企業エバラ食品工業東証スタンダード:2819】「食品業 twitterでつぶやくへ投稿

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企業概要

 当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。

 なお、文中における将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、当社グループが判断したものであります。

(1)会社の経営の基本方針

 エバラ食品グループ経営理念・行動指針

 ≪経営理念≫

「こころ、はずむ、おいしさ。」の提供

 わたしたちは、お客様への情熱とチャレンジ精神を力に、「人を惹きつける、新しいおいしさ」と「期待で胸が膨らむ、ワクワクするおいしさ」を通じて、人と人との絆づくりの機会を広げていきます。

 ≪行動指針≫

 わたしたちは、「こころ、はずむ、おいしさ。」をお届けするために、以下の精神で行動していきます。

・ 顧客満足を最優先

 お客様へのお役立ちを大切にし、価値ある商品、心の通ったサービスを通じてお客様の信頼、満足を最優先に行動します。

・ さらなる企業成長を目指す

 お客様にとって必要な企業であり続けるために、革新的な商品、サービスをタイムリーに届け続け、お客様とともに成長していきます。

・ 冒険、反論、失敗の自由

 自由な議論を通じた創造を重んじ、失敗を恐れず、常にチャレンジを続け、他に先駆けた面白さ、オリジナリティを大切にします。

・ 環境への取り組み

 低負荷型社会、循環型社会の実現に貢献すべく、省エネルギー・省資源、リサイクルを推進し、環境対策に取り組みます。

・ 信頼される企業行動

 わたしたち自身の透明性を高め、安全・安心と品質の追求、適切なコンプライアンス体制の確立などを通して、社会に信頼され、貢献できる企業となることを目指します。

 エバラ食品グループは、これまでも、これからも「創業の思い」を大事にしていきます。

 「おいしいものを、さらにおいしく。」

(2)中長期的な経営戦略と対処すべき課題

 当社グループは、2033年度に向けた長期ビジョンを策定し、「おいしさ、たのしさ、あたらしさで食カテゴリーを創造する企業」を10年後のありたい姿と定めました。挑戦と成長のサイクルによる持続的な新価値の提供を通じて、独自性のある商品・サービスで人々の食生活に貢献し、社会に必要とされる存在となることを目指してまいります。

    エバラ食品グループのありたい姿

 ありたい姿を実現するためのミッションは以下の通りです。

①国内/海外における次代の中核を成す多様な人材が育成・登用され、エバラ食品グループが密接に連携した

 ビジネスフォーメーションの実現

②製造体制の変革により、大量生産から多品種少量生産までの対応力UP、液体に加え粉末調味料分野でも

 ビジネス領域を拡大

③自社の技術力、ニッチ&トップ戦略をベースにした健康分野を始めとする新たなビジネス確立と特定領域に

 おけるリーダーカンパニーの地位獲得

④東南アジア地域における自社商品の浸透と、他グローバル地域への拡大

⑤ICTの利活用を通じた「データ活用型経営」「業務プロセス改革」の実現

 長期ビジョンの実現に向け、10年の期間を3つのステップで区分し、最初の3年間(2024~2026年度)を投資実行・構造改革のステップとして定め、3ヵ年の新中期経営計画「Ebara Reboot 2026」を策定いたしました。

      長期ビジョンのステップ

 当社グループは、国内の人口減少や高齢化、お客さまの嗜好の多様化が進んでいくなか、現状の国内事業に依存した状況から、持続的な成長を実現できる企業体質への転換が必要と認識しています。前5ヵ年計画「Unique 2023」においてもその課題認識のもと、コア事業の収益強化と戦略事業基盤確立を実行し、連結数値目標である営業利益28億円、海外売上高20億円※、ROE6%のすべての項目を5ヵ年の中で達成しました。一方で昨今の世界的なインフレの進行により、商品の価格改定や各種コストの効率化に努めたものの、直近年度においては減益傾向となっております。

※海外売上高は海外現地法人と海外輸出取引の売上高を合算したものであり、海外輸出取引については、「収益認識に関する会計基準」適用前の売上高を使用しております。

 新中期経営計画「Ebara Reboot 2026」では、「構造改革」と「成長投資」を通じて、再び利益拡大の軌道にのせていくため、適正な経営資源投下による売上形成・利益最大化に取り組むことを重要方針と捉えています。

 その方針のもと、基本戦略を「既存事業/領域を磨き上げ、高収益化を追求」「新市場/新価値創造による新たな成長軌道の確立」「従来の枠組みに捉われない経営基盤改革の深化」としました。

      新中期経営計画 Ebara Reboot 2026 (2024~2026年度)

「Ebara Reboot 2026」の1年目となる2024年度においては、以下の課題に取り組みます。

① 既存事業/領域を磨き上げ、高収益化を追求

・ポーション調味料をはじめとした基幹商品のさらなるシェア拡大

・業務用事業の収益性改善

② 新市場/新価値創造による新たな成長軌道の確立

 ・国内外のマーケティング能力の強化や品質基準の深化

 ・新ブランド、新市場展開を見据えた新技術の活用

 ・専門組織の運用による機動的なモノづくりの実現

③ 従来の枠組みに捉われない経営基盤改革の深化

 ・人的リソースの機能最大化に向けた組織設計・運用

 ・データ活用型経営に向けた基盤整備

 ・経営とサステナビリティの一体化

 また、前述の各種施策を強力に推し進めつつ、取り巻く環境変化を踏まえた事業戦略の見直しを適宜検討・実行いたします。

(3)目標とする経営指標

 当社グループの連結数値目標として、新中期経営計画「Ebara Reboot 2026」では「適正な経営資源投下による売上形成・利益最大化に取り組む」の方針に基づき、利益指標として営業利益に減価償却費を加えたEBITDAを採用しています。中計の最終年度となる2026年度において、EBITDA40億円、連結売上高に占める海外売上高比率5%以上を目指します。

 また、株主還元に関しましては、総還元性向50%以上を目標に安定した株主還元を継続し、業績と連動した配当及び機動的な自社株買いの実行を検討してまいります。

 

2026年度

計画

EBITDA

4,000百万円

海外売上高比率

5%以上

総還元性向

50%以上

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