンコミュニティ「Kanro POCKeT Ⅹ(クロス)」を活用することでCX(Customer Experience)を向上、顧客との関係性を一期一会型からエンゲージメント型に進化させ、DtoC事業による新たな収益モデルの実現に取組んでまいります。

経営基盤の強化

人財、IT/デジタル、研究開発等の経営基盤の強化は、会社の成長における重要な課題だと認識しております。

当社は引続き人的資本経営を進め、人財の育成及び確保に取組むと共に、人事制度整備等も実施しながら、より働きがいのある職場実現への環境整備を行います。

また、新基幹システムの稼働開始に向け取組むと共に、生成AI等のデジタルツールを積極的に活用し、業務効率化による働きやすい職場の構築及び生産性・競争性向上を図ってまいります。

研究開発については、中長期の商品開発方針である「素材を活かす」「キャンディならではの機能性」の下、サステナビリティを意識した各研究テーマへの取組み推進、継続的な投資を行い、イノベーション創出へ挑戦し続けます。

サステナビリティの推進

当社は事業活動を通じた社会課題の解決に取組むため、「サステナビリティ委員会」を2022年に設置し、サステナビリティに関する重要課題の解決に向けた活動に取組んでまいりましたが、その取組みをさらに前進させるため、2024年1月から委員会推進体制を見直すと共に、「サステナビリティ推進部」を新設しました。

社長を委員長とするサステナビリティ委員会の新たな体制は、4つの分科会「糖の価値創造・社会貢献」「事業を通じた環境負荷削減」「食の安全・安心」「人権の尊重・ダイバーシティの推進」から構成され、各分科会のリーダーは執行役員が担っています。サステナビリティ委員会、サステナビリティ推進部が中心となって、全役職員でサステナビリティの推進に引続き取組んでまいります。

コーポレート・ガバナンス体制の強化

当社は、ガバナンス体制の強化を通じて、企業価値の更なる向上と持続的な成長を目指しております。危機管理対応としては、各種BCPの整備、サイバーセキュリティ対策の強化に取組んでいます。コンプライアンスへの対応としては、チーフ・コンプライアンス・オフィサーを委員長とするコンプライアンス委員会を定期的に実施しており、また、様々なテーマでの社内研修を継続的に実施することで、社員のコンプライアンス意識を高めてまいります。

※インテージSRI+ キャンディ市場 2024年 販売金額シェア

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