イーグル工業 【東証プライム:6486】「機械」 へ投稿
企業概要
当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。
(1)経営の基本方針
当社グループの経営に対する基本的な考えは「企業は株主・従業員・社会の三者の共有物であり、これにお客様、サプライヤー、金融機関等を加えた全てのステークホルダーに利益と誇りをもたらす(Profit and Pride for All Stakeholders)」であり、長期的利益の犠牲のもとに短期的利益を追求しないことを命題としております。そのために遵法精神に則り、「技術に裏打ちされた、独自性のある、かつ社会に有用な商品を世界中で安くつくり、適正価格で売る」ことにより、高い収益力を持った強い会社となるべく不断の企業活動を展開しております。
(2)経営環境、優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
現下の事業環境は、新型コロナウイルスの感染拡大も収束し世界経済は概ね回復基調にあり、当社グループ事業も各市場の成長に合わせ生産・販売は堅調に推移する見通しにあります。一方、当社グループの主要市場である自動車業界は、車載向け半導体の供給不足の長期化や地政学リスクの拡大により、グローバルでの自動車生産動向は依然不透明な状況にあります。また、気候変動対策としてのカーボンニュートラル実現に向け、従来の内燃機関自動車から電気自動車への転換が加速しており、当社グループの事業は変革期を迎えております。
これらの状況を踏まえて、2023年度から3カ年の新たな中期経営計画を策定スタートしております。
中期経営計画の概要
基本方針:持続性ある企業体質の構築 ~Fly Sky High!~
期 間:2023年度~2025年度
主要推進項目
1.変化への巧緻的対応
2.ESG経営
3.永遠のゼロ ― 「顧客から信頼される製品品質の確保」、「世界同一品質の確保」の実現
4.TCD/ムダ半 ― 「Total Cost Down」「ムダの排除 ~すべてを半分に~ 」
5.DXの推進
6.次世代独自技術製品
7.人間尊重/人財育成
最終年度の目標経営数値
| 3カ年計画 目標経営数値 (2025年度) | 年度計画 (2024年度) |
売上高 | 2,000億円 | 1,700億円 |
営業利益 | 145億円 | 82億円 |
本中期経営計画においては、各市場の変化への対応に向けた各主要推進項目の取り組みに合わせ、主に半導体業界向け事業を将来の成長ドライバーとして注力することで、安定的な収益を実現できる事業ポートフォリオの構築に努めること、また、かねてより取り組んでおります次世代モビリティ・次世代エネルギー市場に向けた「環境・省エネに資する次世代独自技術商品」の開発を継続し、各市場に提案することで、本計画の達成及び中長期的な成長を目指しております。
中期経営計画の初年度を振り返りますと、計画策定時の見通しに比べ半導体業界全体が低迷したことにより、当社グループの業績も影響を受けました。2024年度後半から需要は回復するものと見込んでおりますが、最終年度(2025年度)以降も市場の拡大は継続すると考えており、半導体業界向け事業の中長期的な成長を見据えて建屋建設や人員増員など生産能力の増強を進めてまいります。また、自動車・建設機械業界向け事業におきましては、既存主力製品の需要減少が課題であり、これに代わる全車両タイプへの採用が期待できるサスペンション用バルブや次世代エンジン用製品を軸に、販売拡大・収益性向上に取り組んでまいります。
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