企業兼大株主エステー東証プライム:4951】「化学 twitterでつぶやくへ投稿

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企業概要

 当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりです。

 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものです。

(1)経営方針

 当社グループは、社会に対するSERVICE(奉仕)とTRUST(信頼)を信条とし、お客様に最も信頼される製品を提供することにより、社会に貢献することを経営理念としています。社是「誠実」を実践していくために、新たに「こころに響くアイデアで、ふとした瞬間を、ふふっと笑顔に」をパーパス、つまりエステーの存在意義として再定義いたしました。当社はこれまで、日常生活の「不」を解消することを主要な提供価値としてまいりましたが、これからはこれを一歩進め、世界中の人々のこころ安らぐ健やかな、笑顔ある生活の実現に向け、多様な付加価値を提供していける企業を目指してまいります。新しいパーパスに従って、企業スローガンである「空気をかえよう」を、社内で、お客様の日常生活で、そして世界中で実現してまいります。

(2)経営環境並びに対処すべき課題

 当社グループを取り巻く経営環境は、国内人口減少・超高齢化、国内デフレ経済からの脱却の遅れ、国際情勢・経済環境の激変、グローバルサウスの台頭、デジタル化の進展、各種規制の強化、ウクライナ・中東などの地政学リスクなど、VUCAと呼ばれる先行きのボラティリティの高い状態が今後も続くものと考えます。また、地球温暖化の加速、サーキュラーエコノミーの進展、人権・サプライチェーンへの関心の高まり、サステナビリティへの要請は更に高まっています。このような、いわば予測の意味が乏しい時代に企業価値向上を実現していくために、従前の事業モデルに囚われず、成長戦略と経営体質強化を両輪で進める循環的な経営努力を進め、企業経営、地球環境両面で持続可能な成長を実現してまいりたいと考えます。

 当社グループは、下記のとおりマテリアリティを定め、環境・社会からの要請に応えるとともに、事業を通じた社会課題の解決に貢献すること、及び社会の期待に応えることで、自社の持続的な成長と企業価値の向上を目指しています。

(3)戦略

 当社グループは、サステナブルな社会への貢献と事業成長を目指し、サステナビリティ方針に則り、中長期経営戦略『SMILEプラン』を策定しました。10年後のありたい姿を「日用品メーカーからウェルネス・カンパニーへ」と定め、2024年4月を起点とした3年間を実行期間とした中期経営計画「SMILE 2027」を上回る実績をあげ、これを通じて事業ケイパビリティの強化を実現し、国内主体の事業基盤をグローバル市場で戦える基盤に変革していくことが、当社グループの課題と認識しております。

(中期経営計画 SMILE 2027)

 当社グループは、「日用品メーカーからウェルネス・カンパニーへ」の実現のために、2033年3月期までを3つのステップに分け、「信頼を生む技術で価値創造力を向上」、「M&A・成長投資でステップアップ」をベースとしつつ、力強い成長を実現します。

 中長期経営戦略の実現に向けた最初のステップである「SMILE 2027」(2025年3月期~2027年3月期)では、「かおり×ウェルネス」領域でお客様から圧倒的に支持される価値を創出し、既存事業の効率化で将来投資に向けた原資を確保し、持続的な成長を支える足腰を強化することに取り組み、2027年3月期にROE8%以上を実現する事を目指します。

(1)かおり×ウェルネスで価値を創出:エアケア事業、ペットケア事業への集中投資

① 徹底した高付加価値戦略でエアケア事業を進化

② 信頼ある技術とアイデアで、かおりが持つ力を解き放つ

③ ペットケア市場でのポジション確立

(2)メリハリある事業ポートフォリオ戦略:投資に必要な原資を確保

① 力強い成長へ投資を集中:エアケア・ペットケア

② キャッシュフロー創出力を徹底強化:衣類ケア・ホームケア・湿気ケア

③ 収益性・成長性で戦略転換を見極め:サーモケア・ハンドケア

(3)持続的な成長を支える足腰を強化:人財・財務戦略の明確化

① 人財戦略:DXで労働生産性向上とイノベーションを促進し、持続的な成長のために、社員一人ひとりが高い目標を掲げ、イノベーションにチャレンジし、お客様の気持ちに寄り添い、社員全員が活躍できる職場環境を創出します。

② 財務戦略:企業価値の向上へ、財務戦略においてもBSバランス改善や資本コストを意識した投資判断、投資家、株主等とのエンゲージメント向上を図り、ROE、PBR等の指標改善を図ってまいります。

・株主資本コストは7%を想定

・株主還元はDOE3%を目安とする

③ キャッシュアロケーション:中期経営計画3ヵ年で創出した営業CFに加え、手元資金活用、必要に応じた借入の実行も視野に入れ、高付加価値の創出が可能な領域への戦略的な資金配分を徹底し、企業価値向上を図ります。

 成長のマトリックスに関しては、4つの象限に関して各事業の役割を明確にし、効率的・効果的にリソースを配分致します。既存ビジネスで確保した利益を、成長投資に振り向けていきます。

1.既存ビジネスの拡充

 ブランド力のさらなる強化・カテゴリー再定義による収益拡大・SKU削減・コスト削減・環境対応

2.既存ビジネスの進化

 ペットケア事業を主力事業へ育成・エアケア高付加価値商品・新ブランドに注力

3.B2B・海外チャネルの強化

B2Bは手袋から空気ビジネスへ転換・海外事業はASEAN(タイ)集中

4.新規ビジネスの創出

 クリアフォレストを活用したビジネスモデル創出・D2Cビジネスの構築・社会課題解決ビジネスのパイロットテスト

 これらの4象限の事業の成長を支えるために、財務戦略や人財戦略を明確にして、DX・AIを活用しながら、持続的成長を遂行してまいります。

(4)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等

 当社グループの最初のステップにおける目標は、グローバル市場で戦える基盤を拡充する事に注力します。メリハリのある事業PFを再構築することで収益確保し、持続的な成長を支える足腰を強化し、かおり×ウェルネスで新しい価値を創造します。中期経営計画「SMILE 2027」における計数目標は次のとおりです。

2027年3月期(2024年3月期)

・財務目標  売上高      565億円(444億円)

 営業利益     40億円(13億円)

 営業利益率     7.1%(3.0%)

EBITDA      54億円(26億円)

ROE        8.3%(3.9%)

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